今回は少年ジャンプの大人気漫画「ブラッククローバー」から、スペード王国を牛耳る漆黒の三極性の首魁「ダンテ・ゾクラティス」について解説します。
ダンテは最上位悪魔ルチフェロと契約した魔導士であり、作中でも最強格の悪魔憑き。
悪意を至高の感情として崇拝している極めて性質の悪いサイコパスでもあります。
強敵ではあったものの負けも多く人格的に小者臭いため、漆黒の三極性最弱説も流れているダンテ。
本記事では彼のプロフィールや強さ(弱い?)、意外な人気ぶりなどを中心に解説してまいります。
「ブラッククローバー」ダンテのプロフィール
基本プロフィール(年齢、誕生日、身長、血液型、声優など)
年齢 | 不明 |
誕生日 | 4月28日 |
身長 | 182cm |
血液型 | B型 |
魔法属性 | 肉体・重力 |
好きなもの | 自分、悪意 |
出身地 | スペード王国 |
声優 | 小山力也 |
ダンテ・ゾクラティスはスペード王国を牛耳る三人の悪魔憑き「漆黒の三極性(ダークトライアド)」のリーダー。
元々はスペード王国の兵士でしたが、ヴァニカやゼノンといった兄弟たちと共に反乱を起こし、スペード王国を手中に収めています。
外見は額に縫い目のような痣がある、不気味な雰囲気の中年男性。
人間の持つ悪意を何より愛し、信奉するイカレタ性格の持ち主で、悪意を向けられることさえ喜ぶ常人には理解しがたい感性を有しています。
作中ではこちらの世界と冥府を繋ぐ「クリフォトの樹」を生み出すために必要な冥域の魔導士、ヤミとヴァンジャンスを攫うため、クローバー王国へ襲撃を行いました。
漆黒の三極性のサイコパス担当 → 女好き(バネッサ・グレイ)
漆黒の三極性(=ダークトライアド)には社会的に望ましくない気質である、ナルシズム、マキャベリズム、サイコパスの三つの人格特性の総称、という意味もあり、ダンテはその中でサイコパス担当。
サイコパスとは、ざっくり言うと良心や共感性が著しく欠けている自己中心的な人物のことです。
ダンテは傲慢で狂気に満ちた言動が目立つ上、非常に女好き。
作中ではバネッサの冥域の魔法と美貌に目を付け、強引に自分の女になるように迫っていました。
「君私の女になりなさい」
「君は私の女なんだ」
「その力を私の為以外に」
「使ってはダメじゃないか」
また、その後も新たな力に目覚めたグレイに目を付け、これまた節操なく迫っています。
正直、ただただ我儘で俗っぽい印象が強いため、漆黒の三極性の中では首領格でありながら、一番小物っぽい人物ですね。
「ブラッククローバー」ダンテの強さ(弱い?)
重力・肉体魔法を使う最上位悪魔ルチフェロの悪魔憑き
ダンテは最上位悪魔ルチフェロと契約した悪魔憑きであり、そのスペックは作中最強クラスです。
悪魔憑きとしての力も平常時で80%まで引き出すことができ(ゼノンが80%、ヴァニカは70%)、その魔力はただただ膨大。
ルチフェロの属性である「重力」魔法とダンテ本来の属性である「肉体」魔法の二つを使いこなし、攻防共に全く隙がなく、仮に重傷を負っても肉体魔法で即座に回復してしまいます。
<重力魔法>
魔王の御前(まおうのごぜん)
周囲一帯を重力で押し潰し、敵の魔法をかき消す。
悪神の加圧技巧(あくしんのかあつぎこう)
重力で岩などを圧縮して武器を作り出す。
ヘビーインファイト
重力操作による強力なパンチ。
ヘビーインファイトグラディエイター
重力操作による強力な剣戟。
重力特異点
ブラックホールのような黒い球体を生み出す魔法。
攻撃は勿論、敵の攻撃をねじ曲げるなどして防御にも使用できる。
悪魔の力を80%解放することで使用可能となる。
<肉体魔法>
具体的な技は使用しておらず、自己再生能力を高めたり、肉体を変形させて腕を生やしたりしていた。
唯一の弱点としては、ダンテ本人の戦闘センスはそれほど高くないことが挙げられますが、そもそも人間の魔導士とでは出力が違い過ぎて、通常はあまり意味がありません。
アスタ&ヤミに敗北し、マグナにもタイマンで敗れる
極めて強力な力を持つダンテですが、作中では2度も敗北を喫しており、ファンからは漆黒の三極性最弱などと揶揄されることもあります。
初めての敗北はヤミを攫いに黒の暴牛のアジトを襲撃した時のこと。
当初ダンテはアスタたちを悉く圧倒しており、修行を経てパワーアップしたヤミ団長でさえ、ダンテ相手に一対一では勝ち目がないと言い切っていました。
しかし最終的にアスタとヤミ団長のコンビネーションにより敗北を喫し、後から登場したゼノンに回収されていったダンテ。
余裕でヴァンジャンスを攫ってきたゼノンらと比べられ、この時点で一つダンテにケチがついた形です。
二度目の敗北は、クローバー王国の反撃を受けた時。
ダンテはナハトとジャック、二人の団長級と交戦。
戦いの途中で冥府の門が開かれ悪魔の力を100%引き出せるようになったこともあり、終始戦いを優勢に進めていました。
明らかに凡庸な魔力しか持たないマグナたちを雑魚と決めつけたダンテでしたが、マグナが編み出した裏炎魔法・魂炎鎖死決闘(ソウルチェーンデスマッチ)を受け、マグナと魔力を均等に分配されてしまうことに。
悪魔憑きによる膨大な魔力量というアドバンテージを失ったダンテは、マグナとの殴り合いの末に魔力が尽きてしまい二度目の敗北を喫してしまいます。
マグナの大戦果ではあるのですが、ゼノンやヴァニカと比べ大した粘りもないまま敗北したダンテは、ファンの間で”弱い”という評価が定着してしまいました。
「ブラッククローバー」ダンテの最期(死亡)
マグナに敗北したものの、辛うじて命だけは繋ぎとめていたダンテ。
マグナたちがその場を去った後、驚異的な魔力回復速度で肉体魔法を発動させ、暴走しながらも肉体を再生していました。
しかし所詮は半死半生の状態、その場に残っていたジャックによって止めを刺され、死亡することになります。
漆黒の三極性の中で一番最初に脱落してしまったダンテ。
ヴァニカやゼノンはピンチに陥った後も、契約悪魔によってもう一段階パワーアップ(ヴァニカは乗っ取られただけですけど)していましたが、ダンテにそんなことはありませんでした。
実はこの時、ダンテと契約していたルチフェロはダンテを見限り、新たな契約者を見つけていたのです。
このあたりも、ダンテが漆黒の三極性で一番の小者と呼ばれる所以ですね。
「ブラッククローバー」ダンテの人気
非常にかませ犬っぽい役回りが目立ったダンテでしたが、その小者っぷりがファンの心に刺さったのか、非常に人気者。
第5回人気投票では、総投票数838,790票中、59,445票を獲得しての堂々4位に輝いています。
同じ漆黒の三極性のゼノンが13位(29,182票)、ヴァニカが22位(7.305票)ですから、その人気の高さがよく分かりますね。
実力・活躍では兄弟に劣ったものの、人気で勝れたのですから彼も本望だったでしょう。
ダンテの場合、その人気も彼の大好きな”悪意”の混じったものだったでしょうし。
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