今回は大人気漫画「文豪ストレイドッグス」から、主人公、中島敦のライバルにして共闘相手(相棒)「芥川 龍之介(あくたが わりゅうのすけ)」について解説させていただきます。
芥川龍之介は主人公たち武装探偵社と対立するポートマフィアの遊撃隊長で、物語序盤では最強の敵として登場します。
しかし太宰との過去が明かされ、更なる強敵に対抗するため敦と共闘するなど、もはや物語において一強敵では収まらない重要な存在となっています。
ここではそんな芥川の過去と現在、強さ、人間関係などについて深掘りしていきましょう。
文豪ストレイドッグス、芥川龍之介のプロフィール(声優含む)
基本プロフィール(年齢、身長、誕生日、声優など)、病気なの?
年齢 | 20歳 |
身長 | 172cm |
体重 | 50kg |
誕生日 | 3月1日 |
血液型 | A型 |
好きなもの | 骨董、茶、無花果 |
嫌いなもの | 盆栽、犬、風呂、蚕豆、蜜柑 |
声優 | 小野賢章 |
芥川はポートマフィア首領、森鴎外直属の遊撃隊隊長で、軍警にも手に負えない凶悪な異能力者として登場します。
外見は病的に白い肌と黒い外套、「僕(やつがれ)」という独特な一人称と古風な言葉遣いが特徴。
性格は冷酷で、一見すると無表情かつ無感情にも思えますが、部下や仲間に対する思いやりは厚く、実はかなりの激情家でもあります。
また、太宰治がポートマフィアで幹部をしていた頃の部下でもあり(詳細は後述)、太宰が絡むと途端に感情が剥き出しになってしまいます。
しばしば口元を押さえて咳をするような仕草を見せますが、これは幼い頃に肺を病んだためで、周囲には隠していますが、あまり長くは生きられないと宣告されているようです。
作中では、主人公、中島敦のライバルとして激闘と共闘を繰り広げており、ある意味でポートマフィア側の主人公といった立ち位置のキャラクターでもあります。
後輩の樋口一葉、妹の銀
さて、芥川をポートマフィア側の主人公と言いましたが、芥川の周囲には主人公らしくかわいい女性の姿があります。
その筆頭が、芥川の後輩でパンツスーツを着こなす美女、樋口一葉です。
樋口は芥川に想いを寄せており、作中でも傷ついた芥川を命がけで守るなど、その想いは相当なもの。芥川が絡むと案外ポンコツになるところも、ギャップがあって良いですね。
さらに芥川には、かわいい実の妹まで存在しています。
それが、ポートマフィア傘下の武闘派組織「黒蜥蜴」に所属する少女、銀です。
普段はマスクをしていて顔が分かりにくいですが、その姿は「黒髪の撫子」と絶賛されるほどの美少女。いや、実にポイントを押さえていますね。
ちなみに、作中では銀が芥川の妹だと知った樋口が、銀に「お義姉さん」と呼ばせようとするポンコツエピソードもあります。
文豪ストレイドッグス、芥川龍之介の異能力、強さ
ポートマフィアの遊撃隊長、異能力:羅生門
芥川は殺戮に特化した異能力を持つ、ポートマフィア屈指の武闘派です。
異能力:羅生門
着ている服の形を自由自在に変化させて操る異能。
主に黒い外套を黒獣や刃に変化させて攻撃を行っている。
黒獣は時に空間そのものを喰らうほどに凶悪な力を持つ。
途轍もなく応用力が高く強力な異能で、武装探偵社の社員でさえ基本的に芥川と戦うことは避けようとします。
まあ、元上司の太宰だけは「ぽんこつな能力」だと挑発してましたけどね。
シンプルに黒獣を顕現させる顎(アギト)、腕を生み出す叢(ムラクモ)、全身に羅生門を纏わせる天魔纏鎧(テンマテンガイ)など、その技は多種多様。厨二心をくすぐります。
異能の射程は服の面積に依存することもあり、普段から太宰から送られた長い外套を愛用しているようです。
どちらかというと中・後衛でこそ真価を発揮する能力であり、芥川の師でもある太宰は、芥川を強力な前衛と組ませることを考えていました。
次代の「双黒」、中島敦とのコンビ
そして太宰が芥川とコンビを組ませようと企んだのが主人公の中島敦。
獣化能力を持つ敦は、前衛としては理想的ですからね。
太宰の企みで、対ギルド戦以降、半ば強制的にコンビを組まされてしまう芥川と敦ですが、反目しつつも戦闘における相性は最高。
数々のコンビ技を編み出し、強敵を撃破していきます。
その様子はまるで「双黒」よ呼ばれたかつての太宰と中原中也のよう。
太宰の企みによって、着々と次代の「双黒」が生まれようとしているわけですね。
文豪ストレイドッグス、芥川龍之介の過去と現在
妹、銀とともに貧民街で暮らした過去、太宰に拾われ生きる意味を与えられる
幼い頃の芥川は、妹の銀や仲間たちと共に貧民街で暮らす孤児でした。
しかし偶然にもマフィアの下部組織の取引を知ってしまった彼らは、口封じのため襲われ、芥川と妹の銀を除いて全滅してしまいます。
復讐に向かう芥川ですが、そこにいたのは倒れ伏す復讐相手と、それを始末したであろう男、太宰治でした。
太宰は芥川の行動を読み、先回りして配下たちを処分し、待ち構えていました。
その目的は芥川をポートマフィアに勧誘すること。
配下を処分したのは芥川への手土産です。
太宰は芥川が誘いを断っても、芥川と妹が生活に困らないようにし、二度と現れないと言います。
「だが君に覚悟があるならば、求めるものを与えよう」
「僕(やつがれ)に、生きる意味を与えられるか」
「与えられる」
太宰との出会いで生きる意味を与えられた芥川。
その後、芥川はポートマフィアで太宰に鍛えられ、太宰に認められることを目標にひたすら修練に励むこととなります。
そのことが、後々ポートマフィアを抜けた太宰や、太宰が目をかける敦に複雑な感情を向ける要因となるのですが……
「天人五衰」との戦いで福地に殺され、吸血鬼化される
そんな芥川ですが、軍警最強の特殊部隊「猟犬」の隊長にして、テロ組織「天人五衰」のリーダー「神威」でもある、福地と戦い、殺されてしまいます。
敦と共闘しての戦いだったのですが、福地にはあと一歩及ばず、芥川は敦を逃がすのが精一杯でした。
さて、完全に死んでしまったのかと思われた芥川ですが、実はその後、福地の命令を受けたブラムによって吸血鬼化され、その眷属という形ではありますが復活(?)しています。
ただ、自我は”ほぼ”残っていないようで、仲間であった樋口や妹の銀、多数のポートマフィアメンバーを噛み、吸血鬼化してしまっています。
生きている、復活したというには疑問符がつく状況ですが、何とか芥川たちには元に戻って欲しいものですね(流石に、芥川をこんなあっさり使い捨てないでしょ)。
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