今回はジャンプスクエアで連載中の大人気漫画「ワールドトリガー」から、天真爛漫でひた向きな姿で読者を魅了したスナイパー「日浦 茜(ひうら あかね)」について解説します。
日浦茜はB級部隊那須隊に所属する中学生隊員。
作中では、ある事情から高校進学を期にボーダーを辞めて引っ越すことが決まっており、彼女の別れと涙がB級ランク戦の見どころの一つとなっています。
本記事では師匠である奈良坂との関係や兄の存在、引っ越しの理由とボーダー引退に伴う記憶処理などを中心に、日浦について語ってみようと思います。
ワールドトリガー、日浦茜のプロフィール(声優含む)
トレードマークは帽子と指ぬきグローブ、基本的に日浦は何も知らない(兄の想い)
ボジション | スナイパー(B級部隊 那須隊所属) |
年齢 | 15歳 |
誕生日 | 7月7日 |
身長 | 154cm |
血液型 | O型 |
星座 | つるぎ座 |
職業 | 中学生 |
好きなもの | 帽子集め、猫、ソフトクリーム |
声優 | 一木千洋 |
日浦茜はB級部隊那須隊に所属する中学生スナイパーで、初登場はB級ランク戦ラウンド3(コミックス11巻、95話)。
外見は後ろで二つに結んだおさげ髪とキャスケット帽子、指ぬきグローブが特徴の明るい雰囲気の持ち主です。
性格は天真爛漫で非常に表情豊か。
感極まると「どぅわあああ~」と独特の泣き声を発します。
明るく誰からも愛される少女で、非常にマイペース。
屋内であろうとトレードマークの帽子は脱がず、中学生女子にして指ぬきグローブを愛用する剛のものです。
また何も知らない少女としても有名で、
・自分の兄がチームメイトの熊谷友子に片思いしていることを知らない。
・千佳たちが来るまで最年少女子スナイパーとして人気だったが、本人はそれを知らない。
・ボーダー隊員だけど機密情報は何も知らない。
など、数々のエピソードを保有しています。
中学卒業と同時に引っ越しが決まっており、今期のB級ランク戦を最後にボーダーを辞めることになっています(後任は夏目出穂)。
ちなみに兄の名は祥真。彼は熊谷には告白できないまま転校していきました。
三輪隊の奈良坂透の弟子
日浦はA級7位部隊三輪隊の隊員でスナイパー個人2位の奈良坂透に弟子入りしています。
弟子入りの経緯は作中では触れられていませんが、隊長である那須玲が奈良坂の従姉弟だった縁によるものだろうと言われています。
作中での絡みはそれほど多くありませんが、日浦は奈良坂のことを心から尊敬していますし、奈良坂も自身が解説した那須隊のランク戦最終戦では、口数少ないながらも日浦のことを褒めていました。
ランク戦最終戦とその直後の師弟のエピソード(コミックス23巻)は、直接的な絡みこそないものの二人の絆が強く感じられる内容なので必見ですよ。
ワールドトリガー、日浦茜の強さ
味方との連携やメテオラによる置き弾戦術が光るトリッキーなスナイパー
トリオン | 5 |
攻撃 | 7 |
防御・援護 | 5 |
機動 | 5 |
技術 | 8 |
射程 | 7 |
指揮 | 3 |
特殊戦術 | 2 |
合計 | 42 |
これが日浦のパラメーターです。
数値的に見ればクセのない平均的なスナイパーと言えるでしょう。
強いて特徴を挙げるならやや射程が短めなことで、ボーダー1の射程(12)を誇る師匠の奈良坂とはやや対照的。
日浦は遠隔狙撃よりも味方との連携や、メテオラ(炸裂弾)による置き弾戦術を得意とするタイプのスナイパーなのです。
作中では射程の長いイーグレットよりも弾速の速いライトニングを愛用しており、比較的近い間合いで味方の動きに連動して狙撃するシーンが目立っていました。
また、マップ上にメテオラによる置き弾をしかけ、それを銃で撃ち抜いて誘爆させる戦術を作中で最初に使ったのも日浦です。
残念ながら玉狛第二戦では空閑にかわされてしまいましたが、スナイパーらしからぬアグレッシブな戦いを見せてくれたことは印象的でした。
最終戦では自らの狙撃で那須隊のB級上位入りをつかみ取る
B級ランク戦最終戦では、那須隊は上位グループ入りをかけて諏訪隊、香取隊と激突。
那須隊は現メンバーでの最後の試合ということもあり、那須のバイパーを軸に優位に試合を進めていきますが、香取のスパイダー戦術によって那須が落とされ、その香取も諏訪隊の堤に落とされてしまいます。
残されたのは日浦と堤の二人だけ。
しかし日浦は那須が落とされても動揺することなく、那須が最後に残した堤へのバイパー射撃とメテオラの置き弾にあわせて狙撃を敢行します。
多面的なバイパーとメテオラに対応してシールドを広げれば日浦の狙撃を防御できないと判断した堤は、固定シールド(位置を固定して動けなくなる反面、より強度を高めた全体シールド)と心臓をガードする集中シールドの合わせ技によりその場でフルガード。
二つのシールドで三つの攻撃を防ぐ完璧な対処かと思われましたが、日浦は固定シールドにより的が動かなくなったことで、心臓から集中シールドのない胴体に狙いを切り替えて堤を撃破。
自らの狙撃により、那須隊に勝利を、そして初のB級上位グループ入りをもたらしました。
ワールドトリガー、日浦茜の引っ越しの経緯と記憶処理
アフトクラトルによる大規模侵攻を受け、両親から引っ越しを強制される
そもそも何故、日浦茜はボーダーを辞めて引っ越しをしなければならなかったのか。
その背景には、ランク戦直前にあったネイバーの大国・アフトクラトルによる大規模侵攻の影響がありました。
大規模侵攻では街に大きな被害が出た上、民間人にも多数の重軽傷者が発生しました。
何より、防衛機関であるボーダーの被害は死者6名、重傷者4名、行方不明者32名(アフトクラトルに連れ去られた訓練生)と甚大。
日浦の両親は娘の身を案じて、強制的に三門市からの引っ越しと高校への転入手続き、ボーダーの脱退を決めてしまったのです。
日浦自身は那須隊に愛着があり、最後までこの決断に抵抗して大泣きしていましたが、ご両親の気持ちを考えればやむを得ないことだったのでしょう。
だからせめて、と那須隊は最後にこの4人で今までの一番(ランク戦での最高順位)を取ろうと、並々ならぬ決意を以って今期ランク戦に臨むことになったのです。
何も知らなかったおかげで上層部から記憶処理を受けずに済む
ボーダーはトリオン技術を中心に機密情報の塊であり、脱退にあたってはボーダーを離れても問題がないか上層部によって審査され、問題ありと判断されれば記憶処理を受けることになっています。
日浦茜もその例に漏れずこっそり審査を受けていましたが、彼女は勤務態度は良好で訓練も真面目、対人トラブルや隊務規定違反も無しということで、ボーダーに害を及ぼすことはないだろうと判断されています。
まあそれでも、A級隊員クラスの情報を知っていれば多少の記憶処理は受ける必要があったでしょうが、日浦はそもそもしゃべられて困るほどの情報を与えられていなかったため、記憶処理を受けずに済みました。
那須隊の思い出に傷がつかなくて本当に良かったですね。
新天地でも頑張ってください(卒業式感)。
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