今回は人気ファンタジー「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(以下「ダンまち」)」から、正義の使徒「アリーゼ・ローヴェル」について解説します。
アリーゼはリュー・リオンが所属する「アストレア・ファミリア」の団長を務める女性冒険者。
本編開始5年前、敵対していた闇派閥(イヴィルス)の罠にかかり、リューを除く他の団員たちと共に命を落としています。
底抜けに明るく、多くの人々から愛されていたアリーゼ。
本記事ではそんな彼女のプロフィールや強さ、リューとの関係などを中心に解説してまいります。
「ダンまち」アリーゼのプロフィール
基本プロフィール(年齢・声優など)
アリーゼ・ローヴェルはリュー・リオンらが所属する「アストレア・ファミリア」の団長を務めるヒューマンの女性冒険者。
物語開始5年前に敵対していた闇派閥の罠が切っ掛けで、リューを除く他の団員たちと共に命を落としています。
享年18歳(静寂のアルフィアらの襲撃があった「大抗争」時点では16歳)。
神々に与えられた二つ名は「紅の正花(スカーレット・ハーネル)」です。
外見は赤毛のポニーテールと緑の瞳が特徴的なスタイル抜群の美少女。
性格は底抜けに明るく適当、一見すると考え無しのおバカキャラにも見えますが、実は思慮深く悩みがちな側面を併せ持っています。
幼い頃は正しさを追い求めるばかりに周囲から孤立。
それ故に現在は「正義とは振りかざすものではなく秘めるもの」という信念を抱くに至っています。
声優は花守みゆりさんが担当。
正義と秩序を司る「アストレア・ファミリア」
アリーゼが団長を務める「アストレア・ファミリア」は正義と秩序を司る女神アストレアを主神とした探索系ファミリア。
「ガネーシャ・ファミリア」と共にオラリオの治安維持を担っており、オラリオの住民たちからとても慕われていました。
構成員は11名で全員が女性の第二級冒険者(LV3~4)。
団長であるアリーゼはその底抜けの明るさで仲間たちから呆れられながらも、厚い信望を集めていました。
しかし前述した通り、物語開始5年前にアストレア・ファミリアはリューを残して全滅。
リューはアストレアを都市外に逃がして復讐へと走り、アストレア・ファミリアはこの時、事実上消滅してしまいました。
ただ主神アストレアは剣製都市ゾーリンゲンで新たな眷属を迎え、活動を続けていたことが後に本編で判明します。
「ダンまち」アリーゼの強さ(レベル・スキル・魔法)
LV4ながら第一級冒険者にも劣らぬ実力者
アリーゼは炎の付与魔法(エンチャント)を駆使する前衛剣士。
LV4ながら周囲からは第一級冒険者(LV5~)にも劣らぬ実力者と目されていました。
<基本アビリティ> | |
力 | H128 |
耐久 | H177 |
器用 | I77 |
敏捷 | H114 |
魔力 | H153 |
<発展アビリティ> | |
【狩人:H】【耐異常:I】【火閃:I】 | |
<魔法> | |
【アガリス・アルヴェシンス】 | ・炎属性付与魔法。 ・詠唱式【花開け(アルガ)】 ・爆散鍵【炎華(アルヴェリア)】 |
<スキル> | |
【正華紅咲(ルブルード・べギア)】 ・戦闘時、力の高補正。 ・逆境時、耐久・器用の高補正。 ・大敵交戦時、敏捷・魔力の高補正。 ・三条件達成時には継続時間に比例して力・敏捷・魔力にさらに補正がかかる。 | |
【正闘正火(バトレアテ・アシラス)】 ・近接戦闘時におけるスキル効果増幅。 ・魔法発動時における魔法効果増幅。 |
イメージとしては「炎」と「風」の違いはあれど、アイズ・ヴァレンシュタインと似通った戦闘スタイル。
武器はミスリス製の片手剣「クリムゾン・オーダー」で、炎属性魔法の威力を向上させる効果が付与されています。
炎の付与魔法【アガリス・アルヴェシンス】で鎧のように炎を纏い、単純に攻撃力を高めるだけでなく、足下に集約した炎を爆散させ機動力を向上させることも可能。
また「炎華(アルヴェリア)」という爆散鍵を唱えることで強力な爆発を引き起こすこともできます。
ステータスの耐久が高めなのは、爆発の副産物でしょうね。
スキルと魔法が噛み合った強力な炎の剣士
アリーゼは前述した強力な付与魔法に加え、相性の良いレアスキルを二つ保有しています。
一つはスキル【正華紅咲(ルブルード・べギア)】で、戦闘時、特に強敵との交戦時に強力なバフがかかるというもの。
正義の使徒として強敵相手でも引くことができない場面が多いアリーゼとは非常に噛み合っていますね。
またもう一つの【正闘正火(バトレアテ・アシラス)】は近接戦闘時のスキル効果と魔法効果を増幅させるというもの。
アリーゼの強力な魔法とスキルを更に高めてくれます。
本当にスペック的には無茶苦茶優秀というか、他の物語なら勇者(フィンにあらず)みたいな能力してるんですよね……
「ダンまち」アリーゼとリュー・リオン
アリーゼは本編のメインヒロインの一人であるリュー・リオンをアストレア・ファミリアに勧誘した恩人です。
外伝「アストレア・レコード」ではリューをポンコツエルフと揶揄いながらもいつも気にかけ、導く姿が描かれていました。
リューもそんなアリーゼの人柄を慕っており、アリーゼはリューが他種族でありながら手を触れることができた最初の人物でもあります(エルフは認めた相手以外との肌の接触を極端に嫌う)。
それ故に後述するアリーゼの死はリューに大きな傷跡を残し、彼女を復讐へと駆り立てることに。
そんなリューがアリーゼたちの死を受け入れ、その想いと力を継承するエピソードは本編における最大の見せ場の一つと言えるでしょう。
「ダンまち」アリーゼの最期(死亡)
アリーゼを含めたアストレア・ファミリアのメンバーは、リューを除いて本編開始5年前に闇派閥の罠にかかって死亡しています。
正確には、敵対していた「ルドラ・ファミリア」がダンジョン内で大爆発を起こし、それにより意図せず出現してしまった「ジャガーノート」に襲われたことが原因。
「ジャガーノート」はダンジョン内の大規模な破壊に反応して現れ、ダンジョン内の侵入者を排除しようとする極めて強力なモンスター。
極めて強力なパワーと機動力、魔法反射装甲を併せ持つこのモンスターはアストレア・ファミリアの団員を次々と殺害していきます。
全員を生かすことは不可能と判断したアリーゼは、リューを生かすべくゴジョウノ・輝夜、ライラとともに特攻を敢行。
命と引き換えに魔法装甲を剥しリューに止めを任せますが、不利を悟ったジャガーノートは即座に撤退。
その後、限界を迎えたジャガーノートは消滅し、リューだけが生き延びてしまいます。
「ダンまち」アリーゼの名言
それでは最後にアリーゼの名言を紹介してシメとさせていただきます。
「正義」とは何かについて悩む仲間たちに、アリーゼは神様でも答えが出ないものを自分たちが悩んでも無理と笑い飛ばします。
「正義って誰でも語れるし」
「逆にその名を騙ることだって」
「できるでしょ」
「だから私たちは正解を探すのではなく」
「偽物の正義をやっつけましょう」
「偽りの正義が消えれば」
「そこには調和と秩序」
「そして笑顔が生まれる」
「正義は背負うものじゃない」
「いつか押し潰されてしまうから」
「ましてや振りかざすものでもない」
「そんなもの悪意の押し売りと」
「一緒だもの」
「正義は秘めるものよ」
仲間たちを導く正義のファミリアの団長らしい言葉ですね。
そして彼女はしばしば悩むリューに自分の想いを伝え続けてきました。
「たぶんね、正解はないの」
「あるのは願いを叶えるために」
「努力したか」
「そして届かなかった理想の前に」
「何を残すことができたか」
「けどね、理想って大事でしょ?」
「理想を追わなければ」
「妥協の末に手に入れるものも」
「きっと小さくなってしまう」
「だから理想を求めることには」
「意味がある」
「私はそう信じてる」
こうしたアリーゼの言葉の一つ一つが、きっと今のリューを形作っていったのでしょうね。
コメント