今回は原作・赤坂アカ、作画・横槍メンゴの豪華タッグがヤングジャンプで連載中の人気作【推しの子】から、物語のキーキャラクター「姫川 大輝(ひめかわ たいき)」について解説します。
姫川大輝は第五章「2.5次元舞台編」で舞台の主演として登場した売れっ子俳優。
当初は単に才能あふれる実力派俳優として登場しましたが、後にDNA鑑定によってアクアの異母兄であることが判明し、一気に物語の重要人物へと躍り出ます。
本記事では心中したとされている姫川の両親、そして彼の本当の父親の存在などを中心に、今後姫川が物語にどのように関わってくるかを考察してみたいと思います。
【推しの子】姫川大輝のプロフィール
基本プロフィール(本名、年齢、声優など)
姫川大輝は第五章「2.5次元舞台編」から登場した劇団ララライの看板役者。
年齢は初登場時で19歳、第五章の途中で20歳となっています。
既にかなりの売れっ子俳優で、月9の主演経験を持ち、帝国演劇賞最優秀男優賞を受賞。
役者としての実力は圧倒的で、姫川自身もそのことに強い自負を持っています。
一方で役者以外の面ではそこそこダメ人間。
簡単な漢字(防人=さきもり)も読めず、目が悪いのにコンタクトを怖がってつけず、かなりの女好き。
免許取り立てで3000万円する高級車に乗り、即おしゃかにするダメ人間。
不知火フリルとも親しいようですが、彼女からは完全に舐められています。
養護施設出身で、施設を出た後、劇団ララライ代表の金田一敏郎に面倒を見てもらったことから、金田一をオッサン呼ばわりするなど特に親しくしているようです。
本名は上原大輝ですが、芸名は母親の性である姫川を名乗っています(詳細は後述)。
声優は内山昂輝さんが担当。
雰囲気がゴローそっくりと話題
普段の姫川大輝はメガネをかけたやや暗い雰囲気の青年。
演技本番はメガネを外し、その端正な顔立ちをあらわにしていますが、普段の彼は無精ひげを生やしてもっさりした印象が強いです。
そんな普段の姫川は、ファンの間でアクアの前世であるゴロー(雨宮吾郎)にそっくりと話題になっていました。
<ゴロー>
2.5次元舞台の本番では、アクアと姫川が演技で対決する最中、アクアの心理描写にゴローが登場したこともあって、余計にその印象が強くなったのでしょう。
【推しの子】姫川大輝、2.5次元舞台の主役として登場
姫川大輝は第五章で2.5次元舞台「東京ブレイド」の主役として登場します。
出演者の中でも別格の俳優として描かれており、まだ役者として未熟なアクアが何とか姫川に食らいついていく、という構図ですね。
同じ主演チームの有馬かなも姫川の演技力に触発され、彼女本来の高い演技力を引き出されていました。
姫川もそんな有馬を気に入ったのか、何かと気にかけている様子が見て取れます。
姫川を役者として育てた劇団ララライ代表、金田一曰く、姫川の演技は「欠けてる人間の演技」。
「マトモな人間じゃない奴が」
「真人間のフリをしている」
「人とは違うから」
「周りを観察して」
「世の中に順応しようと」
「してきた奴の芝居」
そして金田一は、そんな姫川にアクアが良く似ていると評していました。
【推しの子】姫川大輝はアクアたちの異母兄弟
コミックス7巻67話において姫川大輝はアクアの異母兄弟であることが判明します。
これはアクアが、母親のアイと関りがあった劇団ララライ関係者の唾液が付着したものなどを集め、片っ端からDNA鑑定を行った結果判明した事実です。
アクアは顔も知らない父親こそがアイを死に追いやった犯人だと考え、父親に復讐しようと考えていました。
姫川大輝から語られた彼の父親の名は上原清十郎。売れない役者でした。
一方母親は姫川愛梨と言い、朝ドラのヒロインも務めた売れっ子俳優。
上原清十郎は才能あるタレントを引っ掛けまわしていたクズ男で、自分に才能がないことを才能ある女性を抱くことで誤魔化していたのでは、と語られています。
アクアの母親も、そうして上原清十郎に引っ掛けられた女性の一人だったのだろう、と姫川大輝は推測していました、が……
【推しの子】姫川大輝の両親は心中した?
ついに復讐相手を見つけたかと思ったアクアでしたが、姫川大輝の口から、彼の両親は15年前に心中し、既に死亡していたことが判明します。
心中した理由は不明。
軽井沢のコテージで二人の心中遺体が発見されたそうです。
しかしアクアの父親が上原清十郎だとすると、過去の情報といくつかの矛盾が(後述)。
ちなみに姫川は女好きの血がアクアにも受け継がれており、アクアが有馬かなと黒川あかねを誑かしている様を見て、アクアに「心中されてからじゃ遅いぞ」と忠告していました。
しかしその後の展開を見ると、忠告の甲斐なく、アクアは自ら重い女・黒川あかねに刺される未来へと突き進んでいる印象がありますね……
【推しの子】姫川大輝の本当の父親は生きている
姫川大輝の父親とされる上原清十郎は15年前に死亡しています。
しかし12~13年前にあたるコミックス1巻8話では、アイがアクアたちの父親に連絡をとっている様子が描かれていますから、上原清十郎はアクアたちの父親ではありません。
(追記:95話で上原清十郎が死んだのはアイの引っ越し前であることが語られました)
また、コミックス8巻72話ではアクアたちの父親がアイの墓参りに来る様子が描かれていましたから、アクアたちの父親が生存していることは確定。
つまりアクアと父親を同一にする姫川大輝の父親(カミキヒカル)も生きているということ。
上原清十郎は姫川大輝の本当の父親ではなく、姫川大輝は母親の不倫の結果、生まれた子供ということになります。
そうなると、上原清十郎と姫川愛梨の心中の理由も見えてきますね。
斉藤壱護元社長は托卵されたことを知った上原清十郎がしでかしたものではないか、と語っており、後述する映画でもカミキヒカルから托卵を知らされた上原清十郎が心中を実行したものとして描かれていました。
【推しの子】姫川大輝と映画「15年の嘘」
内容はアイの死の真相を語る実録映画で、姫川大輝も出演が決定しています。
当初想定キャストでは劇団ララライ看板役者(カミキヒカル?)役となっていましたが、最終的な配役は彼の血の繋がらない父親・上原清十郎役。
脚本を通じて姫川も自分の両親の複雑な事情については把握しています。
彼は「芸能界に染まって腐った母が悪い」と割り切ったかのような発言をしていますが……?
この復讐劇の核心にどこまで彼が関わってくるのか、要注目です。
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