今回は言わずと知れた大人気漫画「呪術廻戦」から、萌え要素をこれでもかというぐらいに詰め込んだ武闘派少女「禪院 真希(ぜんいん まき)」について考察していきたいと思います。
真希は呪術高専における主人公たちの先輩。前日譚である「東京都立呪術高等専門学校」にもヒロインとして登場した人気キャラクターです。
呪術師たちの物語でありながら、呪術師としての才能を持たないハンディキャップを背負い、それでもなお颯爽と振舞うその姿はまさに姉御。しかしごく稀に見せる少女らしいところがえげつない程のギャップとなって読者の心臓を撃ち抜く、今回はそんな真希の魅力について語っていきたいと思います。
呪術廻戦、禪院真希ってそもそもどんな奴?
基本プロフィール(誕生日、声優など)、巨乳属性はパンダ談
誕生日 | 1月20日 |
所属 | 東京都立呪術高等専門学校2年 |
趣味・特技 | 空き缶潰し |
ストレス | 実家絡みの手続き |
声優 | 小松未可子 |
真希は呪術師界の御三家の一つ禪院家宗家に生まれた呪力を持たない少女で、主人公たちの1年先輩。呪力のこもった武器を扱う呪具使いで、武器の扱いであれば学生一と称される実力者です。
外見は、黒髪のポニーテール(渋谷事変後は燃えてショートカット)に巨乳、長身、そして呪霊を見る呪力がこもったメガネが特徴の姉御系美少女。
立ち振る舞い一つとっても颯爽としていてカッコいい、女性にモテそうなタイプの女性です(実際に後輩女子の釘崎にはとても懐かれています)。加えてツンデレ。
非常に勝ち気で反骨精神あふれる性格で、実家に反発して家を出た際には祖父に自分が禪院家当主になると啖呵をきったほど。そのせいで実家からは様々な妨害を受けていますが、本人は気にした様子もありません。
また実家絡みのゴタゴタから人を名字で呼ぶのが嫌いで、基本的には人を下の名前で呼んでいます(名字でないと伝わらない時は例外)。
戦闘能力で言えば、二級術師以上の実力はありますが、実家の妨害もあって昇級できておらず、未だ最低ランクの四級術師……ということになっています。
しかし真希の場合は呪力を持たないために、呪術師としてやっていくには色々と問題を抱えており、総合的に見れば四級術師という評価もやむなしか、と個人的には考えております。
天与呪縛と欠点
真希は本来呪術師として持って生まれるはずだった呪力を持たない代わりに、超人的な身体能力を保有しています。
天与呪縛:フィジカルギフテッド
本来持って生まれるはずだった能力を持たない代償として得られる能力。
真希の場合は呪力が一般人並みになる代償に超人的な身体能力を得ている。
これは真希が禪院家宗家という『呪力を持っていて当然』の家に生まれ、呪力を持たないハンディキャップを背負ったからこそ得られた能力。一般人が呪力を持たなかったとしても、それはハンデでもなんでもありませんから、天与呪縛によるブーストを得ることはできません。
ある意味で、呪術師の家系に生まれたからこそ得られた能力でもあるわけです。
真希はこの超人的な身体能力と中国拳法をベースとした武術、呪具を組み合わせた戦闘スタイルで、対人戦であれば学生屈指の戦闘能力を有しています。
しかし同時に、真希には呪術師として致命的な欠点があります(呪霊が見えないことはメガネで克服しているので別として)。それは呪いへの耐性を持たないということ。
前日譚である「東京都立呪術高等専門学校」第一話では、ちょっと呪霊の攻撃を受けただけで活動能力を奪われていましたから、これは呪術師として致命的です。身体能力で回避できない呪いを放つ呪霊がいたら対処しようがありませんからね。
→ただし、この欠点は後に克服されています。
真依の死を経て辿りついた完成形「伏黒甚爾」、残された武器
真希が成長するために必要な答え、それは同じ禪院家の血筋に生まれながら呪力を持たなかった男、伏黒甚爾の存在です。
甚爾は真希と同じ天与呪縛のフィジカルギフテッドの持ち主でしたが、彼が真希と異なるのは、呪力を全く持たなかった点です(真希は一般人並みの呪力は持っていた)。
甚爾は呪力が完全にゼロだったからこそ、更に強力な身体能力を獲得し、また五感で呪霊を感じ取るができ、呪いへの耐性さえも獲得していました。
渋谷事変以前の真希は「一般人並みの呪力をフィジカルで補う」ことを考えてきましたが、どうやって「呪力を捨てるか」という方向に考え方がシフトします。
けれどどうやって?
その答えを示したのは真希ではなく、双子の妹・真依でした。
渋谷事変後、真希と真依は父親の扇の手にかかって殺されそうになります。そこで真依は自分と真希、2人分の呪力と自分自身の命を使って構築術式で一振りの刀を生み出しました。
残ったのは「完全に呪力を失った真希」と「真依が生み出した呪具」。
完全に呪力を捨て去った真希はかつての伏黒甚爾に匹敵する力を手にしていました。
そのことは、真希に甚爾の幻影を見た扇が証明しています。
真依の居場所を作りたいと願い力を求めた真希。彼女は皮肉にも、真依の死によって望んだ力を手にすることとなったのです。
禪院真希の人間関係(真依、乙骨)
実家と双子の妹、禪院真依
真希と実家との関係は非常に分かりやすいものです。
呪術師の大家に生まれながら呪力を持たない落ちこぼれと真希を見下す実家と、それに反発して「呪力を持たない自分が当主になって戻ってきてやる」と家を出た真希。
真希の父親・扇は、自分が当主になれなかったのは真希と真依が落ちこぼれだからと勘違いしているクズっぷりです(実際、扇が当主に慣れなかったのは単なる実力不足でしょう)。
複雑なのは真希の双子の妹、真依の存在です。
真依は呪力こそ持っていましたが、禪院家相伝の術式を持たない落ちこぼれで、実家では真希と同じく迫害されていました。
真依は幼い頃は真希に懐いていましたが、真希が家を出て以降は真希のことを恨み、一方的に嫌っています。
真依は京都校に在籍しており、登場時こそ真希を馬鹿にする非常に嫌味なキャラクターだったのですが、交流会で漏らした一言、自分を捨てて家を出て行った真希への恨み節は……何というか非常に可愛かったですね。
「何で一緒に落ちぶれてくれなかったのよ」
その後、どこかで和解してくれればと思っていたのですが、真希と真依は禪院家の家督を巡る争いに巻き込まれ、父親の扇によって殺されそうになります。
真依は双子である自分が真希の成長の足かせになっていると理解していました。
双子が凶兆と呼ばれる理由。それは双子が呪術的に同一人物と見なされること。
真希が強くなりたいと願っても、真依はそれを望んでいない。
真希が術式や呪力を持たなくても、真依が持っていては意味がない。
だから真依は真希の呪力を奪い、最後に構築術式で呪具を残して死んでいきました。
「全部壊して。全部だからね、お姉ちゃん」
そう、言い残して。
前日譚主人公、乙骨憂太
さて、真希は前日譚である「東京都立呪術高等専門学校」のヒロインであり、その主人公である乙骨憂太との関係は非常に楽しみなところです。
現時点では互いに明確な恋愛感情はなさそうですが、互いに憎からず思ってはいる様子。
本編でも乙骨が登場しましたし、二人の絡みが早くみたいですよね。
ちなみに、真希の乙骨への印象は、出会った頃は「ムカつくもやし」、今は「凄いもやし」に変わっているそうですが……凄いけどもやし……作者的にも恋愛系は苦手そうだし、先は長そうかなぁ……。
禪院真希の現状、死亡説?→生存確認、ただし……
真希は渋谷事変で特級呪霊、漏瑚に身体を燃やされ危篤状態となったり、父親の扇に切られたりと随時死亡説が流れていますが、今のところきちんと生存が確認されています。
ただ、真希は顔を含めた全身に大きな火傷が残っており、反転術式による治療でも傷痕は残ると言われています。
状況的にやむを得なかったとは言え、女性の顔に傷痕が残るのは何とも言い難いものがありますね。せめて歌姫先生のように、違和感ない形で傷痕が落ち着いてくれると良いのですが。
また、これまで真依の居場所を作りたいと禪院家当主を目指していましたが、その真依が自分を救うために死亡してしまっています。
その結果、真依は作中でも恐らくトップクラスの実力者へと覚醒しました。
が、同時に真依から「全部壊して」と呪いをかけられてしまいました。
これが果たして今後の真希の行動にどのように影響を及ぼすことになるのか。
暴走することがなければ良いのですが……ああ、禪院家を全部壊して(殺して)程度なら、全然問題ないですよ?
【まとめ】「呪術廻戦」キャラクター考察wiki~生死を含めた最新の状況は~
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