今回は人気ファンタジー「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(以下「ダンまち」)」から、ヘスティア・ファミリアのまとめ役「リリルカ・アーデ」について解説します。
リリルカは「ソーマ・ファミリア」から「ヘスティア・ファミリア」に改宗した小人族のサポーター。
主人公のベルに好意を寄せるヒロインの一人であり、ファミリア加入にあたって若干のトラブルはあったものの、以降献身的にベルを支えています。
本記事ではそんなリリルカのプロフィールや強さ(レベル・ステータス)などを中心に深掘りしてまいります。
「ダンまち」リリルカのプロフィール
基本プロフィール(年齢・種族・声優など)
リリルカ・アーデは初登場時「ソーマ・ファミリア」に所属していた小人族(パルゥム)のサポーターであり、主人公のベルに好意を寄せるヒロインの一人。
外見は身長110cmほどの幼げな雰囲気の美少女で、体格の割にメリハリのある体つきをしています。
こう見えて年齢はベルより1歳上の15歳。
性格は生まれ育った環境が劣悪だったためあまり人を信じようとせず、善人揃いの「ヘスティア・ファミリア」では希少な現実主義者。
一方で一度信用した相手にはとことん尽くすタイプでもあり、やや依存心が強い傾向もあります。
また基本敬語で話しますが、割と口が悪いことも特徴ですね。
リリルカが付くサポーターとは消耗品の運搬やドロップアイテムの回収などを担当するダンジョン探索の裏方的存在で、神の恩恵(ファルナ)は受けているものの、主に才能や怪我などの理由で冒険者としてやっていくことが難しい者が付くポジション。
冒険者からは下に見られることが多い、立場の弱い存在です。
一般的に能力が低いとされる小人族ということもあって、リリルカはベルと出会うまで周囲から搾取され続けていました。
しかしベルと出会い、ヘスティア・ファミリアに改宗して以降はファミリアの参謀役兼金庫番として周囲から頼りにされ、人間不信気味だった性格も大幅に改善されています。
声優は内田真礼さん。
「ヘスティア・ファミリア」への改宗経緯(過去)
元々リリルカはソーマ・ファミリア所属の両親の間に生まれ、そのまま神の恩恵(ファルナ)を受けてソーマ・ファミリアの眷属となりました。
しかしソーマ・ファミリアは、リリルカの両親も含め神ソーマの作る「神酒」に溺れた問題児集団。
両親はリリルカに資金集めを強要した挙句、無謀な冒険の果てに死亡してしまいます。
遺されたリリルカはなし崩し的に冒険者となり、周囲から搾取され続けることに。
いつしかリリルカはそんな冒険者への意趣返しと、ファミリア脱退のための資金集めのために、冒険者を騙してその装備を売り払うという犯罪行為に手を染めていました。
そんな時、リリルカが出会ったのがベル。
リリルカはベルを騙してそのナイフを奪って逃げたのですが、以前リリルカに騙された冒険者の逆襲にあい、モンスターの群れに襲われ窮地に陥ることに。
ベルは自分を騙していたリリルカを救出。
リリルカは彼に謝罪し、以降正式にパーティを組むことになります。
ただこの時点でリリルカはソーマ・ファミリア所属のままで、彼らとの縁が切れたわけではありませんでした。
ヘスティア・ファミリアが「アポロン・ファミリア」と抗争になった際には、彼らと結託していたソーマ・ファミリアに連れ戻され、監禁されることに。
しかし最終的にソーマに直談判し、彼が手渡してきた「神酒」の誘惑を振り切ることで正式にソーマ・ファミリアから脱退、ヘスティア・ファミリアへの改宗を果たします。
「ダンまち」リリルカの強さ(レベル・ステータス)
冒険者の才能がない小人族のサポーター
リリルカは初登場時LV1、派閥合同遠征を経て現在はLV2に昇格しています。
以下は原作18巻時点のステータスです。
<基本アビリティ> | |
力 | I4 |
耐久 | I37 |
器用 | I11 |
敏捷 | I21 |
魔力 | I7 |
<発展アビリティ> | |
【耐異常:I】 | |
<魔法> | |
【シンダー・エラ】 | ・変身魔法 ・体格が同じ程度のモノにしか変身できない |
<スキル> | |
【縁下力持(アーテル・アシスト)】 ・一定以上の装備過重時における能力補正(重量に比例)。 ・要はモノがたくさん持てるようになるスキル。 | |
【指揮想呼(コマンド・コール)】 ・一定以上の叫喚時における伝播機能拡張。 ・乱戦時には戦闘規模に比例して拡張補正。 ・同恩恵を持つ者にのみ遠隔感応が可能。 |
上のデータはLV2へのランクアップ後それほど時間が経っていないため非常に低い値となっています。
が、そもそもリリルカに冒険者としての才能はなく、LV1の頃からステータス値は軒並み低め。
ランクアップ前のステータスも、魔力がギリギリランクアップに必要な評価「D」をクリアしていただけでした。
作者の当初構想ではそもそもリリルカは「才能のない代表」としてLV2にする予定さえなかったようです(編集長がこれでレベルアップしないのはおかしいだろと修正させたそうです)。
戦闘時は基本的に後衛で邪魔にならないよう控えつつ、ボウガンで援護するだけ。
本業はやはりサポーターであり、普段は巨大なバックパックを背負って物資の運搬やドロップアイテムの回収を行いつつ、必要に応じて強臭袋(モルブル)などでモンスターを遠ざけるなど、戦闘外でのサポートがメインとなっています。
また、彼女の魔法【シンダー・エラ】は希少な変身魔法であり、集団戦における攪乱や内部工作などでは無類の効果を発揮。
戦闘能力こそ低いものの、それ以外では非常に優秀な能力の持ち主です。
指揮官として高い適性を示す
当初、戦闘ではあまり役に立たなかったリリルカですが、後にダフネから小人族の英雄・フィンが当初は指揮官として成り上がったという話を聞き、指揮官としてファミリアに貢献することと決意。
アポロン・ファミリアで指揮官経験のあったダフネに弟子入りし、瞬く間にダフネを超えるほどの高い指揮官適性を発揮します。
遠征ではアスフィたちからその指揮を本物のフィンを彷彿とさせるほどだったと高く評価され、LV2へのランクアップに併せ、乱戦での指揮に特化したスキルまで獲得。
ファミリア内で指揮官としての立ち位置を確立させています。
「ダンまち」リリルカが一部で嫌われる理由
非常にかわいらしく、ベルに尽くしているリリルカですが、一部のファンからは「うざい」と嫌われています。
原作派の方はそうでもないのですが、アニメ派の方には特にそういう傾向がありますね。
これはアニメだとどうしてもリリルカの背景や内面が深掘りしきれていないことが原因の一つかなと考えています。
そのため当初リリルカがベルにやらかしたこと(大事な神のナイフを盗んで大量のモンスターをけしかける)が普通にアウトでしかなかったり、ベルに他の女が近づくと嫉妬する面倒くさい部分が強調されたりで、確かにそこだけ見ると若干うざい。
キャラクターの背景とか頭に入っているとそうでもないんですけどね。
流して見てると、どうしてもウザさが先行してしまうのかもしれません。
ただアニメ派でも普通にリリルカが好きって人も多いですし、別にアニメが悪いと言っているわけではありません(アニメはアニメで好きです)。
「ダンまち」リリルカの前世はフィアナ
「メモリア・フレーゼ」で実装されたストーリー「ナイツ・オブ・フィアナ」では、リリルカの前世が本編からおよそ1000年前に存在した小人族の英雄・フィアナ騎士団初代団長フィアナであることが示唆されています。
フィアナは「槍の聖女」とも呼ばれた猛者。
基本敬語で礼儀正しいものの、口が悪いところはリリルカそっくりです。
フィアナ騎士団はロキ・ファミリア団長フィンが憧れ、新たな小人族の象徴を目指す切っ掛けとなった存在。
作中ではリリルカの勇気に感銘を受けたフィンがリリルカに求婚する場面もあり、色々と繋がりが感じられますね。
ちなみにそのフィン自身も、フィアナの小姓でフィアナ騎士団2代目団長となったディムの生まれ変わりであることが示唆されています。
実はディムはフィアナの生き別れの弟だったり、前世から小人族周りは拗らせてたんですね。
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