今回はジャンプスクエアで連載中の大人気漫画「ワールドトリガー」から、茶化しにくい重い過去を持つ手袋系オペレーター「染井 華(そめい はな)」について解説します。
染井華はB級ランク戦における主人公たちのライバル・香取隊のオペレータ―。
登場当初は目の前でチームメイトが言い争っていても放置しており、ドライな性格なのかと思いきや、実はその内面はとてつもなく友情に厚い少女でした。
本記事では染井華の魅力について、香取との過去(手袋の理由)や人間関係(家族、三浦雄太)などを中心に語ってまいります。
ワールドトリガー「染井華」のプロフィール(声優含む)
家族(両親・兄)を第一次近界民侵攻を亡くした香取隊オペレーター
ボジション | オペレーター(B級部隊 香取隊隊員) |
年齢 | 16歳 |
誕生日 | 7月18日 |
身長 | 155cm |
血液型 | AB型 |
星座 | つるぎ座 |
職業 | 高校生 |
好きなもの | 課題に取り組むこと、ココア、友達 |
声優 | 近藤玲奈 |
染井華はB級部隊、香取隊に所属するオペレーターであり、隊長・香取葉子の親友。
外見は色素の薄い髪をショートカットにした、落ち着いた雰囲気のメガネっ子。
性格は極めてクールで達観しており「変わりたいと思っていない人間には何を言っても無駄」と、目の前でチームメイトの香取と若村が言い争いをしていても基本無視していました。
しかし決して冷たいわけではなく、香取たちが「変わりたい」と変化の兆しを見せた時には積極的に手を差し伸べる優しさも持ち合わせています。
見た目通り成績優秀で、進学校である六頴館高等学校に通っており、クラスは古寺と同じ1ーA。
常に手袋を身に着けており、過去話が描かれるまではファンの間で暗殺者説、潔癖症説、義手説など様々なキャラ付けが横行していました(手袋の詳細は後述)。
4年半前の第一次近界民侵攻により家族を失っており、現在はボーダー内で一人暮らし。
そのためボーダー内での派閥は城戸司令派、実は幹部を除けば三輪に次ぐバリバリの近界民殲滅派です。
三浦雄太とはいとこ、現在は嵐山ファンとして意外にボーダーをエンジョイ中
あまり似ていませんが、染井華と同じ香取隊の三浦雄太とはいとこの関係にあります。
そのため染井は第一次近界民侵攻で家を無くした後、しばらく三浦の家に居候していたそうです。
家族も家も亡くしてボーダー内で一人暮らしをしている染井ですが、意外にミーハーな面もあり、現在は嵐山のファンとしてボーダーライフをそれなりに満喫しているのだとか。
孤独な少女に夢と希望を与える……嵐山さんはやっぱヒーローですね。
ちなみに、同じ香取隊の若村は染井のクールさに憧れて彼女に想いを寄せており、年下の染井のことを「華さん」と呼んで慕っていますが……(頑張れ若村、報われないだろうけど)。
ワールドトリガー「染井華」の能力
盤面を見る能力は高いが、並列処理能力が低く咄嗟の判断に難有り
トリオン | 2 |
機器操作 | 8 |
情報分析 | 7 |
並列処理 | 5 |
戦術 | 7 |
指揮 | 7 |
合計(※) | 34 |
※オペレーターのパラメーター合計にトリオンの値は含まれない。
これが染井華のパラメーターです。
染井のオペレータ―としての能力はB級隊員の中では平均的。
決して能力が低い訳ではないのですが、「並列処理」の「5」が足を引っ張っています(判明しているオペレータ―の中ではワーストの値)。
恐らく一つのことに集中するのは得意なのでしょうが、複数のことを同時に処理するマルチタスクが苦手なのでしょうね。
作中描写を見ても、混戦時には情報支援で手一杯になっているのか、ほとんど隊員たちに指示や注意を行っている様子がありません。
反面、膠着状態や落ち着いた状況で盤面を読む能力には長けており、敵の動きを予測して味方に的確な指示を出せていました。
作中での染井の指揮は的確でしたが、常時彼女が部隊の指揮を執ると情報支援が疎かになるリスクが高いため、アドバイス程度に留めておくのがベター。
隊長の香取はエースとして点を取るのに専念すべきですし、香取隊は若村あたりがしっかり指揮を執れれば理想なんでしょうね。
トリオン不足から戦闘員を諦めオペレータ―となった?
ちなみに染井は過去描写やボーダーに入った経緯を考えると、元々は戦闘員を希望していたのでは、という説があります。
しかし彼女のトリオン能力の値は「2」。
戦闘員としては採用されない水準です(トリオン能力「4」の木虎が入隊当初はさらにトリオン能力が低かったという発言、そして「2」で試験に不合格だった三雲の存在に見て、戦闘員としての最低水準は「3」と考えられる)。
もし本当にネイバーと戦うことを希望していて、それが叶わなかったのだとしたら、中々切ないものがありますね(それを横で見ていただろう香取も含めて)。
ワールドトリガー「染井華」の過去と今後
家族を失いながらも親友・香取を救出(手袋の理由)、ネイバーと戦う道を選んだ過去
前述した通り、染井華は第一次近界民侵攻で両親と兄、そして住む家を失っています。
元々染井は香取の隣の家に住む幼馴染で、父親は厳格で教育には特に厳しいものの、比較的裕福で恵まれた家庭で育っていました。
それがある日突然、近界民の襲撃により家は破壊され、両親と兄は家の下敷きになって死亡。
一人生き延びた染井は、そんな極限の状況下で同じく家が破壊され下敷きになっていた香取葉子を救出しています。
その時、染井の手は瓦礫をどかし爪が剥がれて傷だらけになってしまい、これが後に彼女が常に手袋をつけるようになった理由です。
その後、県外の進学校ではなく、地元三門市の中学に進むことを選んだ染井。
その理由はボーダーに入りたいというもの。
正隊員になれば給料と部屋が貰えるから、と語ってはいましたが、そこに家族の仇であるネイバーと戦いたいという想いがあったことは想像に難くありません。
遠征選抜試験では上層部の評価急上昇、将来の幹部候補に?
遠征選抜試験では、染井華は香取と離れて北添4番隊に配属されています。
緩い臨時隊長・北添の下、16歳縛りという適当なメンバー(菊地原、南沢、外岡)が集まった北添隊。
戦闘試験はともかく、閉鎖環境試験では色々問題ありと語られていましたが、そんな中で染井が存在感を発揮しています。
染井は「遠征選抜試験で部隊をシャッフルした理由」を答えよという特別課題に対し、「長期的な意味での実験」「データ収集の場」であると回答し(同じ回答をしたのは王子だけ)、上層部の狙いを見事に(7割程度)言い当てていました。
これに関してはA級隊員や上層部も高く評価し、唐沢などは「彼女も幹部候補に入れてもいいのでは」とまで発言しています。
また、閉鎖環境試験初日の個人成績も染井は全体4位と好成績。
戦闘シミュレーションでも1、2日目の動きで敵に罠を張り、点数配分の大きい3日目で一気に勝ち数を稼いでいました。
北添隊を静かに、しかし力強くけん引しており、今後のさらなる活躍が期待されますね。
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