今回はジャンプスクエアで連載中の大人気漫画「ワールドトリガー」から、ボーダー屈指の実力派自由人部隊「影浦隊」について解説します。
影浦隊はB級ランク戦において、主人公たち玉狛第二とB級2位以上、遠征選抜試験の資格を争ったライバルチーム。
今でこそ隊長・影浦の暴力事件によりB級に降格していますが、元はA級6位の精鋭たちです。
クセは強いものの、メンバー全員が人情派でお人好し揃い。
本記事ではそんな影浦隊の概要(隊服・エンブレム・作戦室)やメンバー、降格の経緯とその強さを中心に解説していこうと思います。
ワールドトリガー「影浦隊」の概要
元A級6位の自由人集団
影浦隊はB級ランク戦で主人公たち玉狛第二と遠征選抜試験の資格(B級2位以上)を争ったライバルチーム。
隊長・影浦の暴力事件によりB級に降格となっていますが、元はA級6位の実力派部隊です。
メンバー全員がマイペースな自由人集団で、部隊の雰囲気は非常にアットホーム。
玉狛第二とはライバル関係にこそありますが、メンバーそれぞれが空閑や雨取と仲が良く、何かにつけて玉狛第二の世話を焼いている印象があります。
隊服・エンブレム・作戦室(隊室)の特徴
影浦隊の隊服は動きやすそうな黒地のミリタリージャケットにカーゴパンツ。
今でこそB級ですが元A級ということで独自のエンブレムを持っており、デザインは黒字に白い牙が描かれたもの。
隊長・影浦のイメージそのままですね。
作戦室は綺麗に部屋が四等分されており、それぞれベイルアウト部屋、休憩室(TV、冷蔵庫、ソファ)、オペレータ―ルーム、仁礼光のコタツ部屋。
およそ2分の1のスペースがオペレータ―仁礼の支配圏となっているのですから、影浦隊における仁礼の権力の強さが伝わってきます。
男どもは普段は休憩室でダラダラしていますが、彼らはあまり私物を持ち込まないので、コタツ部屋さえカーテンで隠せば、作戦室は意外と片付いています。
部隊結成と降格の経緯(過去)
影浦隊結成の詳しい経緯は不明です。
分かっているのは、18歳組の影浦と北添がかつて8度に渡るタイマンの末に互いを認め合ったということ、そして絵馬をスカウトしてきたのが仁礼だということだけ。
まあ、何となく気の合うメンツが集まった感じなんでしょうね。
また、かつてA級6位だった影浦隊ですが、影浦がメディア対策室長の根付さんにアッパーをかましたことで(根付さんアッパー事件)B級に降格。
影浦も個人ポイントを1万ポイント没収されています。
これは絵馬の師である鳩原がある事件を起こしてボーダーを離れたことに端を発する事件。
広報部隊になってTVなどで呼びかけ、何とか鳩原に連絡を取ろうと考えた影浦隊ですが、根付さんに軽くあしらわれてしまい、影浦がキレてしまったというものです。
ワールドトリガー「影浦隊」のメンバー
影浦雅人(隊長)
暴力事件を起こしてB級降格、ポイント没収をかまされた野獣系アタッカー・影浦雅人。
ボーダーでもトップクラスのアタッカーで、スコーピオンを鞭のようにしならせて戦う独特の戦闘スタイルの持ち主です。
いつもイライラしているのは、サイドエフェクト「感情受信体質」の影響。
このサイドエフェクトにより影浦には狙撃や不意打ちが通用せず、戦闘中は好き勝手に敵陣にツッコんでいっています。
実家はお好み焼き屋で、ボーダー隊員のたまり場。
北添尋
皆から愛される温和なお肉型ガンナー・北添尋。
愛称はゾエさん。
珍しいグレネードランチャーの使い手で、遠距離から曲射砲撃を行う「適当メテオラ(炸裂弾)」が得意技です。
実は生身の戦闘能力では玉狛第一の木崎レイジと並ぶツートップ。
元々争いを好まない優しいお肉でしたが、来馬さんの影響で菩薩化が進み、より一層年少者たちから愛されるようになったのだとか。
B級吉里隊にこっそり細めの弟が在籍しています。
絵馬ユズル
気だるげな雰囲気を漂わせた中学生スナイパー・絵馬ユズル。
訓練はサボりがちですがその実力は確かで、密かに緑川や木虎を抑えて中学生トップの個人ポイントを保有しています(恐らく1万ポイント越え)。
ウブそうに見えて女子には積極的に絡んでいくスタイルで、初対面からガッツリ雨取千佳に話しかけ、何かと世話を焼いていました。
ある意味もっとも青春している少年。
雨取へ想いを寄せており、その恋の行方に注目が集まっています。
仁礼光(オペレータ―)
世話を焼くのが大好きな大雑把系アネゴ肌オペレータ―・仁礼光。
学業成績は非常に残念ですが、オペレータ―能力は割と高く、割り切った戦術を得意とするパワー型軍師です。
絵馬をスカウトしてきた功績を主張して影浦隊の作戦室にコタツを置くことを認めさせ、現在では面積の2分の1を占有する実質的な影浦隊の支配者。
影浦隊の作戦室は徐々に彼女のリラックス空間に侵食されつつあり、来年の冬にはボーダー初のコタツオペレーターが誕生するのではという、悲観的な見通しが立っているそうです。
ワールドトリガー「影浦隊」の強さ(戦術・戦績)
防御無視、乱戦特化の攻撃偏重部隊
影浦隊の部隊編成は、近距離、中距離、遠距離にそれぞれマスタークラス(影浦はポイント没収されているので厳密には違いますけど)の使い手を擁するバランス型。
しかしその戦闘スタイルはバランスとは縁遠い、火の出るような攻撃偏重型となっています。
基本戦術は極めてシンプル。
まず北添が適当メテオラで戦場を焼いて乱戦に持ち込み、そこを近距離から影浦が、遠距離から絵馬が仕留めるというもの。
隊長の影浦が指揮を全くとらず好き勝手に敵にツッコんでいくので、他の二人も乱戦の中で適宜自己判断で動いている印象ですね。
防御陣形などは無し。
味方がピンチになっても助けに入らず、そのまま囮にして他の敵を仕留めに行く動きが目立っていました。
ある意味で戦術とは縁遠い部隊やに思えますが、戦術の基本は自分たちの強みを相手に押し付けること。
影浦隊は「乱戦」という自分たちの強みを敵に押し付けているわけですから、これはこれで立派な戦術の一つと言えるでしょう。
B級ランク戦では敵の戦術に翻弄され実力を発揮しきれず?
影浦隊はB級ランク戦ラウンド4と7で二度に渡って玉狛第二と対戦しています。
雪マップで機動力が潰され、アタッカーをエースとする影浦隊にはやや不利な環境、しかも相手にはB級1位の二宮隊とボーダー最高の戦術家・東春秋率いる東隊がいます。
非常に厳しい戦いでしたが、それでも影浦が味方のアシストで犬飼と奥寺を仕留め、2点を獲得していました。
最終的には影浦と二宮、東が膠着状態になってタイムアップ(二宮隊3点、影浦隊2点、東隊2点、玉狛第二1点)。
玉狛第二との再戦となったラウンド7(影浦隊VS東隊VS玉狛第二VS鈴鳴第一)では、一転、影浦隊は鈴鳴第一の新戦術、玉狛第二に新たに加わったヒュースの存在によって劣勢に立たされます。
マップが屋内中心で、北添の適当メテオラが封じられたことも大きかったですね。
実力的にはともかく、敵の戦術に一歩先手を取られる展開が続き、影浦と北添がベイルアウト。
それでも絵馬が来馬と三雲を単独で仕留め、しっかり2点獲得しているあたりにチームとしての地力の高さがうかがえます(影浦隊2点、東隊2点、玉狛第二6点、鈴鳴第一1点)。
最終ラウンド8の様子は本編では描かれてはいませんでしたが、影浦隊VS東隊VS王子隊の三つ巴。
東隊の小荒井と奥寺が新たに弾丸トリガーを装備してきたことで他チームは完全に不意をつかれてしまったようです。
それでも影浦隊はしっかり3点取って、僅差の勝負になっているあたり、大したものではあるのですが……(影浦隊3点、東隊4点、王子隊3点)
やはり影浦隊は戦術で先手を取られ、乱戦を封じられると辛いですね。
戦術を意識しすぎると影浦隊の強みが失われる恐れがありますので、単純に戦術を覚えれば良いというものではないでしょうが、せめて乱戦が封じられた時の戦術(連携)が一つあれば大分変ってきそうな印象があります。
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