今回はジャンプスクエアで連載中の大人気漫画「ワールドトリガー」でA級3バカの1人、迅バカと呼ばれる少年「緑川 駿(みどりかわ しゅん)」ついて紹介します。
ワールドトリガーは異世界からの侵略者「ネイバー」と、それに対抗する防衛機関「ボーダー」との戦いを描いたSFアクション群像劇です。
緑川は登場当初は作者に「いけ好かない敵役」になりそうと心配されながら、見事に成長し、美味しいポジションを勝ち取ったボーダーの誇るワンコ系少年。
本記事ではその魅力と活躍について深掘りさせていただきます。
ワールドトリガー、緑川駿のプロフィール(声優含む)
ボーダーのA級愛玩小型犬(隊服と練習着を切り替えて使っている)
ボジション | アタッカー(A級4位部隊 草壁隊所属) |
年齢 | 14歳 |
誕生日 | 10月20日 |
身長 | 157cm |
血液型 | O型 |
星座 | みかづき座 |
職業 | 中学生 |
好きなもの | 焼肉、ランク戦で勝つこと、迅さん |
声優 | 森下由樹子 |
緑川は中学生、ボーダー入隊1年と経験は浅いながらA級部隊草壁隊に所属する才気あふれる少年。
入隊指導の対近界民戦闘訓練にでは4秒で撃破という当時の最速記録をたたき出しています。
見た目はいかにもな、かわいいワンコ系の少年で、好きな人の周りをグルグル回って構って欲しそうにするところもワンコそのもの。
先輩の米屋から「芸を覚えたての犬っころ」と称されたり、アニメではオペレーターの武富桜子に「ボーダーの愛玩小型犬」と紹介されたり、犬っぽいとの認識はボーダー公認のようです。
ちなみに緑川の所属する草壁隊の隊服は七分丈のジャージ風のものですが、ボーダー内では練習着の白い服を着ていることが多く、読者からは何で彼だけデザインが違うの、と疑問の声も上がっていました(よく気が付くファンたちです)。
元々は田舎育ちで加古隊の黒江双葉とは幼馴染、一緒に山奥の分校に通っていたそうです。
ただ、黒江とは知り合いであることをにおわせる程度で、今のところ本編での絡みはほとんどありません。
玉狛支部の迅悠一にトリオン兵から命を救われたことがあり、それ以来熱狂的な迅のファンとなってボーダーに入隊しました。
修に突っかかって遊真(ゆうま)にボロ負け、散々な登場→あっさり和解
ただ、迅のファンであることがアダとなって、緑川の登場は散々なものでした。
主人公の1人、三雲修が迅に誘われて玉狛支部に移籍したことを聞きつけて嫉妬し、修の評判を落としてやろうと大勢の前で修をランク戦でボコボコに負かすのですが、その直後に空閑遊真(これも主人公の1人)にその企みを見抜かれ、逆にボコボコにされてしまいます。
遊真との勝負は10本勝負。本来それほど実力に差はなかったのですが、遊真が緑川にわざと2本先取させたことで彼は遊真のことをナメてしまい、残る8本を連取されてしまいます。
経験不足を突かれ、上手く精神状態をコントロールされた形ですね。
ただ、その後すぐに緑川は持ち前の素直さで修や遊真と和解し、この敗北の経験も後の実戦で生きてくることになるのです(詳細は後述)。
ワールドトリガー、緑川駿の強さ
「乱反射(ピンボール)」を駆使するボーダー最速アタッカー
トリオン | 5 |
攻撃 | 9 |
防御・援護 | 6 |
機動 | 11 |
技術 | 7 |
射程 | 1 |
指揮 | 3 |
特殊戦術 | 2 |
合計 | 44 |
これが緑川のパラメーターです。
特筆すべきはその機動力の「11」で、これはボーダーでもトップの値になります。
緑川の戦闘スタイルは変幻自在の軽量ブレードトリガー「スコーピオン」二刀流に、「グラスホッパー」というジャンプ台を生み出すオプショントリガーを組み合わせた高機動アタッカーです。
必殺技は空中に無数のグラスホッパーを展開し、それを利用して敵の周りを高速で飛び回り全方位から襲い掛かる「乱反射(ピンボール)」。
初見ではまず対応不可能でしょうね。
機動戦を得意とするA級4位部隊草壁隊の天才アタッカー
そんな機動力に優れた緑川をスカウトしたのが、現A級4位部隊の草壁隊です。
草壁隊は本編ではながらく県外でスカウト活動をしていたため(緑川は除く)、登場してまだ間がなく、その詳細は明かされていませんが、北添の発言から「機動力を活かして敵の弱いところを突く」部隊であることが判明しています。
また、隊長は15歳の少女、草壁早紀。
遠征選抜試験でも部隊の機動力のバランスを意識した発言が目立つことから、草壁隊は相当機動力に特化した部隊であることがうかがえます。
草壁隊の隊員としての緑川がどのような役割を果たすのか、今後要注目と言えるでしょう。
緑川駿、A級3バカの1人としての活躍
緑川駿を最初に迅バカと呼んだのは読者?
さて、これまで何度か緑川をA級3バカの1人「迅バカ」と呼んできましたが、これって少し違和感のある呼び方ですよね。
だって残る2人は出水公平の「弾バカ」、米屋陽介の「槍バカ」。
何で緑川だけ戦い方じゃなくで「迅」なの? 「スピードバカ」とかじゃないのって思いません?
実はこの「迅バカ」というのを最初に言い出したのは読者なんです。
作中の大規模侵攻編で3人がセットでいる時、出水と米屋が互いに「弾バカ」「槍バカ」と呼び合ったのを見た読者が、じゃあ緑川は、とこじつけたのが「迅バカ」。
これが次第に広まり、グッズやゲームなどで公認され、ファンブックBBFで「A級3バカ」という呼称が正式に使われるようになったのだとか。
いや、ファンの影響力って本当に凄いですよね。
大規模侵攻編でランバネインの片足を奪う
さて、そんな「A級3バカ」という呼称を世に広めた緑川たちの活躍こそ、大規模侵攻編のランバネインという強力な人型ネイバーとの戦いです。
複数のB級部隊で挑んでも手も足も出ない強敵相手に3バカが加勢し、見事にランバネインを討ち取るのですが、この戦いこそワールドトリガーの醍醐味がもっとも強く表れた戦いの一つ。
集団戦、戦術によるジャイアントキリングを成し遂げた名勝負だっただけに、より強く3バカの印象が読者の心に残ったのでしょう。
ちなみにこの戦いでの緑川の活躍は、相手を油断させてからの乱反射による奇襲で片足を奪ったこと。
「『勝てる』と思ってるやつは隙だらけだな」
遊真にやられたことを、実戦でやり返した形ですね。
とは言えまだまだ緑川の活躍はこれからのはず。とうとう草壁隊も登場しましたし、今後の緑川の更なる活躍に期待しましょう。
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