今回はその強烈すぎるストーリーとキャラクターで話題を攫った傑作漫画「チェンソーマン」より、第二部で登場した二人目の超越者「落下の悪魔」について解説します。
落下の悪魔は第二部でアサたちの前に現れた地獄の料理人です。
一見コミカルでかわいいお姉さん風の見た目をしていますが、その強さはチェンソーマンが手も足も出ないほどただただ圧倒的。
マキマをも倒したデンジの最強コマンド「食べる」さえ彼女には意味を成しませんでした。
本記事では落下の悪魔のプロフィールや強さ、飢餓の悪魔(キガ)との関係を中心に解説してまいります。
「チェンソーマン」落下の悪魔のプロフィール
基本プロフィール
落下の悪魔とは第二部においてアサやヨルたちの前に現れた地獄の料理人。
超越者と呼ばれ、根源的恐怖の名を持つ最強の悪魔の一角です(詳細は後述)。
外見は人間の女性に似たフォルムを持ち、肩や背中から複数の腕と鳥の羽の骨格に似た何かが生えた頭部のない悪魔。
作中では死亡した女性の首をねじり切り、手に持って自分の頭の位置に掲げることで会話をしていました。
なお、初登場時は裸でしたが、次話ではいつの間にかコックさん風の衣装を身にまとっています。
性格はマイペースでコミカル。
「意味のない殺生はしたくない」と語るなど人間に対して特に害意は持っておらず、料理にしか興味がありません。
作中ではある悪魔にアサとヨルを地獄の住人に食べさせるよう指示を受けて登場しました(詳細は後述)。
超越者・根源的恐怖の悪魔とは?
落下の悪魔は第一部で登場した闇の悪魔に続く二人目の「超越者」「根源的恐怖の名前を持つ悪魔」です。
そもそも悪魔とは、人の恐怖によって地獄に生まれ、地獄で死ぬことで現世へと転生する存在(逆に現世で死ねば地獄へ転生する)。
これはチェンソーの悪魔や現代社会における最強の悪魔と評された銃の悪魔、そして第一部の黒幕マキマ(支配の悪魔)でさえ例外ではなく、少なくとも彼らも一度は地獄で死んでいます。
しかし悪魔の中には、あまりにも強すぎて地獄で一度も死を経験することがなく、一度も現世へ転生していない者たちが存在しており、彼らは「超越者」「根源的恐怖の名前を持つ悪魔」と呼ばれています。
落下の悪魔もその一角。
「闇」と比べるとネーミング的に地味に思えますが、そもそも「落下」は「大きな音」と共に人間が生まれつき持つ根源的恐怖であり、決して見劣りするものではありません。
「チェンソーマン」落下の悪魔の強さ(強い)
物理・精神を問わず「落ちる」という概念を操る
落下の悪魔の能力は物理・精神を問わず「落ちる」という概念を操るもの。
作中ではシンプルな重力攻撃に加え、「相手のトラウマをフラッシュバックさせ、心が落ち込むほどに身体が上空へ落ちていく」という物理・精神複合技を多用していました。
上空へ落ちていった対象は、最終的に白い扉を介して地獄に落ち、「お客様」たる地獄の悪魔に食されてしまう模様。
極めて広範囲、多数の人間がこの攻撃の餌食となっており、有効射程は極めて広いようです。
また、落下の悪魔は超越者でありながら現世に出現しており、ファンの間では地獄の悪魔と同じように地獄と現世を行き来する能力を持っているのでは(地獄or現世に”落ちる”?)とも言われています(生贄によって呼び出された可能性もありますが、そもそも出現前の多数の投身自殺が落下の悪魔の能力だとしたら、自力で行き来できるのと同義)。
チェンソーマン最強コマンド「食べる」も意味なし
「落ちる」という能力を抜きにしても、落下の悪魔の強さは全く隙がありません。
そもそも素の膂力が圧倒的で、チェンソーマンの攻撃を軽くあしらってしまうほど。
加えて圧倒的なのはその再生能力。
本人曰く「現在人類が持っている攻撃手段では私を狩る事は不可能」らしく、銃弾などでどれだけダメージを与えても瞬時に回復してしまいます。
不死身のマキマを倒したデンジの最強コマンド「食べる」でさえ、胃の中で復元して逆にデンジの腹に穴をあけてしまったほど。
今のところ全く倒す方法が存在しません(まあ、そもそも超越者ってそういうものなんですけど)。
「チェンソーマン」落下の悪魔と料理
落下の悪魔は地獄の料理人という肩書に恥じず、料理に強いこだわりを持っています。
「料理を残された方は」
「死を味わう事になるので」
「ご注意ください」
登場時の宣言に偽りはなく、料理を残した客に待つものは「死」。
殺されたくない客は、死に物狂いで出された料理を食べようとします。
また「料理人として一度は食べられる経験をしておくのも」と言ってデンジに「フレンチドック」のごとく食べられたことも。
落下の悪魔が料理に向けた情熱、愛情はすさまじく、客の悪魔が料理として出されたアサとデンジを吐いてしまった(ナユタによって脳の一部が弄られ、人間が糞の味になるようにされていた)時には血涙を流して激怒。
「私が愛を込めて」
「作った料理をっ」
「吐くっ!」
「なんてっ!」
「死んでくださアぁあ~い!」
デンジたちが手も足も出なかった芋虫のような悪魔を一撃で倒していました。
「チェンソーマン」落下の悪魔と飢餓の悪魔
131話で、実は落下の悪魔が飢餓の悪魔(キガ)の指示で動いていたことが判明します。
超越者である落下の悪魔の力は飢餓の悪魔より上のはずですが、飢餓の悪魔の能力は「飢えた者を自分の駒にできる」というもの。
上手いこと落下の悪魔を飢えさせて自分の駒にしたのでしょう。
アサとヨルを悪魔に食べさせる(=腹の中で飢えさせる)という指示に失敗した落下の悪魔は飢餓の悪魔に謝罪。
飢餓の悪魔の「戻って」という指示で小さな人形のような姿になり、飢餓の悪魔の手に収まっていました。
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