今回は「ヤングジャンプ」で連載中の「ジャンケットバンク」より、御手洗暉の最大の被害者「周防 要(すおう かなめ)」について解説します。
周防要はカラス銀行特別業務部5課「特別営業課」に所属するイケメン銀行員。
イヤミで高慢なキャラクターですが、作中では御手洗と関わったことで酷い目に遭い、一気に読者から同情されることとなっています。
本記事では周防要のプロフィールや登場話(初登場・何話)、御手洗やVIP無堂清光とのエピソードを中心に解説してまいります。
「ジャンケットバンク」周防要のプロフィール
引用元:田中一行/『ジャンケットバンク』
基本プロフィール(年齢、誕生日など)
年齢 | 25歳 |
誕生日 | 11月21日 |
身長 | 180cm |
体重 | 72kg |
血液型 | A型 |
趣味 | ゾンビ映画鑑賞 |
好物 | カツ丼 |
犯罪歴 | あり |
所属 | 特別業務部5課 |
特記事項 | 対人操作能力高し |
周防要(すおうかなめ)はカラス銀行特別業務部5課通称「特別営業課」に在籍する行員。
カラス銀行の賭場を見世物として観覧するVIPの御用聞きや接待を担当しています。
外見は口元のほくろが特徴の爽やかな雰囲気のイケメン。
一見物腰柔らかで言葉遣いも丁寧ですが、これは普段VIPの相手をするために作ったもので、素は暴力的でとても気が短いです。
宇佐美班の羽柴しいなの後輩にあたるらしく(同い年だがどういう関係なのかは不明)、彼女からは「変なことドジ」と評されていました。
特別業務部5課「特別営業課」とは?
カラス銀行の「特別業務部」は裏の賭場に関わる部署であり、その中でも周防要が所属する5課「特別営業課」は賭場を観覧するVIPたちの接待係。
普通の賭場には胴元が必ず儲かる仕組みがありますが、カラス銀行の賭場にはそれがありません。
ではどうやって銀行が収益を得ているのかというと、競馬のようにギャンブラーたちの勝敗に大金をかけるVIPの賭け金。
周防要ら特5はそのVIPたちに賭けてもらうためなら何でもやり、徹底的にVIPたちに取り入ろうとします。
ちなみに特5の行員の評価システムは、VIPからの投票によって決まります。
VIPは賭場で使った金額に応じて投票券を獲得し、それ使ってを特5の行員に投票。
より多くの投票を受けた行員が上の序列に就くことになります。
「ジャンケットバンク」周防要の登場話(何話)
周防要の初登場は36~37話。
真経津と雛形春人の決着がついた後、飢え死にを待つばかりとなった雛形春人がいつ死ぬかをギャンブル・見世物としてVIPたちに提供するために登場しました。
この時、御手洗とはひと悶着あり、周防は御手洗を叩きのめしています。
その後、101話ではVIPを脅してしまい慌てて逃走しようとする山吹を叩きのめし、彼をVIPの見世物としていました。
103~105話では御手洗の暴走に巻き込まれて悲惨な目に遭う周防の姿が。
元々周防はイヤミで読者のヘイトを買いやすいキャラクターでしたが、御手洗のせいで散々な目に遭っており、一気に読者から同情が集まっていました。
「ジャンケットバンク」周防要と御手洗暉
周防要と御手洗暉は因縁のある存在です。
元々、御手洗が銀行内で権力を手に入れたいと願うようになったのは、周防が雛形をVIPを見世物にする様を見て、こんな銀行の仕組みを変えたいと思ったことが切っ掛け。
現実を知らない御手洗を叩きのめした周防は、御手洗にとって最初の壁でした。
その二人の関係性が変わったのが103~105話のエピソード。
債務者落ちし、伊藤班に買われた御手洗は、その状況を打破するために周防要からスマホを奪い、周防が接待する最重要顧客に接触しました。
「ジャンケットバンク」周防要と無堂清光
「日刊 周防要を作ろう」
周防要のスマホを使って御手洗が接触したのは、VIPの中でも特に力を持った権力者、無堂商会会長・無堂清光でした。
無堂清光は無軌道な行動をとる御手洗のファンで、元々彼に興味を持っていました。
ただそうは言っても、それは適度な距離があってこそ。
御手洗に無堂清光への連絡先を奪われてしまったことは、周防要にとって致命的な失態でした。
御手洗の目的は伊藤班から解放され、宇佐美班に戻ること。
その為に無堂清光の権力を利用することでした。
御手洗は無堂清光の気を引こうと、無堂を一発殴らせて欲しいと言います。
これは無堂を殴ってもう一度債務者落ちし、そこで宇佐美班に買い取ってもらおうという作戦。
しかし当然、そんなことは簡単に認められる筈もありません。
無堂清光は殴られる対価として、周防要を解体し一年間毎日君に送り届ける、と条件を突きつけます。
「『日刊 周防要を作ろう』創刊号は顔面の左半分でいかがかな?」
御手洗の暴走に巻き込まれて勝手にこんな条件を突きつけられた周防には、一気に読者から同情が集まっていました。
ちなみにこの時は御手洗が我儘を通し、無条件で無堂に要求を通したため周防は辛うじて難を逃れています。
「私は ガンダムに乗りたい」
コミックス15巻のおまけ漫画では、無堂清光の無茶振りに振り回される周防要の日常が描かれています。
ある日、周防は無堂から電話を受け、
「私は ガンダムに乗りたい」
と無茶振りされます。
無茶苦茶な要求ですが、周防に断るという選択肢はありません。
ただ周防は無堂が、無茶な要求を押し付けて人を困らせるような人間ではないと理解していたため、これが周防の言い間違いか覚え間違いだろうと即座に看破。
無堂に恥をかかせないよう、無堂の言う『ガンダム』が一体何なのか、約2分間の通話でリアルアキネータークイズを解くことを強いられます。
そしてこのクイズの正解は「(御手洗と)タンデム自転車に乗りたい」というもの。
苦労して正解を導き出し、段取りを組んだ周防でしたが、無堂に感謝されたのはただタンデム自転車に乗っただけの御手洗。
周防は全てが終わった後、ブチギレていました(後で無堂から投票券を2枚もらってニコニコになっていたそうです)。
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