今回はヤンマガ本誌で連載中の図書館お仕事コメディ「税金で買った本」から、客観的な視点で図書館を見つめる古株スタッフ「宮辺ゆき」について解説します。
宮辺さんは主人公の石平くんたちが働く図書館の女性非正規職員。
白井や今村さんと同じ資料係で、筋肉に偏った白井を窘め、いつも困っている今村さんを温かく支えるバランサーです。
かなり初期から登場し、登場回数はかなり多いものの作中での扱いは”モブ”。
本記事ではそんな宮辺さんのプロフィールや関連エピソードを中心に解説してまいります。
「税金で買った本」宮辺ゆきのプロフィール
基本プロフィール
宮辺ゆきは主人公の石平くんたちが働く図書館の女性職員です。
外見は大きめフレームの眼鏡とモサモサでボリューム多めのロングヘアが特徴のおばさん。
年齢は40代で、本当にどこにでもいそうな雰囲気のキャラクターです。
性格も本当にごくごく普通で、クセの強い図書館メンバーの中では珍しい、客観的な視点と感性の持ち主。
キャラ名は小説家の「宮部みゆき」からつけられているそうです。
資料係の古株非正規職員
非正規職員ですがかなりの古株で、少なくとも15年以上この図書館に勤めていることが分かっています。
白井は弁償、今村さんは寄贈とメインの仕事がありますが、宮辺さんの具体的な仕事内容については不明。
バランス感覚に優れているので、角野さんの下で係全体を見ているのかもしれません。
「税金で買った本」宮辺ゆきの登場話(初登場)
宮辺ゆきの初登場は意外に早く、8話「おすそわけの魔法」。
今村さんと同時に登場しています。
ただこの時の宮辺さんはただの名も無きモブ。
暴走する白井を窘め、困ってばかりの今村さんをフォローするオバちゃんスタッフという立ち位置でした。
その後16話の「図書館概論」では職業体験にやってきた中学生の接遇を担当したり、21~23話の「マンガでわかる最高の会議」では今村さんと共に角野さんと梨原さんの対決を抑えようと奮闘。
32~34話の「公務員白書」では茉莉野の厄介さを一スタッフとして嘆いています。
色んな所でちょこちょこ登場してはいるのですが、彼女の名前が判明したのは37話の「ゆるキャラ大図鑑」とかなり後になってからでした。
「税金で買った本」宮辺ゆきと資料係
宮辺ゆきは資料係のまとめ役です。
筋肉と暴力しか取り柄のない白井に対しては、「暴力は求めてないと思う」などとツッコミを担当。
職業体験でやってきた中学生に本の廃棄をさせようとした白井に「廃棄とか……そういう闇の仕事は中学生に見せるのやめよ?」と良識的な意見を伝えていました。
またいつも困ってばかりいる今村さんに対しては保護者役。
初めて要らない本の寄贈を断れた今村さんを抱きしめ「えらいわっ よくやったわねっ 今村さんっ」と褒めていました。
本来であればまとめ役はチーフの角野さんがすべきなのでしょうが、彼女は図書館への有り余る熱意によって暴走しがち。
結果的に宮辺さんが裏でフォローせざるを得ない形です。
「税金で買った本」宮辺ゆきは”モブ”
実はメインキャラに匹敵するぐらい登場回数の多い宮辺ゆきですが、いかんせん彼女は普通のおばちゃん。
非常に影が薄く、ハッキリ言ってモブ的な立ち位置のキャラクターです。
ファンブックのカバーには彼女より全然登場回数の少ない椎名係長や繁松さん、マスコットキャラのほーんちゃんまで描かれているのに宮辺さんは不在。
しかも原作ずいの先生が手掛けた設定資料では、宮辺さんの項目にはっきりと、
「1Fのアルバイトの子くらいのモブ」
と記載されています。
もちろん商業漫画で普通のおばちゃんをピックアップしても仕方ないのは分かるのですが。わざわざモブと書かなくても……
「税金で買った本」宮辺ゆきとほーんちゃん
宮辺ゆき本人がピックアップされた数少ないエピソードが37話の「ゆるキャラ大図鑑」。
先にも述べましたが、この話で初めて彼女が「宮辺さん」であることが判明しました。
話の内容としては図書館のマスコットキャラ「ほーんちゃん」に興味を持った石平くんが、作者は誰と朝野さんに尋ね、辿り着いたのが古株の宮辺さん。
実は「ほーんちゃん」の元デザイン自体は15年前に宮辺さんの同僚が「おはなし会」の展示のために作ったものだったのですが、現在図書館の利用案内などで使われているのはそれを宮辺さんが真似て描いたもの。
自分の絵が使われていることを宮辺さんは恥ずかしがってあまり語りたがらない、という展開でした。
ちなみに宮辺さん以外にも「ほーんちゃん」を描いている職員は結構いて、今風の絵でポスターに採用された白井もその一人です。
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