「SAKAMOTO DAYS(サカモトデイズ)」鹿島~スラー一派の参謀役、バラバラになっても死なない全身武器人間~

 今回は主人公が「安西先生そっくり」と話題の殺し屋アクションコメディ「SAKAMOTO DAYS(サカモトデイズ)」から、スラー一派の参謀役「鹿島(かしま)」について解説します。

 鹿島はスラー(有月)に心酔するサイコパス。

 普段はトナカイの被り物をした変人ですが、被り物の下はより不気味で不死身な全身武器人間となっています。

 スラー一派では切断された腕の縫合から人材管理まで何でもこなす組織の中核。

 本記事ではそんな鹿島のプロフィールや過去、作中での活躍を中心に解説してまいります。

「サカモトデイズ」鹿島のプロフィール

年齢26歳
生年月日(誕生日)不明
身長184cm
体重300kg
所属スラー一派

 鹿島とはスラー一派に所属する殺し屋の一人で組織の参謀役。

 普段はトナカイの被り物をし、丁寧な言葉遣いと真面目な態度を崩しませんが、その中身は典型的なサイコパス。

 スラー一派のボス・有月に狂信的な忠誠を捧げており、有月が絡むと全く理屈が通用しません。

 被り物の下は全身つぎはぎだらけ、長髪で病的な顔立ちの男性。

 口元にはスラー(✖)を象徴するような✖印の縫い目が存在します。

 武闘派ばかりが揃ったスラー一派の中では貴重な頭脳派で、何でもこなせる便利キャラ。

 作中ではに斬り飛ばされたの腕を接合手術でくっつけたり、高度な遠隔操作機器の準備、組織の人材管理(スカウト・福利厚生)まで、おおよそ戦い以外のほとんどを一手に引き受けています。

 被り物さえしていれば不気味さは軽減されるため、読者の間では楽たち我儘な仲間に振り回されている様子がかわいいと徐々に人気が高まっています。

「サカモトデイズ」鹿島の強さ(能力)

 鹿島は全身の70%を武器でコーディネートした武器人間。

 腕や口、至る所に仕込んだ武器で戦う人間離れした戦闘スタイルの持ち主です。

 加えて身体は人口骨格。

 首を180°曲げられても平然としており、アパートの糸で全身をバラバラにされた際も当然のごとく生き延びていました。

 もはや一人だけギャグマンガ。

 本人も自分がどうやったら死ぬのか分かっていません。

 実際の戦闘能力も中々のもので、神々廻たちORDERメンバーに「まあまあいい線いっとる」と評されたほど。

 ただし、全盛期の30%程度の実力しかない太った坂本太郎とほぼ互角の実力ですから、ORDERメンバーなど作中トップクラスの殺し屋と比べれば明らかに劣っています。


「サカモトデイズ」鹿島の初登場

 鹿島は初登場時、エスパー・シンが育った極秘研究施設・LABO(ラボ)を部下たちと共に占拠しました。

 その目的はラボの技術を用いて、より革新的な殺しの道具を手に入れること。

 その過程で読心能力を持つシンのことを知り、彼の能力を手に入れようとバイトで雇った勢羽夏生らにシンを拉致させようとし、坂本たちと関わることになります。

 勢羽たちはシンと間違えてルーを拉致し、鹿島たちは彼女を救出しに来た坂本たちと激突しました。

 加えて、スラーを追っていたORDERの神々廻、大佛コンビも現れ、鹿島はラボから手を引かざるを得なくなってしまいます。

 最終的に鹿島は坂本太郎と一対一で戦うことになり、ボコボコにされジャンク品として業者に回収されてしまいました(まあ、その後当然のごとく生き延びて再登場してますが)。

「サカモトデイズ」鹿島の過去(スラーとの出会い)

 17歳、若き日の鹿島は周囲から疎まれ、孤独な日々を過ごしていました。

 彼は根っからの悪人だったわけではありません。

 その行動の根底にあったのは行き過ぎた正義感。

 回想シーンでは、野良猫をいじめていた男たちに重傷を負わせ、周囲から非難される鹿島の姿が描かれていました。

 そんな鹿島の前に現れたのがスラー(有月)。

「君はなんて善い人間なんだ」

「君の様に誰かのために」
「自分の手を汚せる」
「人間はなかなかいない!」
「俺と共に戦ってくれないか?」

「尊い正義のためには」
「悪が必要なんだ」

「この世の中には」
「死んだ方がいい人間も」
「いるってことさ」

 殺しはいけないことだとスラーの言葉を必死に否定しようとした鹿島でしたが、スラーは血で鹿島の口に✖を描き、

「シィー」

「君はこっち側だろ?」
「俺が全て受け入れてあげるよ」

 スラーに魅了された鹿島は、彼に全てを捧げる狂信者となったのです。


「サカモトデイズ」鹿島VS坂本太郎

 ラボ編の最終幕、鹿島と主人公・坂本太郎の戦いは、ファンの間でベストバウトの一つに数えられる名勝負となっています。

 ラボの地下で一対一で対峙する坂本と鹿島。

 神々廻の見立てでは鹿島は現在の坂本にはやや荷が重い相手です。

 その予測通り、序盤は鹿島が腕や口に仕込んだ銃、ブレード、ワイヤー、レーザーで坂本を攻め立てる展開。

 しかし、半額シールやチラシ、シャーペンなどを武器にした坂本のトリッキーな戦法で、戦いは互角の形勢に。

 二人の戦いはラボを飛び出し、走行中の地下鉄に舞台を移すことになるのですが……激闘を経てカロリーを消費した坂本は、痩せて大幅にパワーアップ。

 それまでの均衡はあっさりと崩れ、鹿島は坂本の圧倒的なパワーとスピードの前にボロボロにされてしまいます。

 必死に列車の中を逃げ回り、老人を投げつけるなどなりふり構わず逃走を図る鹿島でしたが、最後は坂本に駅から蹴り飛ばされノックアウト。

 ボロボロになった鹿島は坂本の手によってスクラップ業者に引き渡されてしまったのでした。

 鈴木先生らしい迫力ある殺陣が存分に描かれていますので、是非是非実際にご一読を。

「SAKAMOTO DAYS(サカモトデイズ)」キャラクター一覧

 



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