今回は大人気恋愛漫画「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」から、主人公の一人・白銀御行(会長)の過去について紹介していこうと思います。
白銀御行(会長)は、その高い学力と模範的な振る舞いで周囲の畏怖と尊敬を集める生徒会長である一方、音痴かつ運動音痴で恋愛ごとになると途端にヘッポッコになるなど欠点も多い男です。
そんながり勉とも言える白銀御行(会長)ですが、実は入学当初は学力もそれほど高くなかったのだとか。
本記事では白銀御行(会長)の生い立ちや家族関係、彼が生徒会長を目指し今のように周囲から騒がれるようになった切っ掛けを中心に語ってまいります。
「かぐや様は告らせたい」白銀御行(会長)のプロフィール
基本プロフィール(誕生日、血液型、クラス、声優など)
誕生日 | 9月9日 |
血液型 | O型 |
家族構成 | 父、妹、(母:別居) |
所属(クラス) | 2年B組 → 3年A組 |
部活動 | 無所属(生徒会) |
好きなこと | ヒップホップ、天体観測 |
声優 | 古川慎(幼少期:大地葉) |
実写版キャスト | 平野紫耀 |
白銀御行(会長)は本作の主人公の一人であり、良家の子女が集う秀知院学園において生徒会長を務めています。
家も裕福ではなく、疎外されやすい高等部からの外部入学でありながら、高い学力と模範的な振る舞いで周囲の尊敬と畏怖を集める逸材。
外見は金髪と鋭い目つき(睡眠不足によるもの)が特徴で、周囲からはそこそこのイケメンと評価されています(伊井野曰く「クラスで4~5番目」)。
作中では後付けで平野紫耀に似ていると言われたこともありますが……似ていません。
周囲からは完璧な人間と思われていますが、その内面は意外と女々しくコンプレックスの塊。
しかしお人好しで困っている人を放っておけず、自然と周囲の信望を集めるタイプの好青年です。
作中ではヒロインにしてもう一人の主人公・四宮かぐやと想いを寄せ合っているものの、互いにプライドが高く何としても相手から告白させてやろうと、凄まじく高度でしょうもない恋愛頭脳戦を繰り広げることになります。
かぐやに告白させるべく努力で自分を磨き上げたかっこいい男
今でこそ周囲からの尊敬を集める白銀御行(会長)ですが、実際のところ彼はそれほど恵まれた存在ではありませんでした。
家は父親が事業に失敗して貧しく、バイト三昧。
体力はあるものの運動センスが欠片もなく、スポーツをすれば指導者(藤原)を絶望させるほど。
歌を歌えば聞いた者(藤原・早坂)に「ナマコの内臓」と評されるほど。
唯一の取り柄である学業でさえ、実は入学当初はそれほど優秀ではなく、幼い頃には母親の期待に応えられず捨てられたことさえありました。
そんな彼が今のように自分を磨き上げたのは、ひとえに四宮かぐやに相応しい男となり、彼女に告らせるためでした。
「かぐや様は告らせたい」白銀御行(会長)・父親母親との過去
事業に失敗した父親と、自分を棄てて家を出た母親
両親の存在を抜きに、彼の過去を語ることはできません。
白銀御行(会長)の父親は元々、ある事業を営んでいましたが、ある人物の妨害により事業に失敗し会社を乗っ取られてしまいます(詳細は後述)。
それが切っ掛けで妻にも見放され、現在は別居状態。
物語開始当初は職業不定のダメ人間状態でした(ただ能力は高く、後にYouTuberとして成功を収めることに)。
そんな父親と暮らす白銀御行(会長)ですが、彼が母親ではなく父親と一緒に暮らしているのは、本人が選んだわけではなく、母親に捨てられたからです。
母親は頭の良い子供が欲しかったらしく、幼い頃は御行に期待をかけていましたが、幼稚園受験、小学校受験に失敗して以降、母親の興味は彼から離れていきました。
そして最終的に母親は、受験に成功した妹だけを連れて家を出て行ったそうです(後に妹の圭は自分の意思で父と兄の元に戻ってきました)。
ただ、母親は本当に御行に興味が無かったわけではなく、御行の場合は見放してストレスをかけた方が伸びると判断しての行動だったようで……
父の事業を乗っ取ったのはかぐやの兄・四宮黄光
白銀御行(会長)の父親の事業が失敗した原因は、四宮かぐやの兄・四宮黄光にあることが判明しています。
父親は元々「白銀製薬工場」を営んでいましたが、かつて四宮黄光に歯向かったことが原因でその妨害に遭い、会社を乗っ取られてしまったそうです。
そのため白銀御行(会長)はスタンフォード大学に進学して一流の経営を学び、いつか父親の会社を取り戻そうと努力しています。
父親の会社を乗っ取ったのが四宮グループだということは彼も(そしてかぐやも)知っていますが、そのことに関して特に暗い感情は持っていないようです。
ちなみに、父親と四宮黄光の過去の因縁については今のところ不明となっています。
「かぐや様は告らせたい」白銀御行が生徒会長を目指した訳
入学した当初の白銀御行は今ほど成績が良くなく、やさぐれていた
秀知院学園には高等部から外部入学した白銀御行(会長)ですが、入学した当初の彼は特待生ではあったものの、その中ではドンケツの補欠で、学業においても特別優秀というわけではありませんでした。
その上、秀知院学園では小学校から秀知院にいるサラブレッドは「純院」、外部入学は「混院」と呼ばれ区別されており、白銀御行(会長)は入学当初は学院内に居場所がなく、入る高校を間違えたとやさぐれていました。
当時は自分に全く自信がなく、どちらかと言えば気弱で卑屈な印象が強かったですね。
ちなみに、彼が秀知院学園に入学した理由は父親が勝手に特待生の願書を出したから。
本人は公立校で良かったようなのですが、資金的な補助が厚いことを理由に秀知院学園に入学したそうです。
自分の会社を乗っ取った四宮黄光が理事長を務める秀知院学園に自分の息子を送り込んだ父親。
父親がいったい何を考えているのか、気になるところですね(全く何も考えてなさそうで、実は色々考えてそうで……やっぱり何も考えてない……?)。
かぐやに並びたてる男になるべく、生徒会長を目指す
そんな白銀御行(会長)が今のようになった切っ掛けは、四宮かぐやが沼に落ちて溺れる少女を助けるため颯爽と沼に飛び込む姿を見て、彼女に憧れたからです。
彼は生徒会長になれば彼女の横に立てると考え、まずその下積みとして生徒会に入って庶務を務めます。
同時に何とかかぐやと接点を持とうと彼女に話しかけるのですが、全く相手にされず、彼女に白銀御行という人間を認識さえしてもらえません。
落ち込む彼に発破をかけたのが、当時の生徒会会計で暴力団組長の娘・龍珠桃でした。
「卑屈な態度を取っているから舐められる」
「女に好かれて当然の男だって態度をとれ」
「虚勢の一つも張れねぇで女にモテるか」
その言葉を真に受けた白銀御行(会長)は、虚勢を張って四宮かぐやに試験の順位で勝負を挑み、見事勝利。
かぐやに白銀御行として個体認識されるようになったのです。
……そして同時に。
虚勢を張りまくって異常にプライドが高くなった結果、彼は長きにわたってかぐやと意味不明な恋愛頭脳戦を繰り広げることとなるのです。
白銀御行のモチーフ(モデル)と龍珠桃
白銀御行というキャラクターのモチーフは竹取物語の五人の貴公子の一人、大伴御行(おおとものみゆき)とされています。
かぐや姫に「龍の首の珠」を持って来いと言われ、真正面からツッコんでいって撃沈した人で、作者は正々堂々龍に挑む姿がカッコよかったという理由で、帝ではなく彼をメインに据えたのだとか。
竹取物語ではただの脇役だったんですね。
しかし本作での白銀御行は「龍の首の珠」=龍珠桃と前生徒会時代に友誼を育んでおり、そのおかげもあってか最終的にかぐやの心を射止めることに成功しています。
前生徒会や龍珠桃との過去エピソードについては今のところ詳しく語られていませんが……
「かぐや様は告らせたい」白銀御行のその後
かぐやと無事に結ばれた後、秀知院学院を中退して飛び級でスタンフォードへと入学した白銀御行。
その後、彼は父の会社の復興、四宮家に認められる男になるという目標に加え、新たに「世界平和」という難題に向けて取り組み始めました。
世界中の人間を幸せにして後世の人間に自分を「世紀の大天才」と呼ばせてやると息巻いて。
ただし彼にはその前に「プロポーズ」という、より現実的な難題が立ち塞がってくることになるのですが……それはまた別の物語。
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