今回はジャンプスクエアで連載中の大人気漫画「ワールドトリガー」から、栄えある木虎被害者の会1号「樫尾 由多嘉(かしお ゆたか)」について解説します。
樫尾由多嘉はB級ランク戦後半において、王子隊の一員として主人公たちの前に立ちふさがったキャラクターです。
非常に生真面目な優等生タイプで、実力的にはやや物足りない印象のある少年。
しかし彼の背景を読み込んでいけば、意外に才能あふれる優秀な隊員であることがわかってきます。
本記事ではそんな樫尾の能力や、同期・木虎藍との関係を中心に語ってまいります。
ワールドトリガー、樫尾由多嘉のプロフィール(声優含む)
B級王子隊の所属する生真面目な質問要員
ボジション | アタッカー(B級部隊 王子隊所属) |
年齢 | 15歳 |
誕生日 | 5月29日 |
身長 | 172cm |
血液型 | A型 |
星座 | うさぎ座 |
職業 | 中学生 |
好きなもの | ラザニア、ラムネ、ポテトサラダ、勉強 |
声優 | 橘龍丸 |
樫尾由多嘉はB級王子隊に所属する中学生アタッカーです。
初登場はB級ランク戦ラウンド6「玉狛第二VS王子隊VS生駒隊」。
外見は太眉と実直そうな顔立ちが特徴の生真面目そうな少年で、実際性格もこれ以上ない程真面目。
作中ではランク戦前の作戦会議で隊長の王子にハッキリと疑問をぶつけており、やや融通が利かない実直なタイプの隊員と言えるでしょう。
親に対しても敬語という特殊な環境で育ったためか、年下の雨取千佳のことも「さん」付けで呼ぶなど育ちの良さが全身から滲み出ています。
実は才能と努力を兼ね備えた六頴館中学(進学校)生徒会長
樫尾は進学校である六頴館中学校で生徒会長を務めており(同王子隊の蔵内は高等部の生徒会長)、成績も非常に優秀。
オフの時は作戦室で勉強に励むなど日頃から努力を惜しみません。
また、元々ボーダーに入隊するまでは挫折したことのない才能系男子だったそうです。
ある意味で全く隙の無い優等生なわけですが、ボーダーは一つの分野に振り切れた天才や、あらゆる分野で樫尾以上の能力を有する傑物が数多く在籍する魔境。
樫尾本人としては色々と思うところもあったでしょうが、どっかの葉っぱTシャツのように不貞腐れることなく、明るく前向きに頑張っているようです。
ワールドトリガー、樫尾由多嘉の強さ
弧月とハウンドを使い分ける走れるアタッカー(オールラウンダー寄り)
トリオン | 不明 |
攻撃 | 不明 |
防御・援護 | 不明 |
機動 | 不明 |
技術 | 不明 |
射程 | 不明 |
指揮 | 不明 |
特殊戦術 | 不明 |
合計 | 不明 |
現時点で樫尾由多嘉のパラメーターは公表されていません。
基本的には刀型のブレードトリガー「弧月」と「ハウンド(誘導弾)」を組み合わせて戦うオールラウンダー寄りのアタッカー。
恐らくハウンドの個人ポイントが足りずアタッカーとなっているだけで(オールラウンダーとなるには近接トリガーと弾丸トリガーの個人ポイントがそれぞれ6,000以上必要)、動き的にはほぼオールラウンダーですね。
王子隊は機動力を活かした戦術を得意としており、樫尾は機動力に関しても高水準。
足場を作るオプショントリガー「グラスホッパー」も装備しており、作中ではそれを味方の回避のサポートに使うなど、応用力・援護能力も中々の様です。
総括するなら、突出した能力こそないものの、ある程度何でもこなせる隊員、といったところでしょうね。
個人技ではマスタークラスに及ばないが、駒としては使い勝手が良い
樫尾の個人技を見てみると、B級ランク戦ラウンド6で生駒隊の南沢海と一対一になった場面では、南沢に明らかに押されていました。
南沢は一度はマスタークラス(個人ポイント8,000以上の隊員に対する呼称)になったこともある実力者で、ちょうど上級者とそうでない者を隔てる境界線上に位置する隊員。
これを踏まえると、樫尾の個人技は一線級の隊員と比べれば見劣りする水準と言わざるを得ません。
また、雨取のブラフに引っかかるなど、駆け引き面もまだまだ未熟です。
ただ、そもそも樫尾はまだボーダーに入隊して1年ちょっとと、比較的経験の浅い隊員ですから、そのことを考えれば十分に優秀。
ええ、同期には木虎(A級5位部隊エース)、村上(No.4アタッカー)、草壁(A級4位部隊隊長)とそうそうたる面子が揃っていますが、それはそいつらがおかしいだけです。
それに部隊の一員として見るなら、近距離も中距離もそこそここなせて機動力が高く、指揮官の意図を理解して動けるだけの頭もあり、協調性にも問題なし。
これ以上何を望むんだっていうぐらい使い勝手の良い駒です。
繰り返しますが、入隊して1年ちょっとでエース級の働きを求めたり、それに応えてしまう連中がおかしいだけなのです。
ワールドトリガー、樫尾由多嘉と木虎藍
同期入隊の木虎に叩きのめされ、上には上がいることを知る
樫尾は木虎被害者の会の一員であることがコミックスカバー裏の紹介で明らかになっています(彼以外には草壁早紀の所属が判明)。
木虎被害者の会とは、才能と努力、センスと頭脳を併せ持った傑物・木虎藍に敗北し、叩きのめされたボーダー隊員たちに対する葦原先生からの呼称。
特に樫尾は(草壁もそうですけど)木虎と同い年ということもあって、木虎との能力差をダイレクトに感じ、上には上がいることを思い知ったそうです。
樫尾(や草壁)はそこで折れずに努力を続けていますが、恐らく他の会員たちの中には心が折れてしまったり、ボーダーを辞めた隊員も多く存在しているのでしょう。
実際、木虎入隊前後から急激に目ぼしい隊員が減少してますし。
本編で直接の絡みはないけど、木虎へ抱く感情は一体何?
樫尾が木虎に叩きのめされ、それでも木虎を目標に頑張っているのだとしたら、「そこから恋愛感情に発展したりしないの?」というのは、誰しも気になるところ。
これに関する葦原先生の反応は「どうでしょうねえ~」。
まあ少なくとも、ワールドトリガーで恋愛を描く気はないな、この人。
一応、木虎がもさもさしたイケメン烏丸に好意を抱いているのは周知の事実で、それ以外にも三雲修に何かと突っかかっていたり、興味の矢印が樫尾以外に向いているのが現状。
樫尾の方も、現状で色恋沙汰にそれほど興味を持っているとは思えないんですよね。
まあ、あったとしても物凄い先の将来で、樫尾の方が「実はあれが自分の初恋だったのかも」と韜晦する程度なんじゃないですかね。
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