今回は言わずと知れた大人気漫画「呪術廻戦」から、死滅回遊に参加する受肉した過去の術師の一人「烏鷺亨子(うろたかこ)」について解説していきます。
烏鷺亨子(うろたかこ)は羂索と契約した平安時代の術師であり、仙台結界で乙骨と激闘を繰り広げた女性。
権力者に利用され続けた一度目の人生に悔いを残し、二度目の人生では”何者か”になり、自分のためだけに生きることを目的としていました。
しかし作中では乙骨に無自覚に煽られまくり……
本記事ではそんな彼女のプロフィールと過去、その強さ(術式)、作中での活躍を中心に語ってまいります。
呪術廻戦、烏鷺亨子(うろたかこ)のプロフィール
烏鷺亨子(うろたかこ)は死滅回遊編で登場した泳者の一人で、羂索と契約して受肉した平安の世の術師。
登場時の所持得点は70点で、仙台結界において特級呪術師乙骨憂太や石流龍、黒沐死と四つ巴の激闘を繰り広げていました。
外見は白目と黒目が反転した目とピンク色のロングヘアーが特徴的なスタイル抜群の女性。
登場時は衣服を着用していませんでしたが、大事なところは後述する「空」を操る術式により透過し、きちんと隠されています。
一度目の人生に大いに悔いを残しており、受肉した二度目の人生では自分のためだけに生きることを目的としていましたが……
呪術廻戦、烏鷺亨子(うろたかこ)の過去(宿儺と同じ時代)
烏鷺亨子(うろたかこ)の一度目の生は凄惨なものでした。
かつて平安時代の術師であり、藤氏直属の暗殺部隊「日月星進隊(じつげつせいしんたい)」の隊長を務めていた烏鷺亨子(うろたかこ)。
彼女は主である藤原氏に道具として利用され続け、最期は同族殺しの罪を着せられ処刑されています。
元々は名前すら持っておらず、烏鷺亨子(うろたかこ)という名前も罪を着せられた際に名付けられたものでした。
ただ利用されるだけで終わった一度目の人生に悔いを残し、羂索の手を取り受肉体となった烏鷺亨子(うろたかこ)。
かつての主家であった藤原氏の血族には強い恨みを抱いているようです。
なお、烏鷺亨子(うろたかこ)は平安時代の術師であり、宿儺とも若干面識がある模様。
彼女は宿儺のことを次のように評していました。
「術師や呪霊」
「強者としての地平すら」
「超越するのは圧倒的な自己」
「他を顧みない災い」
呪術廻戦、烏鷺亨子(うろたかこ)の強さ(術式)
「空」を自在に操る術式
烏鷺亨子(うろたかこ)は極めて特殊かつ強力な術式の使い手です。
「空」を操る術式(名称不明)
空間を面として捉え、それを掴んで自在に操ることができる。
空間ごと敵を砕いたり、空間を捻じ曲げて敵の砲撃を弾き返したり、空間を掴んで浮遊したり、光を透過して隠れたりと、その応用力は極めて多岐にわたる。
宇守羅彈(うすらび)
空間の「面」ごと敵を砕き、吹き飛ばす防御不能の打撃技。
空間そのものを操作していますから、単純な呪力出力の大小では突破することも防ぐこともできません。
一方「面」で防御しきれないほどの物量攻撃や、領域のように空間そのものに干渉することができる相手との相性はあまり良くないようです。
領域展開も使いこなす一流の術師
烏鷺亨子(うろたかこ)は術式の特異性による初見殺しがあったにせよ、乙骨と肉弾戦で互角に渡り合い、領域展開まで習得している一流の呪術師です。
領域展開に関しては発動と同時に崩壊してしまったため、その名称や効果は不明。
ただ、彼女の術式が領域により「必中」になると考えれば、とんでもなく強力であることは間違いありません(領域さえ発動できれば五条悟の「無下限呪術」に匹敵するんじゃないでしょうか)。
作中では三つ巴、四つ巴の戦いにより先に脱落してしまいましたが、実力的には決して最後まで残った石流龍に劣るものではないでしょう(というか、相性的には石流龍には勝てるはず)。
ちなみに仙台結界内での相性では、烏鷺亨子(うろたかこ)は石流龍に対して優位に立つものの、黒沐死のことは苦手としていました(呪術的な相性以前に、黒沐死がGの呪霊で気持ち悪かったからかもしれませんが)。
また、直接の言及こそありませんでしたが、式神により領域を拡張できるドルゥヴ・ラクダワラの術式とは相性が悪そうでしたね。
呪術廻戦、烏鷺亨子(うろたかこ)の活躍とその後
仙台結界において三竦み四つ巴の一角を担う
乙骨が参戦する前、仙台結界は4人の泳者による膠着状態が続いていました。
烏鷺亨子、石流龍、黒沐死、ドルゥヴ・ラクダワラ。
この内、黒沐死はドルゥヴとの相性の悪さから、ドルゥヴの結界内での生存を導入条件とした休眠状態に入っており、三竦み四つ巴の状態です。
しかしこの膠着状態は、乙骨がドルゥヴを撃破したことで崩れ去ります。
ドルゥヴの死により目覚めた黒沐死を反転術式により倒したものの、その直後に烏鷺亨子(うろたかこ)による奇襲を受けて吹き飛ばされる乙骨。
さらにそこに石流龍の強力な砲撃が乙骨を襲います。
乙骨が集中的に狙い打たれる形で、三つ巴の戦いが幕を開けました。
乙骨憂太(無自覚)に煽られまくり、理解し合えないまま別れる
戦いが始まり、改めて烏鷺亨子(うろたかこ)に積極的に戦う理由を問う乙骨。
「死滅回遊は二度目の人生の」
「第一段階に過ぎない」
「なんせ手引きしてるのが」
「羂索なんだからね」
「あらゆる事態を想定して」
「点は獲っておくべきよ」
そう乙骨と話しながら、徐々にイラついていく烏鷺亨子(うろたかこ)。
そして乙骨のこの一言が烏鷺亨子(うろたかこ)の逆鱗に触れます。
「なんで自分なんかのために」
「必死になるんですか?」
乙骨に、かつての藤原氏の影を見た烏鷺亨子(うろたかこ)。
「オマエ」
「藤原の人間か!」
彼女は乙骨を決して相容れない存在だと認識(乙骨は菅原道真の子孫で、藤原氏とは関係ないはずでしたが、後に菅原と藤原双方の血を引いている可能性が示唆される)。
→【追記】
第3回人気投票の紹介で「ムカつく奴は全部『藤原』!」とダイナミックな紹介がなされる。
石流を利用しつつ的確に乙骨を追い込んでいきます。
「リカ」を呼び出し、術式の模倣により反撃する乙骨。
「自分のためだけに生きるのは」
「きっといつか限界がくる」
そう諭す乙骨に烏鷺亨子(うろたかこ)は怒りをぶちまけます。
「誰かのために生きろ」
「何者にも成る必要はない」
「そうやって嘯くのは」
「いつだって何者かに成った者だ!」
(正直、これについては乙骨より烏鷺に共感)
そして乙骨、烏鷺、石流が同時に領域展開を発動。
三者間の複雑な発動により即座に崩壊する領域。
そこに撃破されたはずの黒沐死、その子霊が襲い掛かります。
乙骨は領域展開直後で術式が展開できない烏鷺亨子(うろたかこ)を蹴り飛ばして黒沐死に襲わせ、そこに石流の砲撃が直撃。
烏鷺亨子(うろたかこ)は戦線離脱することとなりました。
戦いが終わり、一命を取り留めていた烏鷺亨子(うろたかこ)。
彼女は乙骨にポイントを譲渡し、その場を去っていきました。
乙骨とは分かり合えず仕舞い。
しかし乙骨はそれを仕方のないことだと理解していました。
「僕からあの人に言えることは」
「何もないですよ」
「何を言っても暴力になります」
「僕は恵まれてるから」
一先ず退場こそしたものの、まだまだ深掘りする余地がある魅力的なキャラクターだった烏鷺亨子(うろたかこ)。
石流龍とともに、今後の再登場に期待がかかります。
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