今回はジャンプスクエアで連載中の大人気漫画「ワールドトリガー」から、亡国アリステラの王女「忍田 瑠花(しのだ るか)」について解説します。
忍田瑠花はコミックス23巻で弟・林藤陽太郎の正体とともにその存在が明かされた物語のキーキャラクター。
本作の読み切り版「実力派エリート迅」にもオペレータ―として登場していました。
本記事ではボーダーにおける最重要人物・忍田瑠花のプロフィールや過去、その役割などを中心に語ってまいります。
ワールドトリガー「忍田瑠花」のプロフィール(声優除く)
弟・林藤陽太郎を溺愛する尊大な態度のお嬢様
ボジション | プリンセス(?) |
年齢 | 16歳 |
誕生日 | 不明 |
身長 | 不明 |
血液型 | 不明 |
星座 | 不明 |
職業 | 不明 |
好きなもの | 不明 |
声優 | 不明 |
忍田瑠花は旧ボーダー時代の同盟国・アリステラの王女であり、5年前に敵国の侵略でアリステラが滅んだ際に弟の林藤陽太郎ともに玄界(ミデン=地球)に亡命してきた少女。
普段はボーダー本部で保護されており、玉狛支部に所属する陽太郎とは離れて暮らしています。
外見は艶やかな黒髪を伸ばした育ちの良さそうな美少女で、性格は王族らしくやや尊大でキツめ。
誰に対しても基本上から目線ですが、弟の陽太郎を溺愛しており、彼の前ではごくごく普通の優しいお姉ちゃんとなります。
葦原先生からはボーダーにおける最重要人物の一人でありながら、永らくベンチを温め続けてきた(初登場がコミックス23巻200話)逸材と評されていました。
ボーダー内での人間関係(忍田本部長、沢村、唐沢)
アリステラの王族(=ネイバー)である瑠花は、戸籍上は忍田本部長の親戚ということになっています。
一方、弟の陽太郎は玉狛支部の林藤支部長の親戚ということになっており、姉弟で名字が違うのはそのためです。
この戸籍を用意したのが営業部長の唐沢さんで、瑠花は、
「ボーダーがここまで大きくなったのは」
「ほとんどが私たちの存在と」
「唐沢の尽力に由るものなのですから」
と発言して唐沢さんを高く評価していました(その詳細な理由は後述)。
保護者である忍田本部長とはそのオーラ故かお年頃だからか、以前は関係がぎくしゃくしていたそうですが、女性である沢村さんが忍田本部長の副官に就任して以降はそれも大分改善しているようです。
ワールドトリガー「忍田瑠花」の過去とボーダーでの役割
亡国アリステラから亡命してきた王女様
前述した通り、忍田瑠花はネイバーの国家・アリステラの王女です。
アリステラは旧ボーダー時代の同盟国で、約5年前に敵国の侵略を受けて滅んでしまいました。
その際、旧ボーダーも同盟に基づき戦争に参加しましたが、構成員の約半数が死亡、あるいはブラックトリガー化してしまい、ボーダーが現在の形となった一つの切っ掛けにもなっています。
滅びゆくアリステラ王家は混乱の中、王家が管理する母トリガーを王女と王子に継承させ、ボーダーの助けを借りて密かに玄界に落ち延びさせました。
その王女と王子が瑠花と陽太郎。
ちなみに、現在玉狛支部に所属するエンジニア、ミカエル・クローニンも瑠花や陽太郎を守るアリステラ出身のネイバーですね。
母(マザー)トリガーにより、ボーダーの戦力を飛躍的に向上させる
玄界に亡命してきた忍田瑠花はボーダーに保護されました。
そしてボーダーは、瑠花が受け継いだ母トリガー(=ネイバーにおいて星そのものを作っている巨大なトリガー)を動かし、そこから生み出されるトリオンを活用することで飛躍的な成長を遂げることになります。
瑠花がボーダーが大きくなったのは自分たちのおかげと豪語する理由はここにあるわけですね。
実際、瑠花が持つ母トリガーがなければ、今のような防衛施設を構築することはおろか、トリガー開発にも影響がでていたでしょう。
ここで気になるのは、先にも少し触れましたが瑠花がボーダーが大きくなった理由を自分たちと「唐沢の尽力」によるものと発言している点。
作中で遊真と修はその発言を「唐沢さんが戸籍を準備したため」と解釈していましたが、ただそれだけでの理由で瑠花が唐沢さんを名指しで評価するのは、やや違和感があります。
つまり、瑠花たちは他にも唐沢さんから恩恵を受けていると考えられます。
実はボーダー内での立場は危うい?
唐沢さんにまつわる発言の違和感を踏まえ、改めて忍田瑠花の置かれた状況を見てみると、彼女の立場は実は危ういものなのでは、と推察されます。
そもそも現在のボーダーは反ネイバーを謳う城戸司令が主導する組織で、その構成員の多くは多かれ少なかれネイバーに対して悪感情を持っています。
ネイバーは全て敵と言って人員を集めてきた現ボーダーの方針を考えると瑠花の存在や詳しい事情は公にできるものではなく、彼女を取り巻く環境は決して良いものとはいえません。
単純に居心地や安全を考えればネイバー融和派の玉狛支部にいることが望ましいのでしょうが、瑠花は母トリガーを動かすためにボーダー本部にいる必要があります。
弟の陽太郎と別々に暮らしているのも、そうした複雑な事情があってのことでしょう。
本来であればクローニンなど信頼できるアリステラの人間を瑠花の周囲に置きたいところでしょうが、それはそれで周囲に余計な違和感を与える可能性があります。
忍田本部長の庇護下にある瑠花に、直接危害を加える人間がいるとは考えにくいですが、それでも不安はぬぐい切れるものではありません。
瑠花が唐沢さんを高く評価しているのは、立ち回りの上手い彼がその辺りのリスクを上手く排除してくれているからなのかもしれません。
ワールドトリガー「忍田瑠花」読み切り版「実力派エリート迅」
読み切り版「実力派エリート迅」ではオペレータ―として登場
忍田瑠花は、元々「ワールドトリガー」が連載される前にプロトタイプとして発表された読み切り版「実力派エリート迅」でオペレーターとして登場していたキャラクターです。
読み切り版は、トリガーやネイバーなど、一部の用語や登場人物は連載版と共通しているものの、連載版と物語としての繋がりはなく、独立した作品となっています。
ファンブックである「BBF」に掲載されていますので、興味のある方は是非ご一読を。
読み切り版での瑠花は唯我が司令を務める支部に勤めるオペレータ―で、物語のヒロイン的立場にありました。
まあ、ヒロインといっても主人公の迅悠一にお尻を触られるセクハラ被害者的な意味合いが強かったんですけどね。
王族設定はなく、名前とビジュアル以外はほぼ別キャラ
読み切り版での忍田瑠花は、名前とビジュアルこそ連載版と共通ですが、それ以外はほぼ別キャラです。
王族設定などのない一般人で、そのため性格も連載版のような尊大な部分は見られません(キツめの性格ではありますが)。
読み切り版でも陽太郎の姉ですが、連載版のように弟にダダ甘ということもなく、陽太郎がやらかした時はきちんと折檻を加えていました。
ちなみに連載版では陽太郎だけが林藤陽太郎として初期から登場していたため、瑠花はもう連載版には登場しないものだと思っていたファンも多いようです。
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