今回は言わずと知れた大人気漫画「呪術廻戦」から、真希の師匠ポジに収まった相撲好きの河童「三代六十四(みよろくじゅうし)」について解説していきたいと思います。
三代六十四は死滅回遊編で登場した泳者の一人にして受肉体。
ただ相撲をとることにしか興味がない究極の自由人です
作中では真希が真の鬼人へと至る切っ掛けを作った三代六十四。
本記事ではそんな河童のプロフィールや正体、その強さや能力を中心に深掘りしてまいります。
「呪術廻戦」三代六十四のプロフィール
基本プロフィール
三代六十四は死滅回遊の泳者(プレイヤー)の一人。
桜島結界内で真希と加茂憲紀が呪霊直哉と戦っている際、無名の剣豪・大道鋼と共に乱入してきました。
外見は河童のような頭をしたふんどし姿の男。
頭部は河童ですが、それ以外の部位は人間なので(多分)河童っぽいだけの普通(?)の人間と考えられます。
その実態は過去に生きた術師の受肉体であり、相撲をとること以外に興味のない変人。
ただ無理矢理相手を襲うようなことはなく、合意の上で相撲をとろうとするなど意外に紳士なところもあります。
羂索によって現代に受肉するなり相撲をとってくれる相手を探して放浪。
TV画面に相撲取りを見かけ、東京の両国を目指して旅立ったものの、「東=右」と方向音痴っぷりを発揮し(地図だと東は右ですしね)、迷い着いた鹿児島・桜島結界で真希たちと遭遇します。
言動からすると江戸時代の人間?
三代六十四はその言動や能力から、恐らく江戸時代の人間であると考えられます。
まず女子高生を相撲に誘っていたことから、土俵が女人禁制となった明治以降の人間でないことはほぼ確定。
そして後述する三代六十四の領域で作られた土俵が円形だったことから、江戸時代中期以降の人間である可能性が高いです。
というのも、相撲そのものは日本古来から存在していますが、ルール化され今のような形になったのは江戸時代以降。
昔は土俵そのものがなく、初期の土俵は円形ではなく四角だったと言われています。
現在のような円形の土俵が姿を見せ始めたのは江戸中期以降のことですね。
「呪術廻戦」三代六十四の強さ(能力・術式)
相撲を極めた河童
三代六十四の強さは……正直に言って判断し辛いです。
彼は相撲を極めた存在であり、こと相撲の技術に関しては間違いなく作中最高峰。
天与呪縛のフィジカルギフテッドにより人類最高峰の身体能力を持つ真希相手に、相撲で勝利を収めています。
一方で身体能力はさほどではなく、正面から組み合えば真希には敵いません。
実際、後述するように真希が鬼人へと至ると、得意分野の相撲でも敗北しています。
呪力は持っていて、「カッパ六十四」なる呪力を込めた頭突きで特級呪霊となった直哉にダメージを与えていましたから、弱くないことは確か。
しかしそもそも相撲が通じない相手だと、どうしても決め手に欠ける印象がありますね。
相撲をとるためだけの領域
呪術師としての三代六十四の能力はたった一つだけ。
相撲をとるための領域を構築することです。
真希の認識では簡易領域の一種らしく、三代六十四が「はっけよい」と言って構えをとるとその場に相撲の土俵が出現。
相手が相撲をとることを了承すると領域は閉じ、土俵は外部から隔離されます。
なお、呪術的な縛りの要素を排除するため、この領域は招き招かれた両者が了承しない限り完成しません。
また、領域内部は時間の流れが時間の流れが速く、中で相撲を1000以上とっても、外部では1分程度の時間しか経過していませんでした。
三代六十四が相撲をとるためだけに機能し、それ以外の全てを削ぎ落した結界です。
「呪術廻戦」三代六十四と真希の師匠となる?
1000を超える取り組みを通じて真希を”至らせる”
桜島結界内で呪霊となって大幅にパワーアップした直哉と再戦し、追い詰められた真希。
そこに乱入してきた呪力を持たない剣豪・大道寺鋼が、見えないはずの呪霊直哉を認識し、真依が遺した刀で容易く直哉を切り裂いたのを見て真希は動揺します。
『私が振るってもああはならない』
『私には何が見えていない』
そんな真希を相撲に誘ったのが三代六十四です。
戦闘中に突如相撲に誘われ、普通であれば応じるはずがない状況ですが、真希は頭をスッキリさせたいとこれに応諾。
三代六十四の領域内で相撲をとり始めたのですが、身体能力で勝るはずの真希は彼にあっさり転がされてしまいます。
真希の迷いを見抜き、話を聞く三代六十四。
これまで師を持たず、強くなるために他者を頼るという発想がなかった真希は、初めてその悩みを他者に吐露します。
話を聞き、再び真希と相撲をとりながら会話を始めた三代六十四。
その取り組みは何と1000以上にも及びました。
そして相撲を通じた対話の果て、とうとう真希が三代六十四に勝利した時、そこには禪院甚爾と並ぶ真の鬼人へと至った真希の姿がありました。
セリフはハッキリ言って意味不明
真希との取り組み中の三代六十四のセリフは、ハッキリ言って意味不明です。
何となくいいことを言っている風ではあるのですが、少なくとも筆者には何を言っているのかさっぱり分かりませんでした。
「嬢ちゃんは囚われ」
「過ぎてんのさ」
「……何にだよ」(真希)
「自分……相手……呪い」
「言ってしまえば」
「”人間”だな……」
「でも……相撲って」
「そういうもんだろ?」
「そうだな」
「輪の中で一対一」
「人間がぶつかり合う」
「謂わば”こみゅにけーしょん”」
「だがその人間は」
「輪の中で作られている」
「土俵の中の人間を」
「突き詰めていくには」
「土俵の外に出るしか」
「ねぇのさ」
「本当に出るわけには」
「いかねぇけどな」
「光を嗅ぐように」
「音を見るように」
「相手の全て」
「自分の全てが感じ取れる」
「そうなったら目の前の肉体も」
「勝敗すら意味をなさない」
「侍が言いてぇのは」
「そういうこと」
「……つまり」
「”自由”さ」
……京都校との交流会編での東堂と虎杖の会話以上にわけわかんないですね。
特に「相撲ってそういうもんだろ?」とかマジで意味わかんない。
相撲に関わるくだりがなければ、まだ意味が通るような気がしなくもないのですが……
ともかく真希はこの教えを理解してしまい、三代六十四は真希の師匠ポジに収まることに。
「呪術廻戦」三代六十四の最後(その後)
270話では受肉体が元の肉体の持ち主と引き剥がされることが決定。
三代六十四もその対象となりますが、彼に恩のある真希は呪霊が跋扈する東京なら隠れる場所には困らないと、一度だけ彼を庇います。
しかし三代六十四、呪霊相手じゃ相撲をとっても詰まらないとそれを拒否。
自由気ままに相撲を求めて去って行きました。
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