ワールドトリガー「バッグワーム」~戦術の根幹を支える隠密トリガー、その意味、カメレオンやバッグワームタグとの違い~

 今回はワールドトリガーから、ボーダー隊員の戦術の根幹を支える隠密(ステルス)トリガー「バッグワーム」について解説します。

 ワールドトリガーにはブラックトリガーなどの規格外の性能を持ったトリガー(=武器)は多数登場しますが、実際に作中で最も活躍しているのは汎用品のノーマルトリガー。

 バッグワームはトリオン体の反応を隠し、レーダーから感知されなくなる隠密用のトリガーで、S級を除くボーダーの正隊員は全員がこれ(一部は「バッグワームタグ」)を装備しています。

 本記事ではバッグワームの性能や仕様、他の隠密用トリガーとの違い、主な使用法や使用者を中心に解説してまいります。

ワールドトリガー「バッグワーム」基本情報

基本性能(カメレオンやバッグワームタグとの違いや仕様)

 バッグワームはトリオン体の反応を隠すことができるマント型の隠密用トリガー。

 着用することで敵のレーダーなどに映らなくなります。

 隠密トリガーには他にカメレオンがありますが、バッグワームがレーダーから身を隠すものであるのに対し、カメレオンは透明化して視認できなくするトリガー。

 バッグワームを使用していても目で見ることができますし、カメレオンを使用してしてもレーダーには映ります。

 また、その性質上バッグワームとカメレオンを同時に使用することはできません。

 バッグワームのマントは物質化しており、風の影響などはしっかりと受けていましたが、物質に触れると錘となって動きを阻害する鉛弾(レッド・バレット)を防ぐことはできない模様。

 基本的にS級を除くボーダーの正隊員は全員がバッグワームを装備していますが、直接戦闘能力を持たない特殊工作兵(トラッパー)、観測手(スポッター)という特殊なポジションにつく者は、バッグワームタグというバッグワームの派生品を装備しています。

 バッグワームタグはバッグワームと比べ、トリオン消費が少ない代わり、メインかサブ、セットした側の他のスロットが使用できなくなるという特徴があります。

 作中に登場したトラッパー冬島隊長の描写を見ると、こちらはマントではなくドッグタグのような見た目をしているようです。

 なお、観測手(スポッター)が装備する「強化レーダー」には、このバッグワームを無効化する機能があるようですが、その詳細は今のところ分かっていません。

 ちなみにバッグワームは英語で蓑虫を意味する「bagworm」に由来するものと思われます。

長所~戦術・隠密行動の根幹~

 バッグワームはボーダーの戦術の根幹を支えるトリガーであり、前述した通りS級を除くボーダーの正隊員は全員がバッグワーム(あるいはバッグワームタグ)を装備しています。

 特に狙撃手(スナイパー)など敵に見つかったらアウトのポジションにとってバッグワームは生命線。

 このバッグワームの有無によって隠密行動や奇襲など戦術の幅が大きく変わってきます。

短所~常時トリオン消費+咄嗟の防御に難~

 バッグワームの短所は、使用時に微量ながら常時トリオンを消費するため、長期戦に向かないということ。

 また他のトリガーへの切り替えには一瞬のタイムラグがあり、咄嗟の防御には難を抱えているようです。

 狙撃手を警戒しなくてはならない状況では、使用を躊躇う隊員もいるようですね(そもそも狙撃手に見つからないようにすれば、という考えもありますが)。


ワールドトリガー「バッグワーム」の主な使用法

隠密行動

 バッグワームの最も基本的な使用法は隠密行動。

 いかに敵に見つからないよう移動、潜伏し、自分に有利なポジションを取れるかが戦いの鍵になります。

 特に狙撃手は、単純な狙撃技術以上にこうした立ち回りの上手さが重要になってくるとされています。

 また風間隊のようにカメレオンとバッグワームを使い分ける場合、バッグワームとカメレオンを切り替えるタイミングが隠密行動の鍵を握ることになります。

奇襲

 特にアタッカーが多用するのがこの「バッグワーム奇襲」。

 バッグワームで身を隠して敵に接近し、一撃でその首を刈り取るアサシンスタイルの戦い方です。

 機動力と戦術眼に長けたアタッカーが好んで使用し、主に狙撃手や射手などの射程・間合いを潰す用途で使われています。

変わり身の術

 ボーダー隊員たちも驚いたバッグワームの最も特殊な使用法が、後述する東さんの変わり身の術。

 これはB級ランク戦ラウンド7で使用されたもので、

①バッグワームを身に纏うことなく、狙撃銃に引っ掛けて設置。
②自身はダミービーコンの中に紛れる。
③敵が近づいてきたところで狙撃銃を消し、動いたバッグワームに敵が反応。
④手元に狙撃銃を出して敵を攻撃。

 近づかれたら終わりのスナイパーが一対一でヒュースを撃破するという意味不明な戦果を挙げていました。


ワールドトリガー「バッグワーム」の主な使用者

東春秋~隠密行動のスペシャリスト~

 最も巧みなバッグワームの使い手と言えば東春秋

 前述した変わり身の術もそうですが、この方は狙撃手として隠密行動・立ち回りがとにかく巧み。

 ボーダートップの実力者たちでさえ、東さんが本気で隠密行動に徹したら見つけることは不可能と早々に匙を投げるほどです。

 隠密行動に長けた狙撃手というものがどれだけ厄介で恐ろしいかを読者に教えてくれた人物ですね。

空閑遊真~バッグワーム奇襲~

 バッグワーム奇襲の使い手といえば主人公の一人・空閑遊真

 攻撃力、機動力、機を見極める戦術眼の全てを兼ね備えており、作中では巧みな奇襲によって一撃で敵を仕留めています。

 一対一よりも乱戦の中でこそ活きる駒と言えるでしょうね。

 作中では他にも木虎王子らが見事なバッグワーム奇襲を見せていました。

二宮隊~スタイリッシュ~

 最もスタイリッシュなバッグワームの”着こなし”を見せてくれたのが二宮隊長率いる二宮隊

 バッグワームのデザインは必要に応じて若干変更を加えることが可能です。

 東隊も雪の天候設定に合わせて白色の迷彩服柄のバッグワームを使用したことがありました。

 そんな中、二宮隊のバッグワームは天候など関係なく、襟立デザインの非常にスタイリッシュなデザイン。

 これを見たファンの多くは「何で二宮隊だけデザインが違うの?」と至極真っ当な疑問を抱いたものです。

 ……言うまでもありませんが、襟立に「見た目」以上の意味は一切ありません。

【まとめ】「ワールドトリガー」ノーマルトリガー一覧(武器一覧)



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