今回は人気ファンタジー「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(以下「ダンまち」)」から、行き過ぎた快楽主義神「イケロス」について解説します。
イケロスはオラリオの探索系ファミリア「イケロス・ファミリア」の主神。
イケロス・ファミリアはLV5の第一級冒険者を抱える有力派閥ですが裏で闇派閥と繋がっており、イケロスも直接関与こそしていないものの娯楽のためにそれを黙認していました。
神の快楽主義の負の側面を煮詰めたような存在であるイケロス。
本記事ではそんな男神のプロフィールやファミリアの概要、作中での顛末を中心に解説してまいります。
「ダンまち」イケロスのプロフィール
基本プロフィール(声優など)
ディックスはオラリオに拠点を置く探索系ファミリア「イケロス・ファミリア」の主神です。
外見は卑屈な目つきと軽薄な笑いが特徴の男神で、ジャージ風の衣装がトレードマーク。
性格は徹底した快楽主義者。
物事の全てを面白いか面白くないかで判断しており、自分が楽しむためなら眷属が犯罪に手を染めようと、自分が眷属に顎で使われようとお構いなしです。
ダンまち世界の神の多くは地上に娯楽を求めて降臨しており、クソみたいな性格をした連中が多数派(特にモブ神)ですが、このイケロスはその最たるものと言えるでしょう。
声優は福島潤さんが担当。
神話におけるイケロス(元ネタ)
イケロスの元ネタはギリシャ神話における夢の神「オネイロイ」の人柱「ポベートール」。
イケロスとはポベートールの異名です。
イケロスは獣の形をとり現れる悪夢の神。
夜の女神ニュクスの息子で、死の神タナトスや眠りの神ヒュプノスの兄弟にあたります(エレボスの甥)。
冥界に属する神で、必ずしも邪神と言うわけではありませんが、非常に危険な神であったことは間違いないでしょう。
「ダンまち」イケロス・ファミリア
闇派閥ではないが闇派閥と結託
イケロス・ファミリアはオラリオの等級ではBランクの探索系ファミリア。
第一級冒険者のディックスを団長に擁し、深層への到達記録もある有力ファミリアで、実力的にはAランクに匹敵するとさえ言われています。
しかし昨今は冒険者としての活動実態がほとんどなく、拠点ももぬけの殻で、ギルドからも怪しまれていました。
現在は団長ディックスの祖先であるダイダロスが残した人造迷宮クノッソスに密かに拠点を移転。
元々モンスターを虐殺することに快楽を覚える非道な集団でしたが、知性あるモンスター「異端児(ゼノス)」の存在を知ってからは彼らを捕縛し痛めつけ、外部の貴族どもに売り払うなど外道ぶりに拍車がかかっています。
一応、闇派閥そのものではありませんが、裏で闇派閥と手を結び彼らと協力関係にあります。
ディックスら眷属に顎で使われる
イケロスは自分の眷属たちが犯罪行為に手を染め、闇派閥と手を結ぶことを面白そうだからと黙認。
ただイケロス自身は直接闇派閥やエニュオの計画には関与していませんでした。
面白そうだからと眷属たちの悪事を眺めているだけの神のため、ディックスら眷属からの尊敬は皆無。
それどころか眷属たちに顎で使われており、イケロス自身それを自分が彼らの行為を特等席で見て楽しむための対価として受け入れてしまっています。
「ダンまち」イケロスは快楽主義者
イケロスは作中でも特に極まった快楽主義者です。
元々ダンまち世界の神々の多くは娯楽を求めて地上に降臨した快楽主義者の傾向が強いですが、それでも大半は眷属に対する愛情は持ち合わせています。
しかしイケロスはそんな眷属への愛情も責任も皆無。
本当にただ神の恩恵(ファルナ)を与えて、彼らが行うバカ騒ぎを特等席で眺めて楽しんでいるだけ。
邪神ですらない、というのがその性質の悪さを良く表しています。
「ダンまち」イケロスの最後(死亡?)
イケロス、というよりイケロス・ファミリアは作中で異端児たちを虐殺し、ウィーネらを連れ去ったことで破滅の道を辿っています。
ウィーネを取り戻すべくやってきたベルたちヘスティア・ファミリアの面々とリドたち異端児の逆襲を受け、イケロス・ファミリアは壊滅状態に。
団長のディックスもベルに敗れ逃げ出したところを、アステリオスに倒され死亡。
主神であるイケロスもロキたちに捕まり、闇派閥への協力が判明してギルドに引き渡されてしまいました。
本来であれば天界送還案件でしたが、ギルドは見せしめのために敢えてイケロスをオラリオ永久追放処分に。
ウラノスやロイマンは異端児やエニュオの所業の原因をイケロス・ファミリアに押し付けています。
全てを失い追放されたイケロスですが、本人には全く後悔はなく、見送りに来たガネーシャにこれからオラリオで巻き起こる騒乱が見れないことが残念だと告げて去って行きました。
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