今回はジャンプスクエアで連載中の大人気漫画「ワールドトリガー」から、アフトクラトルの属国ガロプラの遠征部隊隊長「ガトリン」について解説します。
ガトリンはボーダーを襲撃したガロプラ遠征部隊の指揮官であり、太刀川・小南・村上のトップアタッカー3人をたった1人で相手取った歴戦の戦士。
ただ強いだけでなく冷静な判断力と情の厚さを兼ね備え、アフトクラトルの無茶な命令から部下と故郷を守る哀しい中間管理職でもあります。
本記事では葦原先生から企業戦士と評されたガトリンの強さや活躍、小噺などを交えつつ、その魅力を深掘りしてまいります。
ワールドトリガー、ガトリンのプロフィール(声優含む)
上から投げられたアレな仕事から身内を守ろうと奮闘する下請けリーダー
所属 | ガロプラ |
年齢 | 35歳 |
誕生日 | 11月20日 |
身長 | 189cm |
血液型 | 不明 |
星座 | とけい座 |
職業 | 不明 |
好きなもの | 家族・魚の串焼き・鹿肉のシチュー |
声優 | 江川央生 |
ガトリンは神の国アフトクラトルの属国ガロプラで遠征部隊の指揮官を務める歴戦の軍人。
上(アフトクラトル)からアレな仕事(「ボーダーの遠征計画を妨害してきてよ。上手くいかなくてもお前らがあいつらに恨まれてそっちに目が向けばそれでいいから」)を投げられ、身内(ガロプラ)を守ろうと奮闘する哀しい下請けリーダー(遠征部隊指揮官)です。
作中では極力ボーダーや三門市民の恨みを買わないよう、ターゲットを遠征艇に絞って襲撃を仕掛けるなど、何かと苦慮していました。
外見は額に大きな傷跡のある落ち着いた雰囲気の巨漢。
冷静沈着な性格で洞察力も高く、どんな想定外の状況にも動揺を見せることはありません。
ちなみにガロプラのメンバーは藤子・F・不二雄先生の名作「キテレツ大百科」のキャラクターの名前をもじって命名されており、ガトリンの名前は「トンガリ(尖浩二・とんがりこうじ)」に由来するそうです。
キャラクター紹介では「人質展開も対応可能」と不穏なコメント
コミックス15巻カバー裏のキャラクター紹介で、ガトリンには故郷に妻と8歳になる息子がいることが判明。
しかし、その紹介には「人質展開も対応可能なドラマティックもみあげ」と不穏なコメントが続いています。
ガロプラ遠征部隊はガトリンの部下でありアフトクラトルから逃亡中のガロプラ第4王子・ラタリコフの判断で玉狛支部と秘密裏に同盟を結んでいます。
これはアフトクラトルへの明らかな背信ですから、将来的にガトリンの立場を苦しいものとし、家族が人質に取られる可能性もない訳では……
ワールドトリガー、ガトリンの強さ
忍田本部長と互角と評されたガロプラの最精鋭
トリオン | 10 |
攻撃 | 13 |
防御・援護 | 9 |
機動 | 6 |
技術 | 10 |
射程 | 5 |
指揮 | 9 |
特殊戦術 | 4 |
合計 | 66 |
これがガトリンのパラメーターです。
機動力こそ並ですが、全体的にバランス良く高水準でまとまったオールラウンダータイプと言えるでしょう。
その実力は「相手の実力を色で判別する」サイドエフェクトを持つ天羽から、
「色分けで言うと忍田さんに似てる」
「手ごわいと思うよ」
と言わしめたほど。
実際、作中では太刀川、小南、村上というボーダーでも五指に入るアタッカー3人を相手に、たった一人で互角に立ち回っていました。
太刀川達3人が揃えば、それこそブラックトリガー相手でも十分渡り合えるでしょうから、ガトリンの実力はパラメーターの数値以上のものがありそうですね。
「処刑者(バシリッサ)」の強固なアームと大火力砲撃
ガトリンの使用トリガーは近・中距離に対応した極めて強力なトリガーです。
処刑者(バシリッサ)
先端にブレードのついたカニのような4本のアームを操るトリガー。
アームはシールドのように変形させて使うこともできる。
連射は効かないが大火力の砲撃機能も有している。
攻防一体の万能トリガー。
アームの強度は極めて高く、破壊にはブラックトリガー並の威力が必要とされていました(作中では太刀川と小南の正確な連携で折られてましたけど)。
強力なトリガーですが、4本のブレードを的確に操るのは難度が高そうですね。
ワールドトリガー、ガトリン戦(VS太刀川・小南・村上)
ガロプラ侵攻のクライマックスで行われたのが、ボーダーのトップアタッカー4人とガトリン・ラタリコフの2人による決戦です。
その内、ラタリコフは風間さんと1対1に持ち込まれたため、ガトリンは太刀川・小南・村上と1対3で戦う羽目に。
圧倒的不利な状況でしたが、ガトリンは3人を相手に互角に立ち回り、虎視眈々と遠征艇を狙います。
最終的にアームで太刀川の動きを止め、太刀川の身体で射線を隠し、砲撃で遠征艇の破壊しようとしますが、一手遅く小南に太刀川の身体ごと真っ二つにされることに。
どちらに転んでもおかしくない勝負でしたが、迅の予知によるサポート、そしてベイルアウト機能に一日の長のあるボーダーの割り切った戦い方が、ガトリンの予想を上回った形でした。
企業戦士 我東倫太郎(サラリーマン がとうりんたろう)
ガトリンは2019年のエイプリルフール企画にも登場しています。
その内容は「企業戦士 我東倫太郎(サラリーマン がとうりんたろう)」の新連載発表。
ワールドトリガーは毎年エイプリルフールに偽スピンオフ作品を発表しており、これもその一つ(この他に「人事部 水沼誠二」「集金人 唐沢克己」「絵本 うそつきブロッコリー」などが存在します)。
無茶振り上司(ハイレイン)と適当な取引先(太刀川)、反抗期の部下(レギンデッツ)に悩まされる宇宙規模の中間管理職の悲哀を描いた企業奮戦記です。
……ん? 嘘じゃないような……?
ちなみに妻(代役:ウェン・ソー)は勘が鋭く、8歳の息子(代役:ヨミ)は重課金勢と、家庭も心安らぐ場所ではないようで……せめてこの家庭の部分だけは、エイプリルフールネタであって欲しいものです。
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