今回は「ビッグコミックスピリッツ」で連載中の大人気サッカー漫画「アオアシ」から、実直・真面目なストライカー「橘 総一郎(たちばな そういちろう)」について解説します。
橘総一郎は主人公のアシトとともにセレクション経由で「東京シティ・エスペリオンFC」ユースチームに入団した少年。
生真面目かつ爽やか、クサい発言を連発して周囲を赤面させる一昔前の主人公のようなキャラクターです。
作中ではその生真面目過ぎる性格ゆえに伸び悩んでいましたが、仲間たちの助けもあり見事覚醒。
本記事ではそんな橘総一郎の過去や覚醒の経緯を中心に解説してまいります。
「アオアシ」橘総一郎のプロフィール
基本プロフィール(誕生日・身長・体重・声優など)
誕生日 | 6月11日 |
身長 | 173cm |
体重 | 65kg |
血液型 | A型 |
声優 | 山下誠一郎 |
橘総一郎は主人公のアシトや大友ともに「東京シティ・エスペリオンFC」ユースチームのセレクションに合格したチームメイト。
短髪が似合う爽やかな雰囲気の好青年です。
性格はとにかく真面目。
誰もが認める良い奴なのですが、天然気味で平気でクサい発言を連発するため、度々周囲を赤面させています。
一方で、やや責任感が強すぎるきらいがあり、それが足かせとなってユースでは一時期伸び悩んでいました。
こう見えて学業成績も優秀らしく、高校はユースチームの提携校ではなく進学校に通っています。
ジュニアユース時代から注目されたFWだが……
橘総一郎のポジションはFW。
ジュニアユース時代は東京武蔵野蹴球団に所属し、得点王候補として注目されていました。
足下の技術やゴール前での嗅覚は中々のもの。
監督・コーチ陣には早くから期待されていましたが、しかしエスペリオンユース入団後は、その責任感の強さからプレーが消極的になり、伸び悩む時期が続きます。
周囲の助けもあって殻を破って以降はBチームのストライカーとしてチームに定着。
アシトたちからは遅れますが、Aチームの主力メンバーがU-18代表遠征でチームから一時抜けた際にAチームに昇格。
土壇場で限界を超えた動きができる選手としてチームから期待を寄せられるようになります。
「アオアシ」橘総一郎と東京武蔵野蹴球団(過去)
前述したとおり、ジュニアユース時代の橘は東京武蔵野蹴球団に所属し、チームのエースとして活躍していました。
当然、武蔵野のユースチームからも昇格の誘いがきていましたが、マンネリ化した環境で自分の成長が止まっていることを感じていた橘は、より上を目指そうとセレクションでエスペリオンの門を叩くことに。
古巣の仲間を捨てて新しい環境に飛び込んだ橘。
かつての仲間たちは橘に悪感情は持っておらず、むしろ今でも彼に感謝しているのですが、だからこそ自分はより一層成長しなければならないと過剰に責任をしょい込むようになります。
しかしエスペリオンユース入団後、橘は試合で得点できずチームは負け続き。
一方、古巣の武蔵野はエスペリオンのセレクションで競った金田を新たなエースに迎え、連勝を続けています。
その不甲斐なさが余計橘を追い詰めることになり……
「アオアシ」橘総一郎と姉の橘都
橘総一郎には橘都という双子の姉がいます。
東京武蔵野蹴球団のレディースチームに所属する女子サッカー選手で、男子の練習にある程度付き合えるぐらいですから実力は中々のもの。
弟の試合を観戦しにくるなど、チームは別々になっても姉弟仲は良好です。
作中では貴重な女子枠として、ある意味弟以上に目立っているかもしれませんね。
弟と異なり、豪快な性格のアネゴ肌。
大友栄作に言い寄られており、当初はチャラチャラした大友のことをあまり良く思っていませんでしたが、周囲の仲を上手く取り持つ大友の姿に「いつものふざけた顔より、そっちのがいいじゃん」と、最近はまんざらでもないようです。
「アオアシ」橘総一郎の覚醒①武蔵野戦
作中で大きく覚醒した橘総一郎。
彼の最初の覚醒は、古巣・東京武蔵野蹴球団との試合でした。
それまで全く試合で得点を決められず、調整のためにAチームから入ってきたFW義経の圧倒的な活躍を見て、完全に自信を喪失していた橘。
彼は試合前、望コーチに自分を試合に出さないでくれとまで発言していました。
しかし望コーチは橘を信頼し「これがベストメンバーだ」と橘を武蔵野戦のスタメンに選出。
望コーチや仲間たちからの信頼、殻を打ち破りたいという自らの想いで橘は奮起します。
チームが劣勢に陥る中、自らボールを奪取すると、リスクを取りマルセイユルーレットで敵を突破。
最後は大きく上がったアシトからのセンタリングを、他の選手たちが高すぎると見送る中、ただ一人橘だけがオーバーヘッドで食らいつき、見事にゴールを決めたのでした。
「アオアシ」橘総一郎の覚醒②青森青蘭戦
二度目の覚醒はAチーム昇格後のプレミアリーグ最終戦、青森青蘭との試合です。
スタメンに選ばれたものの、強敵・青森青蘭相手に攻撃に絡めず、守備に走りまわされ、体力を消耗してボロボロの橘。
しかし前半残り10分、福田監督は橘1人前線に残るよう指示を出します。
実力や実績なら遊馬たち他のFWの方が良い、自分はもう限界だと戸惑う橘。
しかし福田監督は、橘にはもうひと段階ある、セレクションや武蔵野戦で見せた彼の資質に賭けると宣言します。
そして前半終了間際、阿久津がパスカットし生まれたエスペリオンのカウンターチャンス。
青森青蘭は橘はもうバテて動けないとたかをくくります。
疲労困憊の橘は、しかし土壇場で限界を超えて躍動。
パスを受けるとDFをかわして敵陣に切り込み、自らシュートを放ちます。
枠の中には入っていたものの、シュートはGKが僅かに触れて外れてしまい、そのまま前半終了。
決めきれなかった悔しさに項垂れる橘でしたが、前半終了間際に終わったと思っていた1年にゴールに迫られ、嫌なムードでハーフタイムを迎えることになった青森青蘭。
福田監督は「お前を出して良かった」と、限界を迎えた橘を出迎えたのでした。
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