今回は「呪術廻戦」から、夏油一派でも一際異彩を放つ筋骨隆々のオカマ「ラルゥ」について解説していきたいと思います。
ラルゥは前日譚「東京都立呪術高等専門学校」で敵として登場したキャラクター。
しかしその時点では特に戦闘シーンなどもなく、見た目のインパクトの割に目立った活躍のない存在でした。
ですがそんなラルゥも、渋谷事変のラストで九十九由基とともに行動していることが判明し、新宿決戦では宿儺との戦いにも参戦を果たしました。
本記事では現時点で判明しているラルゥのプロフィールや現在を中心に考察してまいります。
「呪術廻戦」ラルゥのプロフィール(声優含む)
ニップルステッカーがトレードマークのオカマ(実は夏油と同い年)
ラルゥはコミックス0巻、本編の前日譚である「東京都立呪術高等専門学校」において、敵である夏油一派の一員として登場したキャラクターです。
外見は金髪で上半身裸の筋骨隆々としたオカマ。
乳首に貼られたハート型のニップルステッカーがトレードマークとなっています。
ちなみに年齢は分かりにくいですが、ファンブックで夏油傑(享年26歳)と同い年であることが明かされています(意外と若いですね)。
性格や口調はテンプレートなオネェ系ではあるものの、作中では思慮深く仲間想いな一面も見せていました。
前日譚終了後、しばらくは夏油一派の仲間たち(ミゲル除く)と行動を共にしていたようですが、本編では夏油の肉体を乗っ取った羂索に対し、他の仲間たちのように夏油の肉体を取り戻そうとも協力しようともせず、別行動をとっています。
声優は速水奨さん。
その強さ(術式:心身掌握)
ラルゥは登場から長きにわたって具体的な戦闘シーンがなく、その強さや術式の有無などは不明となっていました。
ただコミックス13巻(114話)では、意見が対立し衝突しかけた夏油一派のメンバーを一喝して制止しており、夏油傑本人や五条悟を食い止めたミゲルには及ばないでしょうが、かなり上位の実力者であることを匂わせていまし。
255話ではそのついに術式が判明。
術式:心身掌握(ハートキャッチ)
仮想の手を生み出し術式対象を掴む術式。
仮想の手は破壊されても何度もでも復元可能だが、ダメージは10分の1で本体のラルゥに還元される。
シンプルながらなかなか便利。
さらにこれには拡張術式と思われる応用技が存在。
こっちを見て(キューティーハニー)
一度術式で掴んだものの心を鷲掴みにし、自分から目を離せなくする。
体術も使え、1級クラスの実力は十分にありそうです。
「呪術廻戦」ラルゥの人間関係
夏油傑に惚れ込んで一派に加わる(「あらイイ男!」)
ラルゥが夏油一派に加わった理由は、トップである夏油傑に惚れ込んだこと。
平たく言うと「あらイイ男!」ってことですね。
流石は夏油傑、公式で男性キャラ一番のモテ男と認定された男。
ラルゥが夏油に対してどこまでガチだったかは不明ですが、ラルゥは夏油傑という個人に惚れ込み、彼を「王」にしたいと考えて夏油一派に加わっています。
逆に非術師を抹殺するといった夏油の思想そのものにはあまり興味がないのか、夏油の死後は目立った活動を見せていません。
ただ、夏油が作った「家族(=夏油一派)」のことは大切に思っており、
「いつかまたどこかで」
「一緒にご飯を食べるのよ」
と再会を願っていました(……まあ、果たされなかったわけですが)。
美々子と菜々子(ミミナナ)とは意外と仲良し
夏油一派の中でラルゥと仲が良かったのが、美々子と菜々子(通称:ミミナナ)の二人です。
ミミナナは幼い頃から夏油に育てられた彼の娘のような存在。
意外と世話好きで面倒見の良いラルゥとは相性が良かったのか、ラルゥは積極的に彼女たちに構っていました。
前日譚では菜々子が上半身裸のラルゥにもたれかかってスマホを弄っているシーンもあり、性別を超えた親しい関係であることがうかがえますね。
ただし夏油の死後、ラルゥは夏油の肉体を取り戻そうとするミミナナとも行動を別にしています。
「呪術廻戦」ラルゥの現在(九十九由基)
渋谷事変のラストで九十九由基と組んでいることが判明する
ラルゥは渋谷事変のラストで、特級呪術師の九十九由基と手を組んでいたことが判明しています。
九十九は虎杖たちの前に現れた際(コミックス16巻、136話)、
『さて、ラルゥが動く時間を稼がないとね』
と考え、羂索相手に時間稼ぎを始めます。
その後の九十九の発言をみると、この隙にラルゥが東堂と真依、それから新田新を保護していたようですね。
また羂索が去った後には、九十九と共にその場にいた高専関係者(歌姫、日下部、西宮、加茂、パンダなど)を保護して安全な場所へ送り届けていたようです。
「ようです」が多いのは、実はこの時ラルゥ本人は全く登場していないので、彼の動きは推測でしか語れないんです。
ラルゥの目的は?
渋谷事変後も姿を現さず、九十九由基とも別行動をとっていたラルゥ。
夏油のように非術師を抹殺するでもない、夏油の肉体を取り戻そうとするでもない、彼の目的は一体どこにあるのでしょうか?
シンプルに考えれば、九十九由基に協力しているのだから彼女の目的に共感した、あるいは利害が一致したということでしょうね。
九十九は自身の目的を「全人類の呪力からの脱却」、「呪霊のいない世界」と語っています。
非術師を皆殺しにして呪術師だけの世界を作ろうとした夏油とは趣が異なるようにも思えますが、元々夏油は呪霊から非術師を守るために呪術師が血を流す現状を憂いて行動を起こした男。
「呪術師も呪霊もいない世界」というのは、実は夏油の遺志とも合致しているんです。
そう考えれば、ラルゥは穏当な形で夏油の願いを実現しようとしていたのかもしれません。
「呪術廻戦」ラルゥの再登場
255話では、ラルゥはミゲルと共に宿儺との新宿決戦に参戦します。
夏油にきちんとお別れを言うために、一連の出来事にけじめをつけなければならないとミゲルを説得し、主要メンバーが軒並み倒れたタイミングで登場。
非常に格好良い登場で、ミゲルとのコンビで宿儺と渡り合っていたのですが、宿儺の黒閃を食らってしまい……
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