今回はジャンプスクエアで連載中の大人気漫画「ワールドトリガー」から、A級3位に位置するステルス部隊「風間隊」について解説します。
風間隊は近界への遠征経験も持つボーダートップ部隊の一つで、城戸司令の懐刀。
ボーダー上層部からの信頼も厚く、時に機密事項に関わる汚れ仕事も担当しています。
戦闘面では菊地原隊員の「強化聴覚」を活かしたステルス戦術を駆使し、近接戦での連携は他の追随を許しません。
本記事では風間隊の概要(隊服・エンブレム・作戦室)やメンバー、結成の経緯や戦術などを中心に語っていこうと思います。
ワールドトリガー「風間隊」の概要
A級3位に位置する城戸司令の懐刀
風間隊はA級3位に位置するボーダートップ部隊の一つ。
隊長である風間の実直な人柄もあってボーダー上層部からの信頼も厚く、城戸司令の懐刀として扱われています。
A級1位の太刀川隊や2位の冬島隊は実力はあっても奔放なメンバーばかりですから、なおのこと風間隊が重宝されているのでしょう。
作中では敵兵の死体の処理なども平然と行っており、機密に関わる汚れ仕事を担当することも多いようです。
隊服・エンブレム・作戦室(隊室)の特徴
風間隊の隊服は濃紺と黒のジャージタイプ。
風間隊は自身を透明化するトリガー「カメレオン」を駆使したステルス部隊で、それを活かすために隊服の各所に「カメレオン」の消費トリオンを減らす装置が組み込まれているのが特徴です。
エンブレムは大きな目に太い斜線が入ったデザインで、見た通り「眼(視覚)では捉えられない」部隊であることを表しているのだと思われます。
作戦室は隊員全員がきれい好きなため片付いています。
特徴は冷蔵庫に常備された牛乳(風間さん用)と、旧メンバーである宇佐美が「そのうち取りに来るから」と言って置いて行った私物の山。
私物は物置となっている小部屋に積まれてそのままになっていますが、みんなそれでいいと思っているそうです。
部隊結成の経緯と過去
風間隊は約2年前、風間と当時のメンバーだった宇佐美が菊地原、歌川をスカウトして結成された部隊です。
特に菊地原に関しては、彼が持つ「強化聴覚」のサイドエフェクトの有用性に目を付け、菊地原がC級の時に風間が声をかけています。
当時菊地原の「強化聴覚」は単に聴力が通常の5~6倍になる程度の大したことのない能力と思われていましたが、風間はその価値に誰よりも早く気づき、その才能を開花させました。
チーム結成後間もなく、ステルストリガー「カメレオン」と「強化聴覚」の相乗効果により瞬く間にA級に上り詰めた風間隊。
その後、詳しい理由や経緯は不明ですが約1年前にオペレータ―の宇佐美が玉狛支部に転籍し、彼女の推薦で後任に三上がオペレータ―に就任しています。
ワールドトリガー「風間隊」のメンバー(旧風間隊)
風間蒼也(隊長)
小柄かつ高性能を地で行く慧眼無双のNo.2アタッカー・風間蒼也隊長。
21歳とボーダー隊員の中では比較的年長の部類ですが、158cmという小柄な体格でいつも年下に見られています。
様々な壁を知恵と鍛錬で乗り越え、持てる手札で勝負する熱い男。
普段はクールで自分にも他人にも厳しいものの、面倒見が良く、部下を含め多くのボーダー隊員たちから慕われています。
歌川遼
部隊唯一のオールラウンダーであり、物腰柔らかな好青年・歌川遼。
優れた運動神経を持ち、ステルス戦闘でのシビアな連携を近・中距離でカバーしています。
私生活においては、女性に対して臆面もなく「しばらく見ない間にまた綺麗になったんじゃないですか?」などとのたまうかなりのモテ男。
堅実に部隊に貢献するなくてはならない存在ですが、やや影が薄いことが悩みの種。
菊地原士郎
サイドエフェクト「強化聴覚」で風間隊の戦術の根幹を為すアタッカー・菊地原士郎。
サイドエフェクトを抜きにしても、風間仕込みの優秀なスピードアタッカーで、その連携能力は非常に優秀です。
一方、私生活では毒舌家で何かと敵を作りやすい問題児。
しかし非常に仲間想いな一面もあり、風間が敵に侮辱された時は珍しく怒りを露にしていました。
三上歌歩(オペレーター)
風間隊を支えるかわいい敏腕オペレーター・三上歌歩。
通称「みかみか」。
小柄で幼げな外見ながら、お姉さん気質のしっかり者で面倒見が良く、特にボーダーの女性陣をメロメロにしています。
たまには甘える側に回ってみたいとの願望があるようですが……
宇佐美栞(旧メンバー)
風間隊の旧メンバーで、現在は玉狛支部に転籍しているオペレータ―・宇佐美栞。
脱退の経緯は不明ですが、風間隊メンバーとの仲は今も良好。
宇佐美は優しい性格なので、風間隊が任される汚れ仕事やネイバー排斥活動に耐えられなくなって、ネイバー共存派の玉狛支部に転籍した可能性とかがありそうですね。
あるいはメガネ好きとして、メガネオヤジがトップの玉狛支部に、という可能性もワンチャン。
……ふと気になったのですが、作戦室に宇佐美の私物を置いたままにしている未練たらたらの男どもに囲まれた三上は、一体どんな気分なんでしょうね?
ワールドトリガー「風間隊」の強さ(戦術・戦歴)
菊地原の”耳”と近接連携に支えられた唯一無二のステルス戦術
風間隊はステルストリガー「カメレオン」と菊地原の「強化聴覚」を駆使したステルス特化のコンセプト部隊です。
基本戦術は「カメレオン」により透明化し、敵に接近してからの奇襲。
「カメレオン」は他のトリガーと併用できないため、レーダーからは逃れられなかったり、攻撃の瞬間には透明化を解除しなければならないなど、意外に扱いの難しいトリガーですが、風間隊はこれを上手く使いこなしています。
また、風間隊は菊地原の「強化聴覚」により、目だけでなく耳でも相手を捉えることができ、ステルス戦において圧倒的な優位性を確立することに成功。
聴覚情報を味方と共有することで死角からの奇襲を回避したり、敵の装甲の薄い場所を見抜いたりと、その活用方法は様々です。
また基本的な連携精度も非常に高く、作中では非常にシビアで高い練度が求められる近接戦での連携を難なくこなしていました。
大規模侵攻では他部隊と連携しブラックトリガー使いに止めを刺す
風間隊が部隊として戦闘を行ったのが大規模侵攻編での対エネドラ戦。
エネドラは初見殺しに特化したブラックトリガー使いで、風間隊が最初に相対した際は善戦こそしたものの、隊長である風間が正体不明の攻撃により倒されてしまいます。
残る歌川と菊地原は風間の指示で一旦撤退。
その後、本部を襲撃し暴れまわるエネドラに対し、諏訪隊が応戦してその能力の秘密を暴き出し、忍田本部長が参戦してエネドラを追い詰めます。
エネドラは寸でのところで忍田本部長を撃破しますが、隠れ潜んでいた歌川と菊地原の奇襲により核を破壊され撃破されることに。
その裏では撃破された風間が指示を出しており、風間隊は最後まで部隊として勝機を探っていたようです。
ちなみに、これ以外にも風間隊はブラックトリガー争奪戦にも部隊として参戦していましたが、こちらは太刀川ら他のメンバーも参加していた上、本格的な戦いが始まると同時、迅によって菊地原が首チョンパされてしまったので、部隊としての戦闘はほとんど描かれていません。
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