今回は週刊少年ジャンプの傑作バレーマンガ「ハイキュー‼」から、鉄壁伊達工業の新主将にして「ハイキュー部‼」で大人気の「二口 堅治(ふたくち けんじ)」について解説します。
二口は宮城県県予選で鉄壁伊達工業のレギュラーとして烏野高校の前に立ちふさがったキャラクター。
イケメンな容姿と毒舌が特徴の生意気キャラかと思いきや、実は非常に先輩思いというギャップが読者の心を射抜いた男です。
本記事では、スピンオフ「ハイキュー部‼」でも大活躍中の二口の人間関係(青根、滑津)やその後の進路などを中心に深掘りしていきます。
「ハイキュー‼」二口堅治のプロフィール
基本プロフィール(身長、誕生日、声優など)、あだ名は「にろ君」
所属 | 伊達工業高校2年A組 → VC伊達(社会人チーム) |
ポジション | ウイングスパイカー → アウトサイドヒッター |
誕生日 | 11月10日 |
身長 | 184.2cm → 186.6cm |
体重 | 71.5kg → 76.5kg |
最高到達点 | 325cm |
好物 | すっぱいグミ |
最近の悩み | 親知らずを抜きに行かないといけない → 右奥歯の詰め物が取れそう |
声優 | 中澤まさとも |
二口は鉄壁のブロックで知られる強豪伊達工業の2年生レギュラーで、IH後の新チームでは主将に任命されたキャラクターです。
外見はどこかひねた雰囲気が漂う端正な顔立ちのイケメンですが、中身は煽り、挑発が大好きな問題児。
敵チームは勿論、先輩たちに対してもかなり生意気な態度を取っており、自分でも問題児であることを認めています。
同じチームの青根とは正反対の性格ですが相性は良いようで、作中ではコンビ、あるいは対になる存在として描かれています(ちなみに誕生日の11月10日はベルリンの壁崩壊の日、青根の誕生日8月13日はベルリンの壁建設記念日)。
名字の二口がカタカナにも見えるため、読者からは「にろ君」の愛称で呼ばれています。
ちなみに、声優の中澤さんのマネージャーさんは、素で二口のことをハーフキャラクターだと勘違いしていたのだとか。
サーブ&ブロック、鉄壁の一翼を担う伊達工業のエース
パワー | 4 |
バネ | 4 |
スタミナ | 3 |
頭脳 | 3 |
テクニック | 3 |
スピード | 4 |
※表は最低1~最高5の5段階評価
<社会人チームでの追加データ>
サーブ | 8 |
レセプション | 7 |
ディグ | 6 |
セッティング | 6 |
スパイク | 6 |
ブロック | 8 |
※最低1~最大10の10段階評価
二口は2年生の時から伊達工業でエースをつとめたキャラクターです。
伊達工業と言えば青根のブロックが印象的ですが、青根と息を合わせた二口のブロックも相当なもの。
また、青根を守備の要とするなら、二口は攻撃の要です。
二口は見た目に似合わぬパワープレイヤーで、そのスパイクも強烈ですが一番の脅威はそのスパイクサーブ。
精度こそやや甘いものの、その強烈なサーブは伊達工業の得点源の一つとなっています。
特に強烈なサーブで崩し、ブロックで仕留める「サーブ&ブロック」はバレーにおける理想の攻撃とまで表現されていましたね。
また目に見えるプレーだけでなく、的確に敵を挑発し、味方を煽って士気を高めるその”口”も二口の武器の一つ……なのかも……しれません(?)。
「ハイキュー‼」二口堅治の人間関係
クソ生意気な後輩だと自覚しているからこそ
敵味方問わず生意気な発言が多く、先輩相手にも挑発的な言動の多い二口ですが、意外にも茂庭や鎌先たち先輩のことは慕っています。
「俺たち普段はクソナマイキな問題児だからな」
「試合でくらいイイ後輩でいなくちゃな」
試合中、決意を込めて青根に言ったこの言葉が、二口の本音を如実に物語っています。
IH予選で敗北した時も、先輩たちがここで引退すると知っていながら、青根と共に春高予選でリベンジしようと3年生に現役続行を訴えていました。
当時の主将の茂庭さんの自分たちは引退するという宣言に「でも……」と何度も言い募る二口が、普段とは全く違って新鮮でしたね。
マネージャーの滑津舞はツッコミ役?(ハイキュー部‼)
二口は現在も「ジャンプ+」で連載中のスピンオフ「ハイキュー部‼」での活躍も印象的です。
「ハイキュー部‼」では本編では描かれなかった伊達工業の部員たちの交流が(かなりぶっ飛んだ与太話として)描かれているのですが、そこで最も大きくイメージが変わっているのがマネージャーの滑津舞です。
滑津は本編では影の薄いキャラクターでしたが、「ハイキュー部‼」ではクールビューティー系のツッコミキャラと化し、毒舌の激しい二口の相方的なポジションに収まっています。
本編では全く絡みのなかった二口と滑津ですが、「ハイキュー部‼」の影響か同人誌などでは人気のカップリングにもなっているようです(「ハイキュー部‼」をどこまで真に受けていいかは心底悩む部分ですが)。
「ハイキュー‼」二口堅治の活躍と名言、その後の進路
最終年はIH出場、卒業後は地元のメーカーに勤務、青根と共に社会人チームへ所属
二口は高校3年時には主将として、主人公たち烏野高校を破ってのIH出場という快挙を成し遂げています(IHベスト16)。
そして卒業後は地元のエネルギーメーカーに就職し、青根と共にバレーボール社会人チームVC伊達に所属しています。
青根もそうですが、実力的にはVリーグ入りしていても全然おかしくない二口が社会人チームというのは正直意外といえば意外。
まあ、工業高校で周囲も早くから就職に向けて動いていたでしょうし、そもそもプロになろうという意識そのものがなかったのかな(後輩の黄金川はプロ入りしてますけど、高校卒業後一旦就職してからのプロ入りでしたし)。
それでも青根と共にバレーそのものはずっと続けているという選択は、二口らしいと言えばらしいのかもしれません。
問題児感満載の活躍と名言
それではクソナマイキな問題児、二口の活躍を名言とともに振り返っていきましょう。
「もっと心折れろよ〜」
IH予選の烏野高校との対戦時、以前はポッキリ心が折られていた東峰が今回は心折られない様を見て呟いた言葉。
そのあまりの性格の悪さに、味方の筈のチームメイトも非難していました。
「関係無ぇっスよ、立場とかそういうの」
そして新主将として臨んだ春高予選。
まだ来年もあるから気張るなと挑発する青葉城西の及川に対し、珍しく真っ向から言い返した二口。
それまでの二口なら軽く受け流していたんでしょうが、主将としての自覚と責任が彼を変えたのかもしれません。
「ブッ叩け」
何故か一番有名なこのセリフ。
1年生セッターの黄金川に対し、下手糞なツーアタックするぐらいなら思い切り~、というアドバイスなんですが、その際の不敵な笑みとポーズで二口の代名詞かのように言われています。
「ほらもっと声出して」
「色んな方法で相手に」
「プレッシャーかけんだよ」
「心折りに行くんだよ」
「練習でできない事は」
「本番でもできないぞ」
烏野高校との練習試合で、主将としてチームメイトを鼓舞する二口。
最初の一言は実に真っ当なんですが、後に続くセリフがいかにも二口ですねぇ……
「ハイキュー部‼」でも言われていましたが、何故二口を主将に選んだのか、無口な青根には難しかったのは分かるけれど他に選択肢はなかったのか……
まあ、青葉城西を見ればもっと性格の悪い人間が主将をやっていたし、二口でも問題はないのか、な……?
コメント