今回は人気ファンタジー「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(以下「ダンまち」)」から、ティオナの前世とされる女性「アリアドネ」について解説します。
オルナは喜劇「アルゴノゥト」に登場したヒロインの一人。
厭世的で謎めいた占い師として登場しますが、その正体は王女アリアドネの異母姉、ラクリオス王国の王女です。
アルゴノゥトに最も影響を受けた人物の一人であり、後半はアリアドネを食うほどの活躍を見せたオルナ。
本記事ではそんなオルナのプロフィールや人間関係などを中心に解説してまいります。
「ダンまち」オルナのプロフィール
基本プロフィール(声優など)
オルナはおよそ三千年前の古代において、ある少年がなし崩し的に英雄になってしまったとされる喜劇にして英雄譚「アルゴノゥト」に登場するヒロインの一人。
外見は褐色肌に長い黒髪の美少女。
登場当初は厭世的で皮肉屋、全く笑おうとしませんでしたが、アルゴノゥトとの交流を通じで本来の心優しい性格を取り戻していきます。
対外的には戦いの才を持たない珍しいアマゾネス、王宮の客人で星詠みにより破滅の危機を回避させてきた占い師として紹介されていました。
声優は村川梨衣さんが担当。
正体はアリアドネの異母姉(王女)
オルナの正体はラクリオス王国の王女・アリアドネ(=アイズの前世)の異母姉であり、本名を「オルナティア・ラクリオス」。
王国の真の第一王女と呼ぶべき存在ですが、アリアドネはオルナの正体を知りません。
アマゾネスというのも偽りで、実際はただの褐色肌のヒューマン。
ラクリオス王の最愛の女性であった母の面影を強く引き継いでおり、それ故に血族をミノタウロスの生贄に捧げてきたラクリオス王も、オルナにだけは手出ししようとしませんでした。
「ダンまち」オルナとエルミナ
オルナは対外的に、王都最強の戦士にしてアマゾネスのエルミナ(=ティオネの前世)と姉妹ということになっていました。
もちろん実際には二人の間に血の繋がりはありません。
エルミナは元々アマゾネスの聖地「テルスキュラ」で最強と呼ばれた戦士であり、強すぎたがために故郷を追われ、そこをオルナに救われました。
そしてオルナを妹と思い込むことで心の均衡を保つようになり、王都を守ることこそがオルナのためと信じ、ラクリオス王の命令に忠実に従っています。
ただそのやり方は完全な善意の押し付けで、当初オルナからは嫌われていました。
最終的にエルミナがオルナに謝罪して許され、オルナから姉と呼ばれるようになります。
「ダンまち」オルナとアルゴノゥト
オルナは「始まりの英雄」アルゴノゥト(=ベルの前世)のヒロインですが、当初はアルゴノゥトのことを愚かな道化と侮蔑していました。
隠された王女として王都の闇を知るオルナにとって、何も知らず英雄を夢見、笑っているアルゴノゥトはとても苛立たしい存在だったのです。
真実を知ったアルゴノゥトに、「お前も絶望してしまえ」と叫ぶオルナ。
しかしそんなオルナにアルゴノゥトは「オルナ…僕は君も助けたい」「君の笑顔が見たい」。
以降、オルナは放っておけない存在となったアルゴノゥトと行動を共にすることになりました。
「ダンまち」オルナのその後(古代三大詩人)
後世においてオルナは古代三大詩人の一人「語り部のオルナ」と呼ばれ、アルゴノゥトを始めとした数々の英雄を語り継いだとされています。
英雄譚「アルゴノゥト」の作者も、このオルナです。
なお、現代に残っている英雄譚「アルゴノゥト」にはオルナの名前は登場せず、”意地悪な占い師”として描かれています。
なお「アルゴノゥト」本編終了後も王女と名乗ることはなく、裏で密かにアリアドネのサポートをしていた模様。
その後の物語である「ナイツ・オブ・フィアナ」ではフィーナ(=レフィーヤの前世)とある盲目の詩人(古代三大詩人の最後の一人)と共にオリンピアへ赴き、エピメテウスに援軍を要請していたことも分かっています。
ちなみにアルゴノゥトはミノタウロスとの戦いで失明していたので……
「ダンまち」オルナとティオナ
オルナは「ダンまち」本編に登場するティオナ・ヒュリテの前世であることが示唆されています。
他の大多数の転生キャラと異なり種族まで変わっていますが、これはオルナがエルミナに言った「生まれ変わったら本当の姉妹になれたらいいね」という願いが叶ったものと思われます。
また前世のオルナとは異なり、ティオナはとんでもなく呑気でよく笑う少女ですが、オルナ本来の性格はこちらだったということか、あるいはアルゴノゥトの願いを受けてこうなったということなのか……
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