今回は大人気漫画「ワールドトリガー」より、本作最大の敵対勢力「アフトクラトル」……に従属する近界(ネイバー)の国家「ガロプラ」について解説します。
ガロプラはコミックス14~16巻にかけてボーダーに攻め込んできた近界の小国。
大国アフトクラトルに従属こそしているものの、武力で支配されている現状には強い不満を抱いています。
本記事ではガロプラ編の概要や遠征メンバー、ガロプラが置かれた状況と玉狛支部との同盟を中心に解説してまいります。
ワールドトリガー「ガロプラ」の基本情報
アフトクラトルに従属する小国
ガロプラとは神の国「アフトクラトル」に従属する近界(ネイバー)の小国です。
軍事国家であるアフトクラトルはその圧倒的な武力で他国を侵略しており、ガロプラもそうして彼らに従属させられた国家の一つ。
現在はガロプラの街も港も兵隊もアフトクラトルの統制下にあります。
ガロプラがアフトクラトルから侵略を受けたのはほんの数年前の出来事。
その際にガロプラの王族はアフトクラトルに殺され、マザートリガーも人質に取られてしまいました。
ガロプラの国民は止むを得ずアフトクラトルに従っている状態で、内心ではアフトクラトルへの不満が燻っています。
また過去の戦争で農地や牧草地に大きなダメージを負っており、食料生産は輸入頼りでなかなか苦労している模様。
ちなみにガロプラの第4王子は姿と名前を変え、アフトクラトルの手から今も逃亡中です。
ベイルアウト機能を模倣するなど高度な技術を有する
ガロプラは小国ではあるものの、近界(ネイバー)の国家として高度なトリオン技術を保有しています。
ガロプラ編でボーダー基地に侵攻してきたメンバーはいずれも一点もののトリガーを装備。
汎用性・拡張性を重視したボーダーのトリガーとはコンセプトが違うため一概に優劣はつけられませんが、単独での性能のみを比較すればボーダーの技術を上回っています。
また、アフトクラトルからの情報提供を元にボーダーのベイルアウト(緊急脱出)機能を模倣するなど、かなり優秀なエンジニアを抱えている模様。
ボーダー基地侵攻メンバーは、天羽の見立てではいずれもA級隊員相当の実力を有しており、小国とはいえ決して侮れない存在です。
ワールドトリガー「ガロプラ」による侵攻(ガロプラ編)
ガロプラ編の概要(何巻何話?)
ガロプラはアフトクラトルによる大規模侵攻の後、領主ハイレインからボーダーがアフトクラトルを追えないよう「足止め」することを命じられ、ボーダー基地を攻撃してきました。
ガロプラの他にも属国・ロドクルーンも同様の命令を受けていましたが、彼らは大量のトリオン兵を拠出することを対価として、直接的な作戦には参加していません。
このガロプラによる一連の攻撃が描かれているのが通称「ガロプラ編」です。
攻撃の前段としてガロプラの存在が明かされたのが14巻117話、実際にガロプラのメンバーが登場したのが120話。
ガロプラの攻撃は、玄界(地球)の恨みを買わないよう、ボーダー基地設備に限定して行われました。
実はハイレインの真の目的は玄界の目をガロプラに向けることだったので、それを察したガトリンが人的被害を避けた形ですね。
大量のトリオン兵を指揮してコスケロ、レギンデッツの2人がボーダー基地に正面から侵攻。
その隙に、トリオン兵に偽装したガトリン、ラタリコフ、ウェン・ソーの3人が基地内部への侵入を果たします。
通路に待ち構えていた那須隊とウェン・ソーが、さらにターゲットである遠征艇の前でガトリンとラタリコフが太刀川、風間、小南、村上の4名と交戦に突入。
ガロプラも各所で大いに奮戦しますが、迅の未来視により侵攻が完全に読まれていたこともあり、作戦は失敗。
16巻136話を以って一先ずボーダーへの攻撃、ガロプラ編は終了します。
遠征部隊のメンバー(名前の由来はキテレツ)
ボーダー基地を攻撃してきたガロプラの遠征メンバーは次の6名です。
ちなみにメンバーは全員、キテレツ大百科の登場人物をもじって名前がつけられています。
ガトリン(使用トリガー「処刑者(バシリッサ)」)
遠征部隊の隊長であり、無茶な上司(ハイレイン)と反抗期の部下(レギンデッツ)に悩まされる歴戦の中間管理職。
名前の由来は「トンガリ」。
ラタリコフ(使用トリガー「踊り手(デスピニス)」)
育ちの良い若手ボーズ頭。
その正体は逃亡中の第4王子「オルカーン・マーダック」。
名前の由来は「ブタゴリラ(本名:熊田薫)」。
コスケロ(使用トリガー「黒壁(ニコキラ)」)
遠征部隊の副隊長で、落ち着いた性格のフォロー役。
名前の由来は「コロ助」。
ウェン・ソー(使用トリガー「藁の兵(セルヴィトラ)」)
遠征部隊の紅一点でメンバーの中ではエリート街道を歩いてきた。
名前の由来は「苅野勉三(ベンゾーさん)」。
レギンデッツ(使用トリガー「剣竜(テュガテール))
遠征部隊の中では精神的に未熟でやらかしの多いオカッパ。
名前の由来は「キテレツ」。
ヨミ(オペレーター)
「完全並列同時思考」のサイドエフェクトを持つ天才少年。
名前の由来は「野々花みよ子(ミヨちゃん)」。
ワールドトリガー「ガロプラ」と玉狛支部との同盟
ガロプラ遠征部隊と玉狛支部が秘密裏に接触
ボーダー基地への攻撃が失敗したガロプラ遠征部隊。
宗主国アフトクラトルからの命令を放棄するわけにもいかず、彼らはその後しばらく玄界に潜伏し、作戦を練り直していました。
そんな彼らに接触したのが、ネイバー融和派であるボーダー玉狛支部です。
コミックス23巻201、202話。
迅の手引きでラタリコフ、レギンデッツと接触した林藤支部長は彼らに取引を提案します。
それは「ボーダーが計画している遠征計画を最低50日遅らせる」かわり「ガロプラは『妨害に成功した』体でアフトクラトルに報告し、妨害活動から手を引く」というもの。
ガロプラからすれば何もせず目的を達成できますし、ボーダーからすると「実は元々遠征には2か月は準備期間が必要」なため計画には一切影響がありません。
互いにデメリットのない取引は無事に成立します。
互いに意味の薄い同盟、今後の展開にどう影響する?
そしてこの取引と同時に玉狛支部はガロプラ遠征部隊と秘密裏に同盟を結んでいます。
ガロプラ遠征部隊はアフトクラトルの小駒の一つに過ぎず、玉狛もボーダーの一支部。
普通に考えれば手を組んでもあまり意味はありません。
しかし未来視のサイドエフェクトを持つ迅の強烈な勧めにより、この同盟は成立。
遠征部隊に入る予定の修と遊真はラタリコフから通信機を渡され、今後何かあれば互いに連絡を取れる状態となりました。
恐らく今後修たちが遠征に向かった際、この通信機の存在が遠征部隊にとってもガロプラにとっても役に立つ未来が存在する、ということなのでしょう。
……遠征……いつ行くんだろ?
遠征が始まるまでこの設定覚えてられるかな?
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