「呪術廻戦」禪院扇~クズとして名を下げ続けた男、その術式、娘・真希と真依への逆恨みなど~

 今回は言わずと知れた大人気漫画「呪術廻戦」から、ただひたすらに名を下げ続けたクズ男「禪院 扇(ぜんいん おうぎ)」について解説します。

 禪院扇は禪院真希と真依の父であり、禪院家26代当主禪院直毘人の弟にあたります。

 御三家の中でもクズ揃いで有名な禪院家の中にあって、更に突出したクズ男。

 そのあまりのクズっぷりに、ファンの間で他の禪院家のクズたちの評価を相対的に引き上げるという不思議な現象を起こしていました。

 本記事では扇がクズと呼ばれる理由やその強さ(術式)、娘たちへの逆恨みなどを中心に解説してまいります。

呪術廻戦、禪院扇ってどんな奴?

基本プロフィール

誕生日不明
所属禪院家(25・26代当主の弟)
備考ずっとちょっとキレてる
声優

 禪院扇は呪術師界の御三家の一つ禪院家宗家に連なる男。

 禪院真希真依の父親であり、26代当主禪院直毘人の弟にあたります。

 見た目は後ろで結わえた黒髪と鋭い糸目が特徴の初老男性。

 配下の躯倶留隊からは「ずっとちょっとキレてる」と怖がられ、距離を置かれているようです。

 禪院家内部では幹部格にあたり、禪院直毘人の遺言開示の際には直哉(直毘人の息子)、甚壱(直毘人の甥)と共に立ち会うことが指定され、直哉が当主となった場合には財産の運用に扇と甚壱の承諾が必要とされていました。

突き抜けたクズっぷりで名を下げ続けた男

 禪院扇の初登場は渋谷事変後、禪院直毘人の遺言開示の場です。

 その際は分かりやすい直哉のクズっぷりが目につき、扇に関しては比較的落ち着いたまともな人物かと思われていましたが、後にその評価は反転します。

 扇は直毘人の全財産が伏黒恵に譲られたことに納得がいかず、恵を呪術界の謀反人に仕立て上げ、抹殺することを計画。

 しかも恵の謀反に信憑性を持たせるため、娘の真希と真依を自らの手で殺害しようとしたのです。

 その過程で扇の口から次々飛び出すクズ発言。

 娘の真希と真依が出来損ないだったせいで自分が禪院家当主になれなかったのだと逆恨みを吐き、まるで自分が被害者かの如く自己憐憫に浸っていました。

 その様子があまりに無様だったため、直毘人にしろ直哉にしろ基本的にクズには違いないのですが、ファンの間では「扇よりはマシ」と相対的に彼らの評価が引き上げられるという不可思議な現象が引き起こされていました。


呪術廻戦、禪院扇の強さ(等級・術式)

等級は特別一級呪術師

 禪院扇は特別一級呪術師。

 特級という例外を除けば呪術界でも最上位の格付けを受けた一流の呪術師です。

 ちなみに「特別」というのは高専関係者ではない呪術師を表わし、特別一級呪術師は一級相当の実力を持つ外部の呪術師という意味。

 作中で判明している限りでは、直毘人、直哉、甚壱もこの特別一級呪術師とされています。

 扇は作中で禪院真希を(一度は)苦も無く一蹴しており、一級相当の実力があることは確か。

 ただし、直哉からはその実力を「パッとせぇへん」と評されており、一級という枠組みの中では下位に位置するものと考えられます。

術式「焦眉之赳(しょうびのきゅう)」

 禪院扇は呪力を込めた刀と炎を操る術式を使いこなすバランス型の呪術師です。

 纏った呪力により触れたものをオートで迎撃する「秘伝:落花の情」を居合に転用するなど、純粋な刀術も一流。

 更にその術式は非常に使い勝手が良さそうなものとなっています。

術式:焦眉之赳(しょうびのきゅう)
刀身を炎で纏い攻撃力を向上させたり、炎で刀身そのものを作り出すことが可能。

 作中では真価を発揮する前にやられてしまいましたが、シンプルにまとまっていて色々と応用が効きそうですよね。

 一方、この術式は使い勝手こそ良いものの、あまり突出した力はありません。

 直毘人や直哉の「投射呪法」ほどのスピードはなく、恵の「十種影法術」ほどの多様性もない、ありふれた術式。

 扇に対する直哉の「パッとせぇへん」という評価は極めて的を射たものと言えるでしょう。


呪術廻戦、禪院扇が禪院家当主になれなかった理由

 禪院扇は兄・禪院直毘人との当主争いに敗れています。

 その更に先代当主(25代)も扇の兄(甚壱や伏黒甚爾の父)ですから、兄弟の中で扇だけが当主になれなかったわけですね。

 扇が当主になれなかった理由を、扇本人は次のように語っています。

「子供のオマエ達が」
「出来損ないだからだ」

 扇の認識では、自分は呪術師として兄に何一つ劣っていなかった。

 扇の術式は相伝のものではないものの、直毘人の「投射呪法」も歴史は浅いため、さほど問題にはならなかった。

 唯一兄に劣っていたのは「子供の出来」のみ。

 真希と真依のせいで自分は当主になれなかったのだ、と。

 

 しかし実際のところ、これは単なる扇の思い込み。

 扇が禪院家当主になれなかったのは、直毘人の方が術師として強いからだと、ファンブックで作者に明言されています。

 しかもその実力差はかなり大きいようで、扇は直毘人の本気を把握することさえできていなかった模様。

 クズなだけじゃなくて呪術師としても残念な男ですねぇ。

呪術廻戦、禪院扇と娘・真希と真依(最期・死亡)

 作中で禪院扇はクズに相応しい最期を遂げています。

 伏黒恵が禪院家当主となり、直毘人の全財産を受け継ぐことに納得がいかなかった扇。

 彼は甚壱と手を組み、恵を呪術界上層部の決定に反して五条悟解放を企てた謀反人に仕立て上げようとします。

 その行為に信憑性を増すため、恵だけでなく実の娘である真希と真依も謀反人として殺害しようとした扇。

 単に上層部の信頼を得るためというより、これを機に自身の汚点である娘たちを処分しようと考えたのかもしれません。

 扇は本家にやってきた真希と真依に重傷を負わせ、飼ってある呪霊たちに2人を食わせ、処分しようとします。

 しかし真希は、真依の死を切っ掛けに完全に呪力を消失し、伏黒甚爾と同じ怪物へと覚醒。

 扇は真希に一瞬で頭部を切り裂かれ死亡します。

 その後、真希は扇だけでなく禪院家そのものを滅ぼすこととなり……ある意味、扇こそが禪院家滅亡の引き金を引いた存在と言えるでしょう。

【まとめ】「呪術廻戦」キャラクター考察wiki



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