今回はジャンプスクエアで連載中の大人気漫画「ワールドトリガー」から、ボーダーで最も面白いお笑い部隊「生駒隊」について解説します。
生駒隊はB級ランク戦後半において主人公たち玉狛第二の前に立ちふさがったライバルチーム。
元A級の二宮隊、影浦隊に次ぐB級3位(初登場時)の強敵ですが、実力以上にその面白さでファンから愛された部隊でもあります。
本記事では生駒隊の概要やそのメンバー、ランク戦で見せた強さ(戦術)などを中心にその面白さと魅力を語っていきたいと思います。
ワールドトリガー「生駒隊」の概要
ボーダーで最も”面白い”部隊(エンジョイ勢・実質B級1位)
生駒隊は初登場時B級3位の実力派部隊(最終順位は玉狛第二に抜かれてB級4位)。
上にいるのが元A級のランク詐欺部隊たる二宮隊と影浦隊なので、実質的にはB級1位と言っても過言ではない精鋭です。
アタッカー6位の生駒隊長を中心に実力者が揃っていますが、一方であまりランク戦での勝ち負けに固執しないエンジョイ勢。
ランク戦前のミーティングでは、メンバーたちが戦いと全く関係のない愉快な与太話を繰り広げており、恐らくはボーダーで最も面白い部隊と言えるでしょう。
隊服・作戦室(隊室)の特徴
生駒隊の隊服は黒と赤、二色でカラーリングされたオーソドックスなジャージタイプ(上着の胸から下部分が赤、それ以外が黒)。
また隊服ではありませんが、生駒と水上がゴーグル、隠岐がサンバイザーを身に着けているのが特徴ですね。
生駒隊の作戦室は典型的な遊び部屋。
間取りはシンプルで、オペレータ―室と繋がった広いミーティングルームにベイルアウト部屋、それから皆で遊ぶための部屋が設置されています。
小説や漫画、映画とかのディスクや将棋盤、ギターなどが詰め込まれていますが、意外にきれい好きな隊員が多いため、思ったほど散らかってはいないようです。
部隊結成の経緯(過去)
今のところ生駒隊結成の経緯については語られていません。
メンバー5人中4人が関西出身のスカウト組のため、恐らくはその繋がりで隊を組み、そこに三門市出身ですがノリの近い南沢が加わったものと思われます。
ワールドトリガー「生駒隊」のメンバー
生駒達人(隊長・京都出身)
ボーダーNo.6アタッカーであり、絶技「生駒旋空」の使い手・生駒達人隊長。
黙っていれば硬派な面立ちの青年ですが、黙っていることはなく、常に愉快な与太話を繰り広げ続けています。
皆からの愛称は「イコさん」。
必殺技はいつでも何故かカメラ目線。
作者からの愛称は「浪速のナスカレー」ですが、出身地は京都となっています。
水上敏志(大阪出身)
生駒隊のシューター兼参謀役・水上敏志。
基本はツッコミ担当ですが、状況に応じてボケもこなせるオールラウンダーです。
「うそつきブロッコリー」としてエイプリルフールには絵本化もされた逸材ですが、かつては将棋のプロを目指していたこともあるボーダー屈指の戦術家。
反面、イコさんという重しが無くなると、合理性を追求しすぎて暴走しかねない悪癖も……
隠岐孝二(大阪出身)
生駒隊のスナイパー兼イケメン担当・隠岐孝二。
スナイパーとしては珍しいグラスホッパーを装備した「機動型狙撃手」ですが、イコさんの発言によりイケメンであることが何よりクローズアップされています。
ボケ・ツッコミ・弄り・弄られ、何でもそつなくこなす生駒隊のバランサー。
メンバーからは彼女持ち疑惑が取りざたされていますが……
南沢海(三門市出身)
生駒隊のアタッカー兼ガヤ担当・南沢海。
とりあえず何でも「2万回〇〇した!」と口にする適当なノリの少年で、生駒隊では一番の下っ端。
アタッカーとしての実力はそこそこ優秀ですが、迂闊な行動が多く、作中では失敗ばかりが目立っています。
メンバーの中では唯一の地元三門市出身。
細井真織(オペレータ―・兵庫出身)
生駒隊のツッコミ役兼オペレータ―・細井真織。
メンバーからの愛称は「マリオ(ちゃん)」で、隙あらばボケ、無くともボケる生駒隊のメンバーに愛想をつかすことなくツッコミを入れるしっかり者。
お兄さんたちが優秀だったため褒められることになれておらず、褒められると顔を真っ赤にして照れる可愛らしい一面もあります。
ワールドトリガー「生駒隊」の強さ(戦術・戦績)
マイペースな対応力の高さが売り
生駒隊はあまり策を用いるタイプの部隊ではありません。
事前に作戦を練ることはほとんどなく、基本行き当たりばったり。
ですがそれでもある程度どうにかなってしまう対応力の高さこそが生駒隊の売りなのです。
そんな生駒隊の強さはメンバーの地力以外に大きく3つの要素によって支えられています。
一つは生駒隊がアタッカー2名、シューター1名、スナイパー1名とバランスの良い万能型部隊であること。
対応力のベースは手札の数と種類です。
二つ目は的確に盤面をコントロールする参謀・水上の存在。
水上の戦術指揮に関しては、人を見る目が厳しいあの二宮さんも高く評価していました。
そして三つ目はイコさんという部隊の精神的支柱。
「対応する側」にとって一番大切なことは、敵の戦術に落ち着いて対処することです。
その意味で、どんな状況でも常にマイペースなイコさんの存在は、実は生駒隊にとって非常に大きな支えになっていると思われます。
ファンの間では頭脳派の水上がもっとバリバリ指揮をとれば強いのに、という意見も有りますが、今の生駒隊の対応力はイコさんの適当で遊びのある方針があってこそ。
どちらが強いかは分かりませんが、その場合、今の生駒隊のマイペースな対応力は失われてしまうでしょうね。
ランク戦では敗北こそしたものの、地力の高さを見せつける
生駒隊はB級ランク戦のラウンド6、8で主人公たち玉狛第二の前に立ちふさがりました。
どちらの試合でも敗北こそしましたが、B級上位部隊に相応しい地力の高さを見せつけています。
ラウンド6は玉狛第二VS生駒隊VS王子隊の三つ巴。
生駒隊は地力では確実に他の二部隊を上回っていましたが、それ故に前半は玉狛第二と王子隊に距離をとられ、ポイントを獲得できないまま試合が展開。
最終的にはイコさんが最後まで生き残り生存点2点を獲得するも、倒したのは遊真一人だったため、ポイントでは玉狛第二が上回る結果となりました(玉狛第二4点、生駒隊3点、王子隊3点)。
ラウンド8は玉狛第二VS二宮隊VS生駒隊VS弓場隊の四つ巴。
生駒隊は序盤に玉狛第二のヒュースを囲んで追い詰めますが、ヒュースの隠し玉だった「バイパー」によってイコさんが倒され、4部隊の中で最初に全滅の憂き目にあってしまいます。
それでもヒュースはしっかり南沢が倒していますし、隠岐も弓場隊の外岡を倒し、逆境から2点を獲得。
また、本来二宮に使うはずだったヒュースの隠し玉を使わざるを得ない状況に追い込んだと考えれば、敗北こそしましたが生駒隊の地力の高さが伝わってきますね(玉狛第二6点、二宮隊3点、生駒隊2点、弓場隊2点)。
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