今回は人気ファンタジー「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(以下「ダンまち」)」から、都市最高ヒーラー「アミッド・テアサナーレ」について解説します。
アミッドは巨大医療系ファミリア「ディアンケヒト・ファミリア」の団長を務めるヒューマンの美少女。
蘇生一歩手前の域に達した治療魔法の使い手であり、聖女と呼ばれ周囲から一目置かれています。
本編では神秘的なキャラクターとして描かれる一方、OVAや「メモリア・フレーゼ」ではややキャラが壊れがちなアミッド。
本記事ではそんな聖女様のプロフィールや能力、神ミアハとの関係を中心に解説してまいります。
「ダンまち」アミッドのプロフィール
基本プロフィール(年齢・声優など)
アミッドは巨大医療系ファミリア「ディアンケヒト・ファミリア」の団長を務めるヒューマンの少女です。
年齢は19歳で、神々から付けられた二つ名は「戦場の聖女(ディア・セイント)」。
緩くウェーブがかかった長い銀髪が特徴の神秘的な美少女で、冒険者たちからは二大治療師の一角「銀の聖女」と呼ばれることもあります(もう一人はフレイヤ・ファミリア「黄金の魔女」ヘイズ・ベルベット)。
普段は喜怒哀楽の少ない無口で無表情な人形のような少女(アプリゲームとかだと完全にキャラが壊れてますが)。
しかし医療関係のこととなると雰囲気が一変、優しくも厳しい女傑としての一面が顔を出します。
あまり交友関係は広くありませんが「ロキ・ファミリア」との関係は比較的良好で、特に同性で年齢が近いアイズやティオナ、ティオネとは損得を抜きにした友人関係。
声優は加隈亜衣さんが担当しています。
「ディアンケヒト・ファミリア」団長
アミッドが団長を務める「ディアンケヒト・ファミリア」はオラリオにおいて医療系ファミリアのトップに君臨する大派閥。
治療院の運営や回復薬・治療系マジックアイテムの販売などを行っています。
主神のディアンケヒトは傲慢で金に汚いことで有名で、かつて「ミアハ・ファミリア」に法外な借金を押し付け、ファミリアを凋落に追いやった問題神。
あまりアミッドとの相性は良さそうに思えませんが、ディアンケヒトはアミッドに絶大な信頼を寄せ、アミッドも特に文句も言わず粛々とファミリアの運営を取り仕切っています。
医療系ファミリアのため基本的にダンジョンに潜ることはなく、普段はファミリア内で治療やマジックアイテムの製作などをおこなっているようです。
なお、アミッドは年若いながらも冒険者としてはそこそこ古参で、少なくとも8年前にはオラリオに在籍、7年前の大抗争の時点で既に周囲から注目を集めていました。
「ダンまち」アミッドの強さ(レベル・ステータス)
LV2だが蘇生一歩手前の域に達した都市最高ヒーラー
アミッドはLV2。
大派閥の団長であり、冒険者として比較的古参であることを考えると、正直かなり低めです。
ただアミッドの本業はダンジョン探索ではなく、経験値を積む機会はあまり多くありませんから、これはやむを得ないこととも言えるでしょう。
以下は判明している彼女のステータスです。
<基本アビリティ> | |
力 | ??? |
耐久 | ??? |
器用 | ??? |
敏捷 | ??? |
魔力 | ??? |
<発展アビリティ> | |
【神秘:?】 | |
<魔法> | |
【ディア・フラーテル】 | ・全癒魔法。 ・効果範囲5M。 ・回復、解毒、解呪の効果を任意に選択し、精神力消費を抑えたり効果を上昇させることが可能。 |
<スキル> | |
??? |
分かっているのは蘇生一歩手前の域に達した回復魔法と、【神秘】の発展アビリティを持っていることだけ。
治療系のスキルを持っていることはほぼ間違いありませんが、今のところ情報は公開されていません。
アミッドの代名詞でもある【ディア・フラーテル】は、傷の治療・体力の回復・状態異常や呪詛の解除と、文字通り全てを癒す範囲魔法。
たった一つで全てを癒す魔法など前代未聞であり、都市最強魔導士のリヴェリアでさえ、治療に関してはアミッドに遠く及ばないと言われています。
また発展アビリティの【神秘】はオラリオ内でも保持者は5人に満たないとされるレアアビリティ(他にはアスフィなどが保持しています)。
神の特権である「奇跡」の宿った魔道具を作り出すことが可能であり、作中では呪詛を打ち消す秘薬など医療関係の魔道具を多く作成していました。
なおアミッドは完全な回復特化のヒーラーであり、個人戦闘能力はほぼ皆無です。
レベル詐欺とも言えるチートスペック(謎)
アミッドの特徴はレベル詐欺とも言えるヒーラーとしてのチートスペックです。
いくら回復特化とは言えLV2のアミッドが、LV6で最上位の魔力を有し【治療】の発展アビリティまで持つリヴェリアに治療能力で勝るというのがそもそも異常。
更にクノッソス攻略戦では【魔導】の発展アビリティを保有していないにも関わらず魔法円(マジック・サークル)を展開。
精神力の自動回復効果を持つ【精癒】の発展アビリティを持っているわけでもないのに、対階層主戦で回復魔法を使い続け、階層主を根負けさせたという逸話まで持っています。
どう考えても現在公開されているLV2のスペックではあり得ないチートですよね。
恐らくは明かされていないスキルに【治療】【魔導】【精癒】の一時発現とかの効果が含まれているものと考えられますが、だとしてもLV2で……
原作者から「色々設定があるキャラ」と言われていましたから、そもそも精霊の血を引くアイズやヴェルフのように恩恵(ファルナ)に依らない特殊な加護の持ち主なのかもしれませんね。
「ダンまち」アミッド、ベルに温泉で出汁を飲まれる?
明かされていない特殊な背景によるものか、アミッドの血や体液には治癒効果が宿っています。
それに目を付けたのが主神のディアンケヒト。
アミッドが入った温泉の残り湯には天然温泉並みの効能があることを知ったディアンケヒトは、それを温泉施設「ケヒトの湯」として金儲けに使っていました。
嫌々ながら自分の「出汁」を取られていたアミッドでしたが、温泉を怪しんで潜入してきたベルやミアハ・ファミリアにその現場を目撃され、秘密がバレてしまうことに。
しかもその際、ベルが自分の出汁を飲んでしまったことを知ったアミッドは、羞恥のあまり「ケヒトの湯」を破壊し、ベルに全ての記憶を失うよう迫っていました。
ベル「しょっぱいような、甘酸っぱいような」
「ダンまち」アミッドとミアハ
あまり恋愛に興味の無さそうなアミッドですが、「メモリア・フレーゼ」などでは彼女が神ミアハに想いを寄せている様子が描かれています。
ミアハはディアンケヒトに法外な借金を課せられ凋落したミアハ・ファミリアの主神。
黒髪イケメンで心優しい神格者です。
ミアハ・ファミリアのナァーザからは、凋落の原因となったディアンケヒト・ファミリアやその団長であるアミッドは嫌われていますが、ミアハは特にディアンケヒト・ファミリアに含むところはなく好意的。
アミッドもミアハに魅了された一人なのか、ミアハが絡むと普段の冷静さを失い、顔を真っ赤にして感情を露にしています。
それならいっそミアハ・ファミリアに改宗すればとも思わなくもありませんが、治療の効率を考えればディアンケヒト・ファミリアに所属していた方がいいでしょうし、そもそもディアンケヒトが改宗など許さないでしょうね。
ちなみに彼らの元ネタとなったケルト神話では、ミアハとアミッドは医神ディアンケヒトの子供。
ディアンケヒトは自分より優れた才能を持つ息子のミアハに嫉妬し、殺害しています。
その後、妹のアミッドはミアハを葬り、お墓から生えてきた薬草を摘んでいたところ、怒りの収まらないディアンケヒトに無茶苦茶にされ、不老不死の薬の可能性はこの時絶たれてしまったのだとか。
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