「チェンソーマン」ツギハギ~最も謎に満ちたクァンシの愛人、その正体は何の魔人(悪魔)?~

 今回はその強烈すぎるストーリーとキャラクターで話題を攫った傑作漫画「チェンソーマン」より、最も謎に満ちた魔人「ツギハギ」について解説します。

 ツギハギはデンジの心臓を狙って中国から送り込まれた刺客・クァンシに従う4人の魔人の1人。

 顔や全身に縫い目のある”死体”のような見た目をした魔人で、口を縫い合わされているため言葉を発することもできません。

 その能力や正体は不明で、ツギハギという呼び名すら人気投票で使われた仮称。

 本記事ではそんな謎だらけの魔人ツギハギの正体や作中での活躍を中心に語ってまいります。

「チェンソーマン」ツギハギのプロフィール

クァンシの4人の愛人(魔人)の一人

 ツギハギはデンジの心臓を狙って中国から送り込まれた刺客・クァンシに従う4人の魔人(悪魔が人間の死体に憑りついた存在)の1人。

 ツギハギを含めた魔人は全員女性で、クァンシ(美女)の愛人でもあります。

 見た目は全身に縫い目のある”死体”のような女性。

 その目は黒くうっ血しており、口は縫い合わされて言葉を発することもできません。

 他の魔人と違って名前や能力が明かされておらず、「ツギハギ」というのも人気投票などで使われる仮称。

 クァンシの4人の愛人の中で最も謎に満ちた存在です。

 ハタから見る限り完全な無表情かつ無感情で、普段は脱力して仲間の魔人やクァンシにもたれかかっています。

意外と知性が高くてしっかり者?

 会話ができないため意思疎通が難しく、普段はまるきり”動く死体”と言った有様のツギハギですが、その作中の行動を見ると意外に知性が高いことがうかがえます。

 例えば他の愛人たちと行動を共にしている時、コスモが勝手に単独行動しようとしているのを見つけると、それを指差しで指摘。

 まとめ役のピンツイに伝えて注意させていました。

 また岸辺と戦った際も、ピンツイとロンは岸辺に捕まってしまいましたが、ツギハギは上手く逃げ出しています(コスモは勝手に東京観光に繰り出した)。

 その後もクァンシを復活させていたり、無気力ではありますが行動そのものはしっかりしてるんですよね。


「チェンソーマン」ツギハギは何の魔人(悪魔)?

ヒントは見た目だけ?

 ツギハギが何の魔人(悪魔)かは全く謎に包まれています。

 作中で彼女が魔人(悪魔)の能力を使ったことはなく、その正体を推察する材料は見た目だけ。

 魔人はその外見に元となった悪魔の特徴が現れることがありますが、そもそも見た目で正体を表現できない悪魔も多く、あまりあてにはなりません。

 その上で、見た目からツギハギが何の魔人(悪魔)か候補を挙げていくと……傷、ゾンビ、死体、人形、あとは怨みとか外見で表現し辛い概念的なものが考えられますね。

 この中でゾンビや人形の悪魔は他に存在しますから除外できます。

可能性が高いのは「死体の魔人」?

 では、候補になりそうな魔人(悪魔)の中で、ツギハギは何の魔人(悪魔)である可能性が高いのか。

 私は見た目以外に、ツギハギが何の能力も使っていなかったことがヒントになるのではないかと考えています。

 例えば「傷の魔人(悪魔)」であれば、元となった恐怖は傷、ダメージを受ける事。

 であれば、その能力は傷を他人に与えるような攻撃的な能力である可能性が高いです。

 これは怨みとか概念的なものであっても同様ですね。

 しかしツギハギは作中で戦いに巻き込まれても、そうした攻撃的な能力を使う様子が全くありませんでした。

 一方もし彼女が「死体の魔人(悪魔)」だとすれば、元となった恐怖は「死」そのものではなく「死体」に感じる不気味さ(「死の悪魔」は他にいますし)。

 さほど強い恐怖でもなければ攻撃的な概念でもありません。

 であれば戦いに使える能力でないこともあるでしょうし、そもそも特殊な能力を持っていない可能性もあります。

 と考えていくと、ツギハギの正体として可能性が高そうなのは「死体の魔人(悪魔)」かな、と。


「チェンソーマン」ツギハギの活躍

 それでは作中でのツギハギの活躍を整理していきましょう。

 クァンシや他3人の魔人たちと共にデンジの心臓を狙って日本を訪れたツギハギ。

 彼女たちはドイツからの刺客・サンタクロースが悪魔の力で街中に人形を放ち、デンジたちを襲撃したタイミングで行動を起こしました。

 一人先行してデンジたちを襲うクァンシ。

 彼女の後を追うツギハギたちの前に、最強のデビルハンター岸辺が立ち塞がります。

 戦いの詳細は描かれていませんが、ピンツイとロンは岸辺に捕縛されて人質に。

 ツギハギは上手く逃げ出して機会をうかがうことになります(そしてコスモは観光に)。

 その後、クァンシたちはサンタクロースの手によってデンジ達と共に地獄に落とされ、闇の悪魔にバラバラにされ死体となって現世に帰還。

 ピンツイとロンは完全に死亡していましたが、武器人間であるクァンシは首を斬り飛ばされても完全には死亡していませんでした。

 ツギハギはクァンシの頭部を回収し、クァンシの眼帯から弓矢を引き抜くことで彼女を悪魔に変身させ、復活させます。

 復活したクァンシはデンジと共闘し、闇の力を得たサンタクロースと立ち向かっていきました。

「チェンソーマン」ツギハギの最期(死亡シーン)

 ピンツイとロンの死体がサンタクロースに操られ、ツギハギが人質に取られるなど危ないところはあったものの、デンジとコベニカーの奮闘によりサンタクロースを撃破したクァンシたち。

 クァンシは即座にデンジの首を斬り落とし、当初の目的を達成します。

 完全勝利かと思われましたが、その直後に岸辺と吉田ヒロフミを引き連れてその場に現れたマキマ

 その姿を見たクァンシは実力差を悟り、即座に降伏します。

 しかしマキマはその命乞いを無視し、クァンシ、そして彼女と一緒にいたツギハギとコスモの首を一太刀で斬り飛ばしたのでした。

【まとめ】「チェンソーマン」キャラクター一覧



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