「チェンソーマン」飢餓の悪魔(キガちゃん)~戦争の悪魔(ヨル)の姉を名乗る四騎士の一角、その能力、目的は?~

 今回はその強烈すぎるストーリーとキャラクターで話題を攫った傑作漫画「チェンソーマン」より、黙示録の四騎士の名を冠する悪魔「飢餓の悪魔(キガちゃん)」について解説します。

 飢餓の悪魔は第2部で登場し、物語の裏で暗躍する”ぐるぐるおめめ”のかわいい少女。

 支配の悪魔(マキマ)や戦争の悪魔(ヨル)と同格の極めて強力な悪魔であり、彼女らの”姉を名乗る不審者”の愛称で親しまれているキャラクターです。

 本記事では、これまでに判明している飢餓の悪魔のプロフィールや能力、その目的について深掘りしていきたいと思います。

「チェンソーマン」飢餓の悪魔(キガちゃん)のプロフィール

基本プロフィール

 飢餓の悪魔は第2部から登場し、物語の裏で暗躍する悪魔。

 デンジアサが通う第四東高等学校・デビルハンター部の一員として登場しました。

 見た目はマキマナユタヨルと同じ”ぐるぐるおめめ”が特徴の美少女で、顔にぽつぽつとあるホクロがチャームポイントです。

 常に身体を左側に傾けダウナーな雰囲気を漂わせており、性格や嗜好についてはまだ不明。

「キガちゃんって呼んで」

 と発言していたあたり、ややお茶目なところもあるようです。

 支配の悪魔や戦争の悪魔と同格、黙示録の四騎士をモデルとした大悪魔。

 初登場時には戦争の悪魔の姉を自称しており、一部のファンの間では”姉を名乗る不審者”の愛称でも親しまれていました。

イヤリング(ピアス)は天秤? スターター?

 飢餓の悪魔は両耳に三角形の特徴的なイヤリングをしています。

 形状的に一部ファンの間ではチェンソーのスターターでは(マキマと同じチェンソーマンファン?)とも言われていますが、恐らくこれは三角天秤。

 ヨハネの黙示録において、飢餓を司る騎士は食料を制限するための天秤を手にしているとされており、それをイメージしたデザインと推察されます。

第1部では「飢餓の悪魔=コベニ説」が流れたことも

 第2部から登場した飢餓の悪魔ですが、実は第1部時点でマキマ(支配の悪魔)の口から、その存在(他の四騎士=「飢餓の悪魔、戦争の悪魔、死の悪魔」)は語られていました。

 そのため、第2部で実際に飢餓の悪魔が登場するまで、ファンの間では既に登場している人物が他の四騎士(あるいはその関係者)なのでは、と様々な考察がなされることに。

 その中では、第1部を最後まで生き抜き、契約悪魔不明、やたら腹ペコキャラの東山コベニが、実は飢餓の悪魔の契約者なのでは、との説がまことしやかに流れたこともあったそうです。

 ……まあ、面白いけど流石にコベニはないわ。


「チェンソーマン」飢餓の悪魔(キガちゃん)の能力

「飢えた者」を自分の駒にする力(+α?)

 飢餓の悪魔は「飢えた者」を自分の駒にする能力を保有しています。

 これは同じ四騎士の支配の悪魔の能力と似通っていますが、より狭く尖った能力と言えるでしょう。

 同じ支配系の能力でも、効果範囲が広いのは「格下と認識した者」を支配できる支配の悪魔。

 しかし支配の悪魔の能力は格上の存在にはまず通用しません。

 一方で飢餓の悪魔の能力対象は「飢えた者」とかなり限定的ですが、ハマりさえすれば格上である「落下の悪魔(=根源的恐怖を司る悪魔)」に対しても有効となっています。

 またこの他にも、飢餓の悪魔は108話でアサにバラバラにされたユウコを復活させていました。

 これは単に飢えた者を支配するだけの能力では説明がつきませんから、飢餓の悪魔はそれ以外にも何らかの能力を保有しているものと考えられます。

 「飢えを満たす(=力を分け与える)」的な能力と予想されますが……

飢餓の悪魔が操る「火の悪魔」

 アサたちが通う第四東高等学校には、飢餓の悪魔以外にユウコに力を与えた悪魔が潜伏しています。

 当初はこの悪魔は「正義の悪魔」だとされていましたが、後にこの悪魔は飢餓の悪魔が支配する「火の悪魔」であったことが判明。

 この火の悪魔の能力の能力は二つ。

・契約した者は己の望む姿に変化する。
・契約者が多ければ多い程力も大きくなる。

 ユウコを殺した偽チェンソーマンも、この火の悪魔の能力で変身した人間だったのでしょう。

 とてつもなく強力な力ですから、ひょっとしたらこの火の悪魔も「根源的恐怖の悪魔」なのかもしれせんね。

 飢餓の悪魔は武器人間(ウェポンズ)と手を組み、チェンソーマン教会の信者・約35万人をこの火の悪魔と契約させ、世界に大混乱を引き起こしていました。



「チェンソーマン」飢餓の悪魔(キガちゃん)の目的

飢餓の悪魔の目的はノストラダムスの大予言の回避

 飢餓の悪魔の目的はノストラダムスの大予言の回避であることが本人の口から明かされています。

「もうすぐ地上に」
「最悪の恐怖が下りてくる」

「そうなれば人の時代は終わって」

「悪魔の時代になる」

 それは一見、悪魔である彼女にとって良い事のように思えますが、飢餓の悪魔はそれを否定しています。

「悪魔の時代が来れば」
「ピザとか中華料理がなくなるから」

「それは考え得る限り一番最悪な事」

 だから彼女は密かにそれを阻止すべく動いていました。

戦争の悪魔や支配の悪魔とは姉妹? 仲が悪い?

 飢餓の悪魔は他の四騎士とは独立した考えのもとで行動していました。

 そもそも彼女たち黙示録の四騎士は決して一枚岩でなく、むしろ互いに敵対しているフシがあります。

 支配の悪魔であるマキマはチェンソーマンのファンで、彼の力を使って他3人の四騎士を滅ぼそうとしていました。

 また戦争の悪魔であるヨルはチェンソーマンを倒してかつての力を取り戻そうとしています。

 飢餓の悪魔は戦争の悪魔の姉を名乗り一見彼女に好意的に見えますが、その行動は戦争の悪魔を振り回しており、戦争の悪魔は飢餓の悪魔から距離を取りたがっていました。

 支配の悪魔の転生体であるナユタも飢餓の悪魔のことを姉と呼んでいましたから、一応彼女たち四騎士が姉妹であることは事実である模様。

 また、ノストラダムスの大予言に記された恐怖の大魔王とは四騎士の長女・死の悪魔のことであり、飢餓の悪魔は戦争の悪魔を利用して死の悪魔を倒したいと考えているようですが……

デンジ(=チェンソーマン)を殺したい?

 飢餓の悪魔のチェンソーマンに対するスタンスは、今のところ良く分かっていません。

 アサがデンジとデートをした際(113~117話)には、永遠の悪魔を使って吉田ヒロフミやデビルハンター部の面々ごとデンジたちを水族館に閉じ込め、アサに戦争の悪魔の能力でデンジを武器化するよう要求しています。

 これがデンジの正体(チェンソーマン)を知っていてチェンソーマンを殺すために武器化を求めたのか、戦争の悪魔に強力な武器を与えるためにそう言ったのかは不明。

 飢餓の悪魔が「チェンソーマンをどうしたいか」を明確に口にしたことはありません。

 146話のナユタの言葉からすると、飢餓の悪魔は「チェンソーマン教会」を使って戦争を引き起こし、人々に「戦争」と「チェンソーマン」を恐れさせ、強化することで「死の悪魔(=ノストラダムスに予言された恐怖の大魔王)」を殺させようとしている模様。

 ただ、チェンソーマンを武器化させようとしていたことを考えると、あくまで飢餓の悪魔の本命は戦争の悪魔。

 チェンソーマンに関しては武器化しても、直接死の悪魔にぶつけても、倒せるならどっちでもいいというスタンスのようですね。

【まとめ】「チェンソーマン」キャラクター一覧

 



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