今回はジャンプスクエアで連載中の大人気漫画「ワールドトリガー」から、敵国アフトクラトルのブラックトリガー使い「エネドラ」、そしてその後継機「エネドラッド」について解説します。
エネドラは大規模侵攻編においてボーダーに侵攻し、甚大な被害をもたらした強敵。同時に仲間から切り捨てられた哀れな男でもあります(同情の余地はありませんが)。
その後、エネドラッドというマスコットキャラにジョブチェンジし、意外な形で復活を果たしたエネドラという男について深掘りしていきましょう。
ワールドトリガー、エネドラのプロフィール(声優含む)
残虐かつ傲慢なアフトクラトルのブラックトリガー使い
所属 | アフトクラトル |
年齢 | 20歳 |
誕生日 | 不明 |
身長 | 182cm |
血液型 | 不明 |
星座 | 不明 |
職業 | 不明 |
好きなもの | 雑魚を蹂躙すること・独断専行・りんご |
声優 | 古川登志夫 |
エネドラは大規模侵攻編で登場した敵国アフトクラトルの遠征部隊の1人で、凶悪なブラックトリガーによってボーダー隊員たちを苦しめた男です。
外見はおかっぱ頭で右目が黒く染まった残虐かつ傲慢そうな男。
実際、性格も見た目どおり好戦的で傍若無人であり、上官であるハイレインに対しても不遜な態度を崩していませんでした。
しかし、この性格は角(トリガーホーン)の浸食による影響が大きく、元々は聡明で優秀な子供だったと言われています。
右目が黒く染まっているのもその影響ですね。
また、角(トリガーホーン)は寿命にも影響を及ぼしており、本人は気づいていませんが、大規模侵攻時点で既に長くありませんでした。
角(トリガーホーン)を持つ他のキャラクターにそんな様子はないので、エネドラはあまり適性がなかったのかもしれませんね(あるいは適性があり過ぎたのか)。
大規模侵攻編で仲間から切り捨てられ、死亡
大規模侵攻編では(独断専行で)ボーダー本部に侵入し、通信室オペレーター6名を殺害、本部に甚大な被害をもたらしています。
しかしその後、ボーダー隊員たちの反撃に遭い、敗北。
エネドラとしては、それでもワープ使いであるミラが自分を助けに来てくれるという目算があったのでしょう。
ですが、助けに現れたと思ったミラはエネドラの左手を切り取り、ブラックトリガーだけを回収。エネドラに止めを刺してしまったのです。
実は元々、ハイレインたちは角(トリガーホーン)の影響で暴走しがちなエネドラを持て余し、隙あらばエネドラを切り捨ててブラックトリガーを回収しようと企んでいました。
エネドラはそれに気づかず、自らハイレインたちに自分の首を差し出してしまったのです。
ワールドトリガー、エネドラの強さ
ブラックトリガー「泥の王(ボルボロス)」、その真価は初見殺し
トリオン | 41 |
攻撃 | 15 |
防御・援護 | 24 |
機動 | 7 |
技術 | 8 |
射程 | 4 |
指揮 | 5 |
特殊戦術 | 18 |
合計 | 122 |
これがハイレインのパラメーターです。
ブラックトリガー使いに相応しい高い能力ですが、特徴的なのはその高い防御能力と特殊戦術の値でしょう。
これはひとえに、エネドラが持つブラックトリガーの特殊性に由来します。
ブラックトリガー:泥の王(ボルボロス)
自らを固体・液体・気体に変化させることができる特殊なブラックトリガー。
弱点となる伝達系とトリオン供給器官意外への攻撃は全て無効化され、その弱点もダミーを作って誤魔化すことができる。
主な攻撃方法は液体化した身体を死角に潜ませて放つ斬撃と、気体化して敵の内部に侵入してのブレード攻撃。
ロギア系の悪魔の実の能力者みたいな奴ですね。
泥の王の真価はこの特殊性を活かした「初見殺し」にあります。
作中では、諏訪隊の機転によって敵に能力を分析する機会を与えてしまったことが、エネドラの敗因に繋がったと言えるでしょう。
大規模侵攻編での脅威、忍田本部長、風間隊、諏訪隊との激闘
大規模侵攻編において、エネドラと最初に会敵したのはA級3位風間隊でした。
見事な連携でエネドラと渡り合う風間隊ですが、エネドラのガスブレードによる不意打ちで風間が倒され、風間隊は撤退に追いやられます。
その後、ボーダー本部に侵入したエネドラを食い止めたのが諏訪隊です。
B級で実力ではブラックトリガーに対抗できない諏訪隊ですが、諏訪隊長の機転で敵味方ダメージを与えられない訓練室にエネドラを閉じ込め、エネドラを足止めし、能力を分析することに成功します。
そして弱点となるポイントを見つけ出した諏訪隊にダミーを生成して対抗するエネドラ。
次いで現れた忍田本部長は全てのダミーを切り裂いてエネドラの防御を丸裸にします。
機転によって弱点を忍田本部長の攻撃から守り切ったエネドラでしたが、油断して攻撃に移った隙にカメレオン(透明化トリガー)で隠れていた風間隊に弱点を切り裂かれ、敗北することになるのです。
いや、まさにワールドトリガーらしいジャイアントキリング(格上殺し)。作中屈指の名勝負と言えるでしょう。
エネドラッド、死亡からの意外な復活、その真の狙い
エネドラッドとは?
仲間に裏切られ、死亡したエネドラですが、意外な形で復活を果たします。
実はエネドラの脳に浸食していた角(トリガーホーン)は、後の調査によってエネドラの人格と記憶をバックアップしていたことが判明。
開発室がその角(トリガーホーン)を小型トリオン兵である「ラッド」に乗せかえて誕生したのが「エネドラッド」です。
口の悪さはエネドラそのものですが、性格は幾分穏やかになっているのか、ボーダーの聴き取りに対して素直に情報を提供しています。
開発室の寺島雷蔵とは比較的上手くやっているらしく、雷蔵が見せてくれる映画がエネドラッドのお気に入り。
ちなみに、外見が通常のラッドと違い黒くなっているのは角(トリガーホーン)の影響ではなく、単にエネドラの趣味、希望によるものだそうです。
目的は自分を裏切った者たちへの復讐?
敵であったボーダーに素直に情報を提供し、それどころか積極的に協力を申し出るエネドラッド。
エネドラッド自身はそれを自分を裏切った仲間へ復讐するためだと発言していますが、嘘を見抜くサイドエフェクトを持つ遊真はそれを「部分的に嘘」だと感じました。
「仲間に復讐したい」
「ボーダーに味方する」
この2点は本当のようですが、遊真はそれ以外にもエネドラッドには目的があると感じています。
ただの復讐ではない目的……ボーダーにはもう敵意はなさそうですし、ハイレインたちへ向けた悪意であれば隠す必要はないように思います。
エネドラッドとなったことで人格の暴走は収まっている節がありますし、あるいはヒュースと同じようにハイレインたちから守りたい人間が本国にいる、という可能性も……?
このままエネドラ/エネドラッドを単なる悪役として終わらせるのは、葦原先生っぽくないですよね。
コメント