今回は人気ファンタジー「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(以下「ダンまち」)」から、リュー・リオンの前世とされる性別不詳のエルフ「リュールゥ」について解説します。
リュールゥは「アルゴノゥト」や「ナイツ・オブ・フィアナ」に登場するエルフの吟遊詩人。
後の世で古代三大詩人の一人「歌い手のウィーシェ」と呼ばれている人物です。
本記事ではリュールゥのプロフィールや強さ、作中での活躍と正体を中心に解説してまいります。
「ダンまち」リュールゥのプロフィール
基本プロフィール(年齢、声優など)
リュールゥはおよそ三千年前の古代、始まりの英雄アルゴノゥトやフィアナ騎士団が活躍した時代を生きたエルフの吟遊詩人。
後の世で古代三大詩人の一人「歌い手のウィーシェ」と呼ばれている人物です。
外見は緑色の髪の毛と森色の瞳を持つ中性的な美貌のエルフ。
性別は不明ですが、アルゴノゥトに胸が薄いことを指摘された際は笑いながら関節技を極めていたため、恐らく女性と思われます。
年齢は初登場時「アルゴノゥト」の時代で87歳。
性格は飄々として掴みどころがなく、極めて開明的。
エルフでありながら他種族や混血に偏見がなく、逆に排他的な同族に嫌悪感を示したこともあります。
声優は早見沙織さんが担当。
リュー・リオンの前世
リュールゥは「ダンまち」本編に登場するリュー・リオンの前世であることが示唆されています。
ただ見た目こそそっくりですが、開明的なリュールゥと潔癖なリューでは性格は正反対。
どこをどう魂を拗らせれば、あの飄々としたリュールゥが堅物なリューに変わるのか……
ちなみに番外編の「ファミリア・クロニクル」ではリューの一族に古の吟遊詩人がいたことが言及されており、リュールゥはリューの遠縁という可能性もあるようです。
「ダンまち」リュールゥの強さ
リュールゥは基本的に傍観者であり観測者。
本人が直接戦いに参加することはほとんどありません。
自分では逃げ足しか取り柄がないなどと言っていますが、英雄選抜試験を突破するなど相当な実力を有している模様。
しかし具体的にどの程度の強さかは分からず、王都最強の戦士エルミナ(=ティオネの前世)からも実力が読めないと警戒されていました。
魔法種族であるエルフであり、神の恩恵(ファルナ)なしに魔法を使用することが可能。
作中ではガルムス(=ガレスの前世)にエンチャントをかけて戦いを援護していました。
ウィンド・フェリシュタル
風属性付与魔法。
誰でも強力な戦士に変える秘術だが、習得が難しく効果時間が短い。
「ダンまち」リュールゥの活躍
リュールゥは基本的に詩人であり傍観者。
物語に大きく関与することはありません。
喜劇「アルゴノゥト」においては、英雄選抜試験のために都にやってきたアルゴノゥトとフィーナ(=レフィーヤの前世)、ユーリ(=ベートの前世)やガルムスと知り合い、彼らの物語の目撃者に。
彼らの旅に同行し、援護程度はしていましたが、それだけです。
また「アルゴノゥト」から10~20年後の物語を描いた「ナイツ・オブ・フィアナ」においては後世にフィアナ騎士団の栄光を語り継ぐ人物として登場。
姉フィアナ(=リリルカの前世)と初代フィアナ騎士団の死によって復讐者となったディム/フィン(=フィンの前世)の変貌にショックを受け、それを止められない自分を悔やんでいました。
「ダンまち」リュールゥの正体
リュールゥは非常に謎の多い人物です。
そもそもこの「リュールゥ」という名前は偽名。
詳細は不明ですが、リュールゥはエルフの中でも高貴な血筋(王族であるハイエルフに敬意を持っていないことからすると?)であり、王族から保護のための追手が遣わされていた模様。
その為、彼女は「リュールゥ(=風の足跡)」という偽名を名乗り、性別さえ隠して追手から逃亡していたそうです。
「アルゴノゥト」の物語終盤において、彼女の本名が「ウィーシェ」であることが明かされています。
「ダンまち」リュールゥと歌い手のウィーシェ
リュールゥの本名である「ウィーシェ」は、古代の物語が語られる以前から、形を変えて現代においても登場しています。
「ウィーシェ」という単語が物語で最初に登場したのはレフィーヤの故郷「ウィーシェの森」として。
「ウィーシェの森」とは古代三大詩人「歌い手のウィーシェ」を慕うエルフたちがかつて滅びたウィーシェの故郷を再建したエルフの里。
そこに住むエルフたちは、エルフとしては珍しくとても開明的な思想を持っていることで知られています。
「歌い手のウィーシェ」はあくまで詩人であり、英雄ではなかったかもしれませんが、彼女たち詩人が英雄たちの物語を広く語り継いだことで、多くの人々の心に英雄たちが放った光が伝わったとされています。
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