今回はワールドトリガーから、トラップや攪乱など様々な用途で使われる防御用トリガー「エスクード」について解説します。
ワールドトリガーは集団戦の要素が強いSFバトル作品で、作中で実際に活躍している武器(=トリガー)の多くは一点モノの特殊な武器ではなく、汎用品のノーマルトリガー。
エスクードは実体化した大型バリケードを出現させる防御用トリガーで、燃費の悪さから使い手は少ないものの、使いこなせれば非常に応用が利く強力なトリガーです。
本記事ではエスクードの長所と短所(シールドとの違い)、主な使用法や使い手を中心に解説してまいります。
ワールドトリガー「エスクード」基本情報
基本性能(シールド・レイガストとの比較)
エスクードは使い手が触れている地面や壁などから実体化した大型のバリケードを生やす防御用のトリガー。
同じ防御用トリガーの「シールド」「レイガスト(盾)」と比較すると、それぞれ次のような特徴があります。
エスクード
耐久度が高い、変形できない、動かせない、生やす場所(壁・地面など)が必要、燃費が悪い
シールド
面積により耐久度が変わる、変形できる、動かすと耐久度が下がる、離れた場所にも出せる
レイガスト(盾)
面積により少し耐久度が変わる、変形できる、手持ちで動かせる(ブレードトリガー)
正隊員全員が装備しているシールドと比べると、耐久度は高いものの燃費が悪く小回りが利かない古いトリガーで、使っている隊員はごく少数。
一方で非常に応用力が利き、使いこなせば非常に凶悪なトラップ・妨害用トリガーとしても機能します。
バリケードを形成可能な標準射程は25mほどですが、トリオン量によってはより離れた位置にも形成可能。
実体化しているためトリオンによる防御を貫通する「鉛弾(レッドバレット)」も防ぐことが可能です。
長所:耐久度が高く応用が利く
エスクードの長所はまず第一に耐久度の高さ。
集中シールドに匹敵する強度のバリケードを、数人がゆうに収まるサイズで生み出すことができます。
アタッカーによる「旋空弧月」や「スラスター斬り」などは流石に防げないものの、通常の射撃戦であれば安定した障壁として機能します。
まあ、二宮さんクラスのトリオン量による射撃や、威力重視の「アイビス」による直接狙撃など、防ぎきれない攻撃は勿論ありますが、それはトリオン量と防御用トリガーの限界ということで。
またエスクードには「実体化」し、地面や壁から「生える」性質があり、これを利用したトラップ・妨害用トリガーとしても使用可能。
トリオン体に対する直接的な攻撃力こそありませんが、せり出すスピードやパワーは相当なものです。
短所:トリオン消費が大きく、小回りが利かない
エスクードの欠点はとにかく燃費が悪いこと。
物質化にはかなりのトリオンを消費するらしく、よほどトリオン量に恵まれたものでなければ多用は困難です。
またシールドと比べると「動かせない」「変形できない」「生やす場所が必要」と小回りが利かず、咄嗟の防御手段としては不向きと言えるでしょう。
ワールドトリガー「エスクード」の使用法(技)
バリケード
エスクードの最も一般的な使用法はバリケードによる防御です。
シールドと違って一度発生させてしまえばその場に残る上にサイズも大きいので、エスクードに身を隠しつつ仲間と両攻撃(フルアタック)といった戦術をとることが可能です。
トラップ(挟む・飛ばす)
前述した通り、エスクードは「実体化」「生える」という性質を利用し、トラップとしても利用可能です。
例えばエスクードで敵を挟み込んで動きを封じたり、エスクードで車など突き飛ばして相手にぶつけたりと、活用法は多種多彩。
ただエスクード自体に直接的な攻撃力はなく、上手く敵をハメるには相応の経験や予測が必要なため、誰でもできることではありません。
分断
チーム戦で有効なのが、連携を組んで行動する敵の間にバリケードを発生させ、分断する使用法。
分断は一時的なものですが、一瞬であれ敵を攪乱して動揺を誘い、数的有利を作り出すことができるため、上手く使えば一気に戦況を動かすことができます。
ジャンプ台
エスクードの「せり出す」性質を利用し、ジャンプ台として使用することも可能。
ショッピングモールの1階から6階まで一跳びで移動したり、敵に囲まれた状況から脱出するなど、意外にその瞬発力は侮れません。
体から生やす
作中で一番ユニークな使われ方が敵の体にエスクードを生やすというもの。
ランク戦ラウンド7でヒュースが村上の体に生やして来馬を吹き飛ばし、村上の動きを阻害する用途で使用していました。
ただこれをするには直接相手の体に触れる必要があり(触れるなら攻撃した方が速い)、生やしたエスクードも「鉛弾」ほど重くはないのでトリオン体の動きを大きく阻害できるほどではないと、これ自体特別有効な使用方法ではありません。
作中での使用は、学習能力が高く一度見た攻撃は通用しない村上の意表を突くという意味合いが大きかったのでしょうね。
ワールドトリガー「エスクード」主な使用者
迅悠一~元祖エスクードトラップ使い~
元祖エスクード使いと言えば実力派エリート迅悠一。
迅の持つ「未来視」のサイドエフェクトとエスクードトラップの相性は抜群。
作中では大規模侵攻編の対ヒュース戦で使用され、後にヒュースがエスクードを使用するきっかけにもなっていました。
烏丸京介~堅実にチームをサポート~
作中で一番オーソドックスなエスクード使いと言えば烏丸京介。
エスクードで味方を砲撃から守ったり、バリケードを作って射撃戦の拠点にしたりと、堅実にエスクードを活用しています。
恐らく彼も迅から使い方を学んだものと思われますが、迅とは違った形でエスクードをチーム戦術に落とし込んでいます。
ヒュース~エスクード無双(ひどい)~
作中で一番エスクードを活用しているのがヒュース。
エスクード(というよりボーダーのトリガー)を使いだしたのはつい最近ですが、トリガーホーン(角)による高いトリオン量とトリオンコントロールで早々にエスクードを使いこなしています。
B級ランク戦ラウンド7、8では上述の使用法をフル活用。
特にラウンド7ではそのあまりの無双ぶりに、ファンから「ひどい」「エスクード無双」と話題になっていました。
佐伯竜司~機動力特化部隊で盾をどう活かす?~
上述の玉狛支部の3人以外でエスクードを基本装備しているのがA級草壁隊の佐伯竜司。
今のところ作中での使用実績(というか戦闘自体が)はありませんが、メイン・サブ両方のトリガーにエスクードを装備していることが判明しています。
機動力特化の戦術を駆使する草壁隊とエスクードはあまりイメージが合致しませんが、敵の機動力を阻害する障害物、あるいは敵を足止めするための楔として使用する、ということなのでしょうか?
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