今回はジャンプスクエアで連載中の大人気漫画「ワールドトリガー」から、その戦術に注目が集まる最後のA級部隊「片桐隊」について解説します。
片桐隊は現A級8位に位置する精鋭部隊。
草壁隊と共に県外にスカウト活動に出ていたため、遠征選抜試験編でようやくフルメンバーが登場しました。
未だ本編で具体的な戦闘シーンが一切なく、その戦術については不明点の多い片桐隊。
本記事ではそんな片桐隊のこれまでに判明している部隊の概要(隊服、エンブレム)とメンバー情報、予想される戦術を中心に解説してまいります。
ワールドトリガー「片桐隊」の概要
第2期東塾のメンバーを中心とした精鋭部隊
片桐隊は遠征選抜試験編から本格登場したA級部隊。
草壁隊と共に県外にスカウト活動に出ていたため、永らく本編には未登場となっていました。
その最大の特徴は第2期東塾のメンバーを中心とした部隊であること。
東塾とはボーダー屈指の戦術家・東春秋が人材育成のために組む部隊の通称で、その隊員たちが東隊長から高度な戦術の薫陶を受けていることから、そう呼ばれています。
A級「8位」と現存するA級部隊の中では最下位ではありますが、東さん仕込みの戦術と、隊員たちの特異なトリガー構成にファンからの期待が集まっています。
ちなみに、メンバーの名前とキャラクターデザインには葦原先生のデビュー作「ROOM303」のキャラクターが流用されています。
だからなのか、葦原先生からは「先輩・後輩感が薄い家族っぽいチーム」と評されていました。
隊服・エンブレムの特徴
片桐隊の隊服は黒のインナーとパンツに、白い詰襟。
スタイリッシュなデザインですが、やや厨二感が漂っています。
エンブレムは雪の結晶「六花」。
デザインの意味や由来については今のところ不明となっています。
ファンの間で良く言われているのは、エースである「一条雪丸」の名前に由来している、という説ですが、流石にそれは隊長でもない雪丸にフォーカスし過ぎだろうと反対意見も多数。
ただそれ以外となると「ランク戦で雪マップばっか選んでるんじゃない?」など、それらしい説が無いのが実態です。
部隊結成の経緯(過去)
片桐隊は第2期東塾(=東隊)を前身とする部隊です。
元々家が近所で昔からの馴染みだった片桐、一条、結束の3人。
彼らはその縁から部隊を組み、部隊結成に際して片桐が当時フリーだった東さんに隊長就任を要請、東隊として活動を開始しました。
その後、東さんの薫陶を受けて順調に成長した彼らは、東さんの手を離れ片桐隊として独立。
追加メンバーとして桃園と尼倉の2名が加入しました。
この辺りの正確な順序は不明ですが、恐らくは、
独立決定 → 桃園加入 → 独立(=東離脱) → A級昇格 → 尼倉加入
桃園はキャラクター紹介で「東味は薄め」と紹介されていたため、若干東隊長と時期が被っているはず。
尼倉は観測手(スポッター)というボーダー唯一のポジションですが、強化レーダーのような特殊なトリガーの導入はA級隊員じゃないと難しいでしょうから、A級昇格後に加入したものと推察されます。
ワールドトリガー「片桐隊」のメンバー
片桐隆明(隊長)
冷静に東隊長を引き入れた正統派かしこい系メガネ・片桐隆明隊長。
第2期東塾でコトコト煮込まれ、しっかり味が染み込んだ戦術派銃手(ガンナー)です。
こう見えて運動好きで、中学までは野球部で頭脳派キャッチャーをやっていた文武両道メガネ。
ガンナーでありながら、スナイパートリガーであるイーグレットを装備しているのが特徴です。
ダミービーコンやスパイダーなども装備しており、東さん仕込みのいやらしい戦術に期待がかかります。
一条雪丸
レイガスト二刀流という尖った構成のフリーダムアタッカー・一条雪丸。
どちらかと言えば感覚派で、第2期東塾では素材の味を活かす方針で調理された様子。
「もっと強いやつと戦いてぇ」タイプのバトルジャンキーで、ブラックトリガー使いの天羽に挑みまくった挙句、仲良くなったという猛者でもあります。
こう見えて意外と成績優秀で進学校組。
考え方もドライで大人びています。
桃園藤一郎
人に流されやすい0.8人前スナイパー・桃園藤一郎。
部隊に入って割とすぐA級に上がってしまったため、今でも若干テンパリ気味です。
バスケ好きですが中学時代は片桐に誘われて野球部に、ガンナー志望で入隊したものの奈良坂に誘われてスナイパーに転向するなど流されまくりの緩い男。
片桐隊では最も影の薄い地味系男子ですが、第一印象が地味な奴ほど後で輝くワートリの法則から、識者の間では潜在能力は高いと噂されています。
尼倉亜澄
ボーダー唯一の観測手(スポッター)尼倉亜澄。
バッグワームを無効化してくるスナイパーの天敵で、冬島隊のアンチユニットとして注目を集めています。
中学時代はソフト部でしたが運動神経はそこそこ。
元々はオペレーター志望でしたが、仲の良い結束に誘われて今のポジションに。
サッパリした善人系女子で、年上のオペレータ―陣と仲が良いようです。
結束夏凛(オペレーター)
ボーダー内で唯一「東さんいい人説」に疑義を唱える女・結束夏凛。
数字とデータ分析が大好きな「数字は裏切らない」派の学徒。
セクハラエリート・迅悠一にあからさまに嫌な顔をしたり、犬飼の「イケメンいた?」発言に真顔で答えてからかわれたり、意外と表情豊かで「おもしれー」女です。
女性が苦手な辻くんと同じクラスですが、彼をあわあわさせないよう注意を払える分別も持ち合わせているそうです。
ワールドトリガー「片桐隊」の強さ(戦術)
スポッター(観測手)、レイガスト二刀流など特殊要素てんこ盛り
片桐隊はこれまで本編で戦闘シーンが描かれておらず、具体的な戦術については不明。
A級「8位」とA級部隊の中では一番下の順位ということもあって、強さに関しても非常に判断が難しくなっています(A級って時点で弱いはずはないんですけど)。
ただ判明している戦闘員のポジションやトリガー構成はかなり特殊。
まずボーダー唯一のポジションである尼倉の観測手(スポッター)。
強化レーダーによりバッグワームを無効化できるという凶悪な特性を持つ一方、直接的な攻撃手段を一切持たない尖った構成となっています。
そしてエースである雪丸のレイガスト二刀流。
レイガストはアタッカーには不人気な防御重視のブレードトリガーですが、雪丸は改造スラスターを組み合わせ、かなり独創的な戦い方をしているという噂です。
そしてガンナーでありながらスナイパートリガーも装備する片桐。
中距離・遠距離、双方の選択肢を持つというのは、使いこなせれば戦術的に「強い」ですよね。
万能部隊だが部隊構成からすると遠距離戦重視?
片桐隊のポジション構成はアタッカー1名(近距離)、ガンナー1名(中距離)、スナイパー1名(遠距離)、スポッター1名(遠距離?)。
近・中・遠距離全てに対応した万能型の部隊と言えそうです。
ガンナーである片桐がスナイパートリガーを装備し、遠距離にも対応していることから、やや遠距離戦重視とも取れますが、そこは単純に技量で劣る桃園をサポートするため、とも考えられますね。
片桐隊の戦術の鍵となりそうなのは、エースである雪丸。
ブラックトリガー使いともタイマンをはれる雪丸が敵の主力を押さえ、その隙に他のメンバーが敵の弱い部分を叩く、あるいは雪丸を援護して敵主力を叩く、というのが予想される戦い方です。
雪丸はタンク役も点取り役も、囮役もこなせそうな印象ですから、彼をどう活用するかが、隊長である片桐の腕の見せ所でしょう。
尼倉の強化レーダーで隠れている敵の位置を正確に把握できれば戦術も組み立てやすいでしょうし、ランク戦では非常に有利なはず。
強化レーダーとスナイパートリガーの組み合わせも非常に相性が良さそうですね。
……なんでこいつらが「8位」なんだ?
コメント