今回は魔物食という異色のテーマを扱う人気作「ダンジョン飯」から、対人能力に優れた若き冒険者「カブルー」について解説します。
カブルーは主人公のライオスたちとは別にダンジョン踏破を目指す若き冒険者パーティーのリーダー。
ダンジョンを制圧し島に平和を取り戻すという高い理想を持つ正統派の冒険者です。
やや小賢しい部分があり、ファンからは「うざい」「嫌い」と言われることも多いカブルー。
本記事ではそんな彼のプロフィールや人間関係、作中での活躍を中心に解説してまいります。
「ダンジョン飯」カブルーのプロフィール
基本プロフィール(年齢、声優など)
種族 | トールマン(人間) |
年齢 | 22歳 |
誕生日 | 5月28日 |
出身地 | 西方大陸・ウタヤ |
家族構成 | 養母(エルフのミルシリル) |
体格 | 身長170cm前後、BMI 21 |
好物 | トマト |
苦手 | 魔物、エルフのケーキ |
声優 | 川田紳司 |
カブルーは主人公のライオス一党とは別口でダンジョン踏破を目指す若き冒険者パーティーのリーダーです。
外見は褐色の肌に黒髪巻き毛のイケメン。
ダンジョンを攻略して自分が島の王となり、島に平和を取り戻すという高い理想を抱いています。
基本的には善人で人当たりは良いものの、目的のためなら手段を選ばない冷酷なところも。
内心では欲に駆られた人間を軽蔑しています。
また、故郷がダンジョンの決壊により滅んだ過去を持ち、それ故に魔物に対しては見るのも触るのも嫌と強い嫌悪感を抱いています。
対人戦闘・交渉能力は高いがやや経験不足
カブルーは対人戦闘・交渉能力ともにハイレベルな一流の冒険者です。
特に交渉能力は天性のもので、仲間に気持ち悪がられるほどの高い人間観察力と情熱を武器に幅広い人脈を築いています。
作中では大の魔物嫌いにも関わらず、ライオスに取り入るために魔物食を美味しそうに口にしていました。
一方でまだまだ経験不足で有り、海千山千の老獪な者たちには圧倒されることも。
戦闘能力に関しては剣による近接戦闘だけでなく、照明や治癒などの簡単な魔法も習得。
ただし魔物に対する嫌悪感から魔物に対する知識が浅く、それが原因で何度もパーティーを全滅させています。
冒険者としてはライオスに及ばないとカブルー本人も認めていました。
「ダンジョン飯」カブルーの過去(親)
元々カブルーは西方大陸の良家の血筋。
しかしカブルーの目の色が親戚の誰にも似ていなかったため、不倫を疑われた母親ともども家を追い出されてしまいます。
その後、迷宮の街ウタヤで母親と二人で暮らしていたカブルーですが、7歳の時に迷宮の膨張によりウタヤが滅び、母を亡くすことに。
エルフ族で構成されたカナリア隊のミルシリルに引き取られ、養母となった彼女から剣や学問を学びました。
ウタヤの悲劇を防ぐためにカナリア隊への入隊を希望しますが、トールマンの彼は入隊を認められず、代わりに冒険者として迷宮を踏破し封印することをことを目指し、現在に至ります。
ちなみに養母のミルシリルはとんでもなく過保護で、カブルーが冒険者をすることに反対していました。
「ダンジョン飯」カブルーの活躍
カブルーは元々、ライオスたちを人間に興味が無い故の偽善者と考え、その本性を暴いてやろうと近づきました。
しかし近づいてみればライオスが魔物に異常な興味を持つ変人で、自分たちを上回る能力を持つことに気づき、その評価を改めます。
その後、カナリア隊がダンジョンを訪れ狂乱の魔術師と戦闘になった際、このままではまたエルフによってダンジョンの真相が隠されてしまうと考えたカブルーは彼らに抵抗。
その結果、ダンジョンの崩落によりカブルーはカナリア隊隊長のミスルンと二人きりでダンジョンの深層に取り残されます。
そこでエルフたちが隠匿する迷宮に関する真実を知ったカブルーは、その後エルフたちと島の人間の緩衝材のような役割を果たし、奮闘することになります。
「ダンジョン飯」カブルーの人間関係
ライオスに対しては、当初打算的に近づき、彼に取り入るために大嫌いな魔物食まで口にしていました。
ただ、後々判明したことですがライオスへの好意自体は本物で、作中ではライオスに死んでほしくないという本音を晒していました。
カナリア隊隊長のミスルンは迷宮の悪魔への復讐心に囚われた人物であり、こちらも当初カブルーは打算的に近づきました。
しかし次第にカブルーはミスルンに対し情が湧いたのか、物語の最後では悪魔を倒し無気力になってしまったミスルンを叱咤し、立ち直らせています。
同じパーティーの魔術師の女性、リンシャ(リン)とは同じくエルフに保護された経歴を持つ幼馴染。
リンシャからは好意を抱かれていますが、普段リンシャはカブルーに厳しい態度をとっており、カブルーは作中で彼女に対してある意味無体な振る舞いをしています。
「ダンジョン飯」カブルーはその後どうなった
カブルーは迷宮崩壊後、黄金郷(メリニ)の王となったライオスの下で精力的に働いています。
対人交渉能力に長け、高い志を持つカブルーにとって王の補佐という立場は天職だったのでしょう。
非常に生き生きとその能力を発揮していたようです。
統治者として何の経験もないライオスが曲がりなりにも黄金郷を統治できたのは、カブルーとマルシルの力が大きかったのでしょうね。
カブルーはやや腹黒で人を警戒させるところがありますから、裏表のないライオスの存在は非常に相性が良かったとも言えます。
なお、ライオスの奇行にはそれなりに振り回されたようで、最終話では毒キノコを食べて死にかけるライオスにキレているカブルーたちの姿が描かれていました。
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