文豪ストレイドッグス「末広鐵腸(末広鉄腸)」~”隕石斬り”猟犬部隊最強の剣客は武骨な天然男、そのモデルなど~

 今回は大人気漫画「文豪ストレイドッグス」から、猟犬部隊の最強の剣客「末広 鐵腸(すえひろ てっちょう)」(以下、末広鉄腸)について解説します。

 末広鉄腸は軍警最強の特殊部隊・猟犬に所属する異能者。

 肉体と精神に鋼を宿す武人と呼ばれ、純粋な戦闘能力においては部隊最強とも評されています。

 生真面目で正義感溢れる好青年ですが、同僚からは「魂に芸術性が皆無」とまで言われる武骨なド天然。

 本記事ではそんな末広鉄腸のプロフィールや元ネタ(モデル)、異能力や本編での活躍などを中心に語ってまいります。

文豪ストレイドッグス、末広鉄腸のプロフィール(声優含む)

基本プロフィール(年齢、身長、誕生日など)

年齢不明
身長不明
体重不明
誕生日不明
血液型不明
好きなもの不明
嫌いなもの不明
声優阿座上洋平

 末広鉄腸は軍警最強の特殊部隊「猟犬」の隊員の一人。

 外見は毛先が肩の辺りまで伸びた長めの黒髪と、左目の下に刻まれた刺青が特徴の青年。

 顔立ちは中性的で一時、女性説が流れたことさえありました。

 その実態は「隕石斬り」の異名を持ち、単純戦闘能力では猟犬部隊最強を謳われる剣客。

 肉体と精神に鋼を宿す武人と評され、非常に真面目で正義感の強い性格をしています。

 しかし同時に恐ろしい程のド天然で、日常生活では数々の奇行が目立つ変人。

 同じ猟犬部隊の条野からは「魂に芸術性が皆無」と評され、嫌われています。

モデル(元ネタ)は自由民権運動を担った政治小説家

 モデルとなった文豪・末広鉄腸は、幕末から明治にかけて自由民権運動を担った政治小説家であり政治家です。

 元々は大蔵省の官僚など様々な職を転々としていましたが、新聞記者となり、反政府の痛烈な評論で世間の注目を浴びることに。

 名誉棄損や新聞紙条例などを批判し、収監されたこともありました。

 その後、衆議院議員となり、代表作でもある政治小説「雪中梅」を執筆。

 政治家としても離党・脱党を繰り返しており、権力者と衝突しても自分の信念を曲げない、反骨精神あふれる人物だったようです。


文豪ストレイドッグス、末広鉄腸の異能力と強さ

異能力:雪中梅

 末広鉄腸の異能力は非常にシンプルなものです。

異能力:雪中梅
手にした刀剣の形を自由自在に変化させる異能。

 刀身を自在に伸縮させて間合いを伸ばしたり、対象に突き刺してから縮めて移動したりと、中々応用の効く能力ですね。

 ただ、同じ猟犬部隊の隊長・福地桜痴の武器の能力を100倍にする「鏡獅子」、副隊長・大倉燁子の触れた者の年齢を操る「魂の喘ぎ」、条野採菊の肉体を微細粒子に変化させる「千金の涙」などと比べると非常に地味。

 何だったら、作中で一番地味で面白みのない能力と言っても過言ではありません(多分)。

強化身体能力と合わさり、単純戦闘能力は猟犬最強

 しかし、高い身体能力と合わさることで、末広の異能は非常に凶悪な代物へと変貌します。

 末広たち猟犬部隊は異能技師によって生体手術を受けており、常人の数十倍以上という高い身体能力を保持しています(その代償として、毎月の維持手術を怠ると全身が腐って死んでしまいますが)。

 そもそも強化身体能力から繰り出される斬撃そのものが必殺。

 それが異能による広い間合いと変幻自在の軌道で襲い掛かってくるのですから、凶悪としか言いようがありません。

 加えて、刀身が伸びるということは、伸びた分だけ先端部分の剣速が速くなり、斬撃の威力も向上するということ(扱いの難しさを考えれば、そう単純でもないでしょうけど)。

 単純戦闘能力は猟犬最強と評されるのも頷けますね。

 個人的にも、ワールドトリガーの「旋空弧月」みたいで、末広の戦い方は大好きです。


文豪ストレイドッグス、末広鉄腸の活躍と名言

ド天然発言連発、しかし守るべきを見失わない”正義の人”

 作中において末広鉄腸は、とにかく天然な言動が目立つ人物です。

 その例を一部挙げると、

・上司に蛙の卵酒を作って飲ませる。
・会議中に筋トレ。
・蟻を8時間観察し続ける。
・最短距離を進む、と木々を斬り倒して直進。

 ある意味では、流石鋼の精神を持つ男。

 条野が「魂に芸術性が皆無」と評したのも納得の武骨さです。

 しかし同時に、末広は決して融通が効かない男ではありません。

 作中では、探偵社のために追われる立場となったルーシーを庇う喫茶店のマスターを尋問する際、強硬手段に出ようとした条野を制止。

「少女は探偵社の為」
「自ら望んで」
「犯罪者となったのだろう」

「だが大切な恩人に報いたい」
「その想いは罪か?」

「約束する」
「今彼女の行方を教えるのなら」
「彼女に一切の罪は問わぬ」
「我等にはその権限がある」
「そして少女の純粋さが」
「報われる世界こそ」
「我等が守るべき世界」

 今は立場の違いから探偵社と敵対していますが、彼が守るべきを見失わない正義の人であることは間違いありません。

宮沢賢治の逆鱗に触れ、激闘を繰り広げるが……

 空港で宮沢賢治と遭遇した末広鉄腸。

 行方不明となった条野を探す末広は、賢治を拷問し、その行方を聞き出そうとしますが、そこで彼は一つの失策をおかします。

「気の毒だが」
「お前の仲間はもう助からん」

 それは賢治に対し、武装探偵社の仲間の危機を告げたこと。

 仲間の危機を知り、リミッターが外れ覚醒した宮沢賢治は、まさしく大自然の暴虐そのものでした。

 暴走する賢治に何とか対抗しようとしたものの、為すすべなく倒されてしまう末広。

 そのまま死を覚悟した末広でしたが、我に返った賢治は、自分には末広と戦う理由がない、一緒に条野を探そうと手を差し伸べます。

 自分以上に単純で真っ直ぐな賢治に絆された末広はその手を取り……消耗していた二人はそのまま共に爆睡してしまったのでした。

【まとめ】文豪ストレイドッグスキャラクター一覧

 



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