今回は「呪術廻戦」から、初期から強キャラとして存在だけが先行して語られてきた男「秤 金次(はかり きんじ)」について考察していきたいと思います。
秤は虎杖たちの先輩で、五条悟も認める将来有望な呪術師ですが、作中では停学中という理由で永らく未登場となっていました。
死滅回遊編でとうとうその姿を現した秤。
本記事では秤のプロフィールや過去に加え、徐々に明らかとなってきたその能力や強さ、術式などを中心に語っていこうと思います。
呪術廻戦、秤金次のプロフィール
名前の由来は「ギャンブラー」、星綺羅羅は男だけど彼女か?
誕生日 | 不明 |
所属 | 東京都立呪術高等専門学校3年 |
趣味・特技 | 不明 |
ストレス | 不明 |
声優 | 不明 |
秤は虎杖たちが所属する東京都立呪術高等専門学校の3年生で、昨年のクリスマスに暴力事件を起こし、停学処分を受けています。
そのため、京都校との交流会や渋谷事変には登場せず、ただ3年に強キャラが在籍しているという情報だけが永らく語られてきました。
外見はいかつい、やや老けた雰囲気の男で、今のところ(高専では)留年はしていないとファンブックで言及がありました……が、実は中学で既に留年していたことが後に判明。
加えて昨年12月から1年近く停学で休んでいますから、高専でも留年決定でしょう。
名前の由来はギャンブラーであり、能力もそれにちなんで「パチンコ」となっています(詳細は後述)
また、3年組は秤ともう1人、星綺羅羅という男の娘(生物学的に男)が存在しており、秤と行動と共にしています。
停学理由は保守派をボコったこと
秤が停学処分を受けた理由は、第0巻で描かれた昨年12月の百鬼夜行の際に京都に派遣され、そこで保守派の人間と揉めてボコったことが原因だそうです。
何というか、雰囲気も含めて京都校の東堂みたいな奴ですね。
また、元々秤の術式そのものが保守派には受けが悪いものだったらしく、排斥対象になっていたこも影響しているのかもしれません。
10月の渋谷事変時点でも停学が解除されていないのですから、相当ガチでボコったのか、相手がよほどのお偉いさんだったのか……
五条悟とは気が合いそうな感じですね。
呪術廻戦、秤金次の強さ、その能力とは
特級術師2名から高く評価される実力者、何級なの?
五条悟「三年秤、二年乙骨、彼らは僕に並ぶ術師になる」
乙骨「ムラっ気があるけど、ノッてる時は僕より強いよ」
これが、特級術師2名からの秤の評価です。
まあ、乙骨の評価に関しては、真希が「それはナイ」とすぐに否定していたので多少過大評価なのかもしれませんが、特級術師から見ても、自分たちに匹敵するポテンシャルを持つ存在であることは確かでしょう。
しかし、ファンブックのスキルグラフを見てみると、10段階評価で運動神経は「7」と凡庸、呪術センスは「9」と高評価ですが、乙骨や東堂の「10」には劣ります。
つまり、秤は術師としての基礎能力で言えば、乙骨はおろか1級の東堂より下。
それでも周囲の評価が高いのは、後述する秤の術式の特異性故ですね。
秤の等級は明らかになっておらず、周囲の評価から考えると1級術師である可能性が高そうですが……素行の問題やムラっ気があるという発言を考慮すれば、あるいは等級での評価はもっと下ということもありそうです。
その術式は領域展開「坐殺博徒」、コンプラ違反の理由は「パチンコ」
作者から「コンプラ違反」と事前に言及があり、永らく「どんな術式なんだ?」と話題となっていた秤の術式が、ついに本編で解禁されました。
術式:領域展開「坐殺博徒(ざさつばくと)」→「CR私鉄純愛列車」
日車の術式と同じく「必中必殺」ではなく「必中効果」のみが付与された領域。
領域の展開と同時に対象の脳内に術式が開示され、効果を高めている。
その能力は「パチンコ」の再現。
秤の攻撃と同時にリーチアクションが開始され、大当たりを引くと秤にボーナスがある。
→大当たり中(4分11秒)の秤は膨大な呪力を得る。
→肉体が反射的に反転術式を使うため、この間はほぼ「不死身」。
確変中でも当たりと当たりの間はこのボーナスが一時的に消滅する。
なお、作中では「CR私鉄純愛列車」が術式に使用されていた。
大当たり確立239分の1、確変率75%のライドミドル台。
秤の攻撃そのものがリーチ演出となっており、領域を展開せずともリーチ演出を具現化し、攻撃に活用することが可能なようです(虎杖との戦いで使っていた「扉」がそうですね)。
確率的には1回当てるために239回攻撃しなければならないのですから、普通ならほぼ不発。
しかし秤はすさまじい強運の持ち主で、甘デジでもマックス台でも30回転以上ハマったことがないのだとか。
運任せの能力ですが、確かに一度確変に入ったら「運」以外で止めようがありませんし、五条や乙骨の評価にも頷けますね。
呪術廻戦、秤金次の活躍(登場)と名言
虎杖と伏黒が迎えに行き仲間に、虎杖たちとは別の結界へ赴く
作中では死滅回游を平定するための戦力を求め、虎杖と伏黒が秤を迎えに行っています。
秤は栃木県の立体駐車場跡地で賭け試合の胴元をしていました。
賭け試合は呪術師同士の殴り合い(術式は禁止)で観客は基本非呪術師。
呪術規定8条の「秘密」に思い切り違反しています。
虎杖たちは秤を警戒させないよう、高専関係者であることを隠して賭け試合に参加し、秤に接触しようとしますが、乙骨は警戒され、虎杖だけが参加することに……
秤たちに誤解され、多少の激突こそありましたが無事に秤を仲間にすることに成功した虎杖たち。
現在秤は宿儺を狙う受肉した過去の呪術師、鹿柴雲一がいる東京第2結界(コロニー)へ向かい、虎杖や伏黒とは別行動をとっています。
強敵相手なら自分が行くべきと、先輩らしい、あるいは強者らしい態度をとっていましたが……
東京第2結界では鹿紫雲より先にシャルルと対決
鹿柴雲の持つポイントを狙って別行動をとっていた秤でしたが、彼は鹿柴雲より先にシャルルという術師と遭遇し、対決しています。
シャルルは漫画家志望でかなりの変人。
しかしその術式「G戦杖(じーせんじょう)」によって未来視を可能とする難敵です。
秤は体術のみで未来視を持つシャルルを追い詰めていましたが、182話のラストではとうとうその術式を発動することに。
発動した秤の領域展開「坐殺博徒」の能力は何とパチンコの再現。
領域展開による術式開示でパチンコの情報を脳内に流し込まれたシャルルの、
「私の脳にゴミのような情報を流すんじゃなぁい!」
には笑いました。
当たる確率の低いギャンブルそのものの術式ですが、
「実力で運を掴むんだよ」
秤はそれをあざ笑うかのように、僅か2回転目で大当たりを引き当てたのです。
鹿紫雲を激闘の末、仲間に引き入れる
その後、400年前の受肉した術師、鹿紫雲に襲われていたパンダを救出すべく、鹿紫雲との戦闘に突入した秤。
領域展開による不死性を武器に鹿紫雲と互角の戦いを繰り広げますが、互いにあと一歩決め手がない(決め手を切れない)状態に陥ります。
最終的に秤は左腕を失いますが(後から治療すると宣言)、鹿紫雲も呪力が空でこれ以上戦えない状態に。
秤は鹿紫雲に宿儺と戦わせてやるから仲間になれと持ち掛け、鹿紫雲という強力な術師を陣営に引き入れることに成功しました。
最終決戦では裏梅を担当
新宿最終決戦では一人で裏梅の相手を担当。
かなり奮闘していたようですが、残念ながら具体的な戦いの様子が描かれることはなく、裏梅との決着はつかずじまい。
宿儺の敗北を知った裏梅の自害により、裏梅との戦いは幕を下ろします。
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