今回はジャンプスクエアで連載中の大人気漫画「ワールドトリガー」から、宇佐美栞に恋するA級メガネ「古寺 章平(こでら しょうへい)」について解説します。
古寺はA級部隊三輪隊に所属するスナイパー。
A級にもかかわらず作中では高確率で冷や汗をかき、下っ端のそしりを受けながらも驚き役に徹した縁の下の力持ち(?)です。
本記事では単なる下っ端メガネではない古寺の作中での活躍や、宇佐美に抱く恋心などを中心にその魅力を深掘りしてまいります。
ワールドトリガー、古寺章平のプロフィール(声優含む)
葦原先生が最も自分に似ていると感じる三輪隊のA級メガネ(分析魔)
ボジション | スナイパー(A級7位部隊 三輪隊所属) |
年齢 | 16歳 |
誕生日 | 11月10日 |
身長 | 167cm |
血液型 | A型 |
星座 | とけい座 |
職業 | 高校生 |
好きなもの | コーヒー、データ収集、分析 |
声優 | 高戸靖広 |
古寺はA級部隊三輪隊のスナイパーとしてコミックス2巻から登場しているキャラクターです。
外見はツンツンに立った前髪とメガネが特徴で、A級隊員でありながらボーダー側の驚き役として強い下っ端感を醸し出しています。
主人公の一人である「持たざるメガネ」こと三雲修とポジションがもろ被りなため、コミックスカバー裏の紹介では「垂直跳びで負けたほうが不良もしくはオネエキャラに変更されると一部で囁かれている」などと弄られていました。
性格は非常に生真面目な優等生。
進学校である六頴館高等学校の1年生(クラスは1ーA)で、BBFの発表では鬼怒田開発室長に次いで第2位の学業成績(同率で木虎)を誇るデキるメガネです。
作者の葦原先生がインタビューで「分析魔という点が自分に似ていて結構好き」とも発言しており、今後の活躍が期待されています。
玉狛支部の宇佐美栞に恋心を抱くが……
古寺と言えば玉狛支部のオペレータ―宇佐美栞に恋心を抱いていることで知られています。
作中では宇佐美に褒められるとあからさまに舞い上がって喜び、その直後に菊地原が宇佐美にヘッドロックをかけられているのを見て羨ましがり、歌川が「綺麗になった」と褒めるのを聞いて冷や汗を流すという分かりやすさ。
一応、宇佐美はメガネ好きで知られていますから、A級メガネたる古寺もストライクゾーンには入っているのでしょうが、宇佐美の態度を見る限り今のところ脈は薄そうですね。
ちなみに、宇佐美はネイバー友好を訴える玉狛支部派閥ですが、古寺はネイバー排除を訴えるゴリゴリの城戸司令派閥(古寺は家をネイバーに壊されている)。
序盤では結構あからさまに玉狛支部と敵対していますが、互いにそれはそれと割り切って普段は仲良く接しているので、派閥による影響は特になさそうです。
ワールドトリガー、古寺章平の強さ
発展途上の分析型スナイパー(師匠は奈良坂、月見)
トリオン | 6 |
攻撃 | 6 |
防御・援護 | 7 |
機動 | 4 |
技術 | 9 |
射程 | 8 |
指揮 | 6 |
特殊戦術 | 1 |
合計 | 47 |
これが古寺のパラメーターです。
数値的に見れば極々凡庸な能力のスナイパーといった印象ですね。
実際、コミックス14巻(118話)の「補足&掩蔽訓練(スナイパー合同訓練の一つ)」の結果を見ても古寺は全体9位。
No.1スナイパーの当真は真面目にやっていないので別として、他に参加していたA級の奈良坂と佐鳥が1位と2位。
B級の荒船(7位)、穂刈(5位)、半崎(4位)らにも劣っていましたから、正直スナイパーとしての技量はA級としてはかなり低めです。
古寺は同じ三輪隊の奈良坂がスナイパーとしての師匠であり、オペレーターの月見蓮が戦術面の師匠であることを考えると、A級隊員の中では見習い的な立ち位置にあるのかもしれませんね。
技術は発展途上だが高い分析能力で戦況の変化に的確に対応
技術的には発展途上の古寺ですが、A級隊員に相応しい能力がないかと言えばそうではありません。
元々スナイパーというポジションは、表面的な技術以上に立ち回りの上手さや連携が重視されます。
その点、古寺は分析能力が高く、戦況の変化に対応して的確な支援を行うことが非常に上手いのです。
大規模侵攻編ではミラに狙撃を妨害されながらも、彼女の狙いを見抜いて焦ることなく対処していましたし、ガロプラ戦では敵トリオン兵の強固なシールドを見て威力重視のアイビスに切り替え、味方と連携して一体ずつ攻撃を集中させていました。
状況を的確に分析して、その時々の自分にとって最善の行動を取れるというのは、兵士として非常に稀有な才能と言えるでしょう。
ワールドトリガー、古寺章平はここが凄い(地形戦、違和感)
B級ランク戦で見せた地形戦への深い造詣(宇佐美にも褒められた)
古寺は今のところスナイパーとしての技量よりもその戦術的な分析力の方が目立っています。
特に地形戦への深い造詣が見られたのがB級ランク戦ラウンド2終了後の解説。
玉狛第二が諏訪隊と荒船隊相手に仕掛けた地形戦の狙いとその効果を黒江双葉(+読者)相手に分かりやすく説明し、どれだけ戦術が重要かを再認識させてくれました。
単に強い弱いじゃない戦術の奥深さこそ、ワールドトリガーの戦いの魅力ですよね。
まあ、古寺本人はその試合ではただの観客でしかなかったので、解説役の東さんに「古寺に全部言われたので話すことがなくなっちゃいました」とからかわれていましたけど。
遠征選抜試験で感じ取った違和感とは?
遠征選抜試験において古寺は臨時チーム古寺6番隊の隊長に選ばれています。
落ち着いたメンバーたちとそつなく課題をこなしていく古寺ですが、1日目終了時点でのメンバーの得点状況を見て違和感を持ち、他部隊の隊長たちに連絡を取っていました。
古寺が感じた違和感とは、試験を見ているA級隊員たちの評価「A級評価」について、「自分以外の隊員の評価が低いこと」と「A級評価の比重が低すぎること」でした。
自分が効率的に物事を進め過ぎたためにA級隊員が評価をつける機会を奪ってしまったのでは、そして比重が低いということは実はA級評価は別計算でカウントされているのでは、と疑ったんですね。
古寺は迷いながらも、翌日以降は部隊内で話し合いの機会をじっくりもうけようと方針転換します。
これについてはA級隊員が的確に評価していましたね。
加古さんは「リーダーが不安がってるとみんなが不安になるからダメ」。
しかし加古隊の喜多川は「単なる不安ではなくある程度情報収集している、自分ではなく部下の点が低いことを気にしている、想像力を使ってリスクを避けようとしている」と評価し「これらが隊員に伝わっているためみんなは不安にならず、むしろやる気になる」と加古さんの意見を否定していました。
古寺は頼りなさも目立ちますが、そうした部分も含め周囲からは愛され、しっかりと評価されているようです(というか、むしろ宇佐美より喜多川にワンチャンあるって可能性は……?)。
コメント