今回はジャンプスクエアで連載中の大人気漫画「ワールドトリガー」から、作中に一度も登場していないのに、周りの証言だけでキャラが立ってしまった女性「鳩原 未来(はとはら みらい)」ついて紹介します。
鳩原は236話で回想に登場するまで一度も作中に登場していなかったものの、周囲の証言だけで人物像が出来上がってしまった稀有な存在。
物語の鍵を握る重要人物でもある鳩原の過去と未来について深掘りしていきましょう。
ワールドトリガー、鳩原未来のプロフィール(声優含む)
一度も登場していないのに存在感抜群、一部で都市伝説扱いされる女
ボジション | スナイパー(元二宮隊所属) |
年齢 | 18歳 |
誕生日 | 1月14日 |
身長 | 158cm |
血液型 | O型 |
星座 | かぎ座 |
職業 | 高校生 |
好きなもの | 子供、梨、しじみの味噌汁 |
声優 | 前田愛 |
鳩原は隊務規定違反を犯して除籍された元二宮隊の隊員として、長きにわたって隊員たちの証言の中でだけその存在が確認されていた人物です。
236話の回想シーンに至るまで(ほぼ)作中未登場にも関わらず、周囲の人物からの証言、情報により人物像がありありと浮かび上がってきたという稀有な存在ですが、そのことが逆に、一部のファンの間で鳩原の存在は都市伝説ではと面白がって噂される原因になっています。
外見はそばかすの目立つ、地味な雰囲気の穏やかな女性。
隊長の二宮曰く「作り笑いが顔に張り付いた冴えない女」とのことですが、これは仲間だった自分たちの前でも本心を明かさなかった鳩原に対する、二宮の苛立ちの現れでしょうかね。
スナイパーとしての師匠は東春秋、兄弟子は木崎レイジといったそうそうたる面子であり、弟子には有望株の絵馬ユズル。
非常に優しい人柄をしていたようで、隊務規定違反を犯して行方をくらました後になっても、同僚だった隊員から鳩原に対するマイナスイメージの発言は聞こえてきません。
攫われた弟を探して雨取麟児らとネイバーヘ密航
さて、そんな鳩原が犯した隊務規定違反とは何か。
それは、トリガーの民間人への横流しと、ネイバーへの密航です。
鳩原にはネイバーに攫われて行方不明となった弟がいます。
鳩原は弟を探すため、ボーダーに入隊してネイバーへの遠征を目指していましたが、人を撃てないという欠点故に遠征部隊の選抜試験合格を取り消されてしまいました(詳細は後述)。
そんな鳩原がネイバーへ渡るために選んだ最後の手段がネイバーへの密航でした。
同じくネイバーへ渡ることを計画していた雨取麟児(主人公の1人、雨取千佳の兄)ら、少なくとも3人の外部協力者とともに、鳩原は物語が始まる前にネイバーヘと姿を消しています。
ボーダーはこのことを公にはしていませんが、模倣犯の発生を防ぐために厳正な処分を下し鳩原を除籍、鳩原が所属していた二宮隊もA級からB級に降格処分を受けてしまいました。
ワールドトリガー、鳩原未来の強さ
絵馬ユズルの師であり、スナイパーとしての技量は作中トップ
トリオン | 8 |
攻撃 | 1 |
防御・援護 | 8 |
機動 | 4 |
技術 | 14 |
射程 | 10 |
指揮 | 2 |
特殊戦術 | 4 |
合計 | 51 |
これが鳩原のパラメーターです。
攻撃の「1」は後で触れるとして、燦然と輝くのは技術の「14」。
これはスナイパー1位の当真勇の「13」を超え、堂々の作中トップの値となっています。
鳩原の弟子である絵馬ユズルも、技術に関して一番は鳩原さんと発言しており、単純な射撃の精度においては図抜けた存在であったことは間違いないでしょう。
そもそもボーダーのトップスナイパー連中は壁越しに狙撃を成功させたり、無数の移動物の合間を縫って命中させたりと変態染みた技量を持っていますから、その更に上となるとちょっと想像できないというか、オーバースペックな気がしなくもありませんけどね。
人を撃てないという致命的な欠点 → 武器破壊により部隊へ貢献
さて、そんな技術面では問題のない鳩原ですが、彼女には人を撃てないという致命的な欠点がありました(これが攻撃の値が「1」の理由です)。
鳩原のそれは「人を撃ちたくない」といった生易しいレベルではなく、「身体が受け付けない」レベル。師匠である東の証言では、一度誤射して人に当ててしまった時は吐いて寝込んでしまったのだとか。
その後、二度と誤射をしまいと更に技術を磨き、二度と誤射することはなかったそうですが……
ちなみにその誤射とは歌川がカメレオンで透明化してしていたところをうっかり当ててしまったというもの。
その後、レーダーにも注意しながら狙撃しながら狙撃できるよう練習したのだとか(誤射もその対応もレベル高いな)。
なお、人を撃てない鳩原はランク戦では相手の武器を狙撃し、破壊することで部隊に貢献していたそうです。
まだるっこしい方法ですが、それでも構わないとあの二宮が部隊に組み入れたぐらいですから、その技量は本当に図抜けていたんでしょうね。
鳩原未来を語る人々(絵馬ユズル、二宮隊)
弟子にして弟代わり、絵馬ユズル
鳩原のことを多く語っている人物の一人が、弟子であった絵馬ユズルです。
恐らく鳩原は、攫われた弟の存在をユズルに重ねていたのでしょう。元々優しい性格だったこともあって、ユズルはとても鳩原に懐いていました。
鳩原が失踪した今となっても、自分の師匠は鳩原ただ一人だと公言して憚らないほど。
ユズルが主人公の1人、雨取千佳に世話をやいた切っ掛けも、千佳が鳩原と同じで人を撃てないという欠点を抱えていた(千佳は鳩原ほど重症ではないですが)からなので、ある意味物語にも大きな影響を与えていますね。
なお、ユズルは鳩原がネイバーに密航したことは知らされておらず(ボーダー内でも重要機密)、上層部が人を撃てない鳩原を干したのだと思っています(235~236話でようやく二宮の口から真実を伝えられました)。
その辺りのゴタゴタが影浦による「根付さんアッパー事件」、そしてユズルが所属する影浦隊のB級降格へと繋がるわけですが……(その詳細はこちら影浦雅人の考察記事を参照ください)。
複雑な思いを抱く仲間、二宮隊
鳩原が所属していた二宮隊の隊員は、意外にも冷静に鳩原の密航を受け止めています。
あのままボーダーにいても「むこう(ネイバー)」には行けなかったんだから仕方ないよね、と焼肉を食べながら平然と話題にしているほど。巻き添えでB級に降格された恨み言も全くありません。
これは元々、鳩原と二宮隊のメンバーの関係が良好だったというのもあるのでしょう。
(鳩原への感情)
・辻 → 優しい。女の人だけど平気。
・氷見 → 上がり症を克服してくれた。
・犬飼 → 犬飼は大物なので誰にでも優しい。
唯一例外なのが隊長の二宮。
二宮だけが積極的に鳩原の行方を探り、感情的な一面を見せています。
ただ、二宮にしても鳩原に迷惑をかけられたとか、そんな発言は一切ないんですよね。
むしろ鳩原のことを心配しているというか、自分たちを頼らなかったことを怒っているというか、そんな不器用な思いやりが行動ににじみ出ている気がします。
勿論、他の隊員たちも、表向きは平然としていますが、それぞれ思うところはあるでしょうし。
今後のネイバー遠征編での鳩原の登場、そして二宮たちとの再会が待ち望まれますね。
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