今回はジャンプスクエアで連載中の大人気漫画「ワールドトリガー」から、「射手の王」こと二宮隊長が率いるB級1位部隊「二宮隊」について解説します。
二宮隊は現在でこそ隊員の隊務規定違反によりB級に降格となっていますが、元はA級4位の精鋭部隊。
隊員全員が戦術と戦闘に長けた実力者で、作中ではB級ランク戦における最大の壁として主人公たち玉狛第二の前に立ちふさがりました。
本記事では二宮隊の概要(隊服・エンブレム・作戦室)やメンバー、結成・降格の経緯や戦術などを中心に解説してまいります。
ワールドトリガー「二宮隊」の概要
元A級4位のB級ランク詐欺部隊
二宮隊はNo.1シューター・二宮匡貴が率いるボーダーでもトップクラスの実力を誇る精鋭部隊です。
現在はB級1位。
現在は元二宮隊・鳩原隊員の隊務規定違反により降格処分を受けB級となっていますが、元はA級4位、遠征部隊試験にも合格したことがあるエリート(後にある理由で合格は取り消された)。
B級ランク戦ではランク詐欺部隊の筆頭として主人公たち玉狛第二の前に立ちふさがりました。
隊服・エンブレム・作戦室(隊室)の特徴
二宮隊の隊服はボーダーでは異例の全身黒いスーツ(ジャージタイプが一般的)。
二宮隊長がコスプレ感を好まないためこうした隊服となったようですが、結果的に最もコスプレ感溢れる隊服として話題となっていました。
元A級部隊のため専用のエンブレムを保有しており、デザインは白地に黒のミルククラウン。
液体は血液をイメージしており、生まれ持った才能(血)でトップ(王冠)に立つという意味が込められているそうです。
……隊服といいエンブレムといい、二宮さんはナチュラルに発症してますね。
作戦室は全然ものを置いていないスタイリッシュなデザイン(オペレータ―室に若干私物がおいてある程度)。
以前は鳩原隊員がこまめに掃除していたようですが、彼女が失踪してからはそれぞれ掃除するようになったそうです(そして二宮さんが掃除しているところに出くわすと気まずい)。
部隊結成と降格の経緯(過去)
二宮隊結成の経緯は作中では語られていませんが、恐らくは当時A級1位部隊だった旧東隊(東、二宮、加古、三輪が所属)の解散後、二宮さんが今のメンバーをスカウトする形で結成したのだと考えられます。
メンバーはそれぞれ才能豊かですが、同時に弱点も抱えており(詳細はメンバーの項目で)、そのあたりに二宮さんの分かりにくい面倒見の良さが滲み出ていますね。
結成後A級4位にまで登り詰め、A級の中でもトップ部隊だけが選ばれる遠征部隊試験にも合格した二宮隊ですが、鳩原隊員の「人を撃てない」という弱点を理由に合格が取り消しに。
攫われた弟を探すためボーダーに入った鳩原隊員は、トリガーを民間人に横流しし、近界へと密航するという重要規律違反を犯して姿を消し、二宮隊はB級降格処分を受けてしまったのです。
ワールドトリガー「二宮隊」のメンバー(旧二宮隊)
二宮匡貴(隊長)
No.1シューターにして個人総合2位の実力者・二宮匡貴隊長。
非凡なトリオン能力により、本来単独では敵を倒しづらいシューターというポジションにありながらポイントゲッターとなっています。
クールで自信家。戦闘能力だけでなく戦術面でも一流。
一方で、スーツ隊服などやや天然気味なところもあり、ランク戦中に雪だるまを作るなどお茶目な一面も併せ持つ色んな意味でパーフェクトな男です。
犬飼澄晴
マスタークラスのガンナーであり、補佐役の犬飼澄晴。
戦闘能力以上に戦場を的確にコントロールするバランサーとしての能力に長けた逸材です。
コミュニケーション能力が異様に高く、戦闘面だけでなく人間関係においても二宮隊長をサポートする、まさに右腕ですね。
辻新之助
マスタークラスのアタッカーであり、ボーダー屈指のサポーターと知られる辻新之助。
二宮隊においてはガード役を担うことが多く、個人の勝ち負けではなくチームの勝利のために的確に味方をアシストします。
一方、イケメンですがとんでもなく女性が苦手で、戦場で女性と相対すれば何も出来ず落とされてしまうという致命的な欠点を抱えています。
氷見亜季(オペレーター)
クールに戦況を分析する敏腕オペレーター・氷見亜紀(通称「ひゃみさん」)。
ボーダーに数多く存在する「とりまるファン」の一人で、昔は引っ込み思案で上がり症だったようですが、鳩原の「烏丸くん相手に比べたら、他の人は緊張しないでしょ」の一言で2秒で上がり症を克服。
能力・人格ともに他部隊のメンバーからも高く評価されています。
鳩原未来(元隊員)
近界に攫われた弟を探すため隊務規律違反を犯して失踪した元隊員・鳩原未来。
ポジションはスナイパーで、その狙撃技術はボーダートップだったものの、人を撃てないという致命的な欠点(人を撃つと吐く)を持ち、ランク戦では武器破壊などでチームに貢献していた模様。
残されたメンバーは色々彼女に迷惑をかけられたわけですが、全く恨んではおらず、そりゃ密航しても仕方ないよねと受け入れているようです(二宮以外)。
ワールドトリガー「二宮隊」の強さ(戦術・戦歴)
「射手の王」を筆頭に戦術と戦闘に長けた隊員が中距離戦を完全支配
二宮隊は「射手の王」とも称された二宮を軸に、中距離での戦いを得意とする部隊です。
その基本戦術は豊富なトリオン量を持つ二宮の攻撃を最大効率で敵にぶつけること。
言ってみればトリオンにものを言わせたゴリ押しですが、それを最大限活かせる状況を作れる戦術能力の高さこそが二宮隊のもう一つの強みです。
戦場において、犬飼や辻は二宮をガードしたり、時に敵を分断、あるいはまとめることで、二宮の火力が最大限活きるように戦況をコントロール。
もちろん、それぞれ二宮抜きでも点を獲れる自力の高さも持ち合わせています。
正面から二宮を打ち破ることが困難なのは言うまでもありませんが、二宮の戦術眼の高さもあって下手な奇襲や小細工も通じず、あらゆる面で隙の無い部隊と言えるでしょう。
B級ランク戦における最大の壁として立ちふさがる
作中ではB級ランク戦最大の壁として主人公たち玉狛第二の前に立ちふさがった二宮隊。
彼らが実際に玉狛第二と対戦したのはラウンド4と最終戦となったラウンド8。
ラウンド4ではB級上位に上がってきた玉狛第二を影浦隊、東隊とともに叩き潰し、その地力の違いを見せつけていました(戦績は二宮隊3点、影浦隊2点、東隊2点、玉狛第二1点)。
そして再戦となったラウンド8では、最終的に二宮隊3人と玉狛第二の遊真、修、千佳の3対3の決戦に。
恐らく地力では全く玉狛第二に勝ち目は無かったでしょうが、これまで人が撃てなかった千佳が土壇場で狙撃を成功させたこと、修がハウンドの隠し玉により二重に不意をついたことで、辛うじて玉狛第二が二宮隊を下しました(戦績は二宮隊3点、玉狛第二6点、生駒隊2点、弓場隊2点)。
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