今回はその強烈すぎるストーリーとキャラクターで話題を攫った傑作漫画「チェンソーマン」より、まとも過ぎる公安デビルハンター「日下部」について解説します。
日下部とは世界の刺客編で登場した宮城公安所属のデビルハンター。
生真面目で口うるさい典型的な委員長気質のキャラクターで、作中では不真面目と適当の権化であるデンジとパワーに振り回されていました。
実力はあったものの遭遇した敵があまりに悪く……
本記事ではそんな日下部のプロフィールと死亡シーン、第2部に登場したユウコとの関係などを中心に解説してまいります。
「チェンソーマン」日下部のプロフィール
マキマも認める対人護衛のエキスパート
日下部は「世界の刺客編」において登場した宮城公安対魔2課所属のデビルハンター。
世界中からチェンソーの心臓を狙われるデンジの護衛として、マキマが直々に招集した対人護衛のエキスパートです。
外見は色素の薄い髪をオールバックにした生真面目そうなメガネの男性。
作中では敵対した相手が悪すぎたため(サンタさん、殴り合い世界一、超越者)目立ちませんでしたが、その実力は十分一流と呼べる水準にあります。
足音から人形の悪魔が迫っていることに気づいたり、両腕を落とされた状態で果敢に闇の悪魔に挑んだりと、きっちり自分の仕事を果たし続けていました。
典型的な委員長キャラ~「返事は『ハイ』だ」~
日下部は生真面目で神経質な委員長キャラです。
デンジの護衛につくなり、その巡回ルートを路地一つにいたるまで日下部自身が決定し、綿密な護衛計画を策定(巡回ルートには日下部の部下たちが伏せられていた)。
デンジの言葉遣いや振る舞いを事細かく注意するだけでなく、魔人のパワーに栄養バランスの大切さを説くなど、やや行き過ぎたところも見られました。
当然のことながらデンジやパワーたちとの相性は最悪で日下部は怒ってばかり。
しかしだからといってデンジたちを見下すようなこともなく、どこまでも誠実に護衛任務に取り組んでいました。
「チェンソーマン」日下部の契約悪魔
日下部の契約悪魔は「石の悪魔」です。
その能力は「対象を石化させる」というものですが、能力を行使するには仰々しい魔法陣の上で対象に息を吹きかけるという面倒な手順を踏む必要があります。
そもそも「石」が人にとって恐怖の対象となる場面は少ないですから、石の悪魔はそれほど強力な悪魔というわけではないのでしょう。
石の悪魔の力の弱さが面倒な手順に現れているものと考えられます。
日下部が石の悪魔に支払っている代償は不明。
悪魔の力の使用に際して日下部の肉体に目に見える変化はありませんから、それほど大きな代償を求められているわけではないようです。
だから、というわけでもないのでしょうが、石の悪魔は気まぐれらしく、近づきすぎると無関係の者まで石化してしまうことがあるようです。
「チェンソーマン」日下部の仲間(宮城公安)
日下部は同僚である宮城公安対魔2課のメンバーと共にデンジの護衛に付きました。
日下部と共に登場していたのがバディの玉置。
日下部と同じ護衛のエキスパートであり、地獄に落とされた際は闇の悪魔に殴りかかるなど、最期まで気概を見せたプロフェッショナルです。
また、何故か不思議な存在感を発揮しているのが日下部・玉置の部下である中村。
味方からも「誰!?」と言われるほどのモブなのですが、何故か人気投票では上位の常連となっています。
ちなみに、日下部は人気投票で第1回19位、第2回51位。
玉置は第1回56位、第2回53位。
そして中村は何故か第1回20位、第2回26位と、総合的に見て上司たちを凌ぐ人気を誇っています。
「チェンソーマン」日下部の死亡シーン
日下部は第1部で死亡しています。
デンジの心臓を狙うドイツからの刺客・サンタクロースが契約した地獄の悪魔によってデンジやクァンシたちと共に地獄へと落とされた日下部。
そこで彼らが遭遇したのは、地獄で一度も死んだことがない超越者・闇の悪魔でした。
登場するなり一瞬でその場にいた者達の腕を斬り飛ばした闇の悪魔。
日下部も当然のごとく両腕を失っています。
しかし日下部はそこで屈することなく、斬られた腕から流れ出る血で地面に簡易の魔法陣を描き、石の悪魔を呼び出して闇の悪魔を攻撃しました。
が、闇の悪魔に石の悪魔ごときが敵うはずもなく、石の悪魔は闇の悪魔に捕まり粉々に。
石の悪魔と契約していた日下部も、それに引きずられるように石となり、砕けて死亡してしまいました。
手も足も出ず死亡した形ですが、圧倒的な実力差のある相手に最後まで最善を尽くそうとしたその胆力は、まさしくプロフェッショナルと呼ぶに相応しいものでしたね。
「チェンソーマン」日下部、第2部で娘or妹登場?
第1部で死亡・退場した日下部でしたが、第2部が始まると再び脚光を浴びることになります。
その理由は、第2部で登場した少女・ユウコが日下部にとても似ているというもの。
目つきとか眼鏡とか雰囲気とか、本当に日下部そっくりですよね。
ユウコの名字が明かされていないこともあって、ファンの間ではすぐさま「ユウコは日下部の妹では?」との説が流れることに。
その後、ユウコの親が悪魔に殺されているという情報が明かされると、今度は日下部の娘ではないと噂されるようになりました。
では、実際ユウコと日下部はどのような関係なのかというと……これについては今のところ不明。
ただ日下部がユウコの血縁者だとすると、つい最近任務で死亡した日下部のことが話題に出ないのは不自然です。
たまたま見た目が似通ってしまっただけで無関係、という可能性も十分にありそうですが……藤本先生ですし……う~ん。
ファンブックとか人気投票とか、妹さんのTwitterとかでいつか噂の真偽が明かされるかもしれませんね。
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